初めての登山テント泊「初心者ガイド」- テント場・ルール・道具・パッキング・食料

僕が初めてのテント泊をしたのは、本格的に登山を始めて1年が過ぎた頃でした。

「どんな体験ができるんだろう」

「自分にテント泊なんてできるんだろうか」

と期待と不安が入り混じった気持ちだったことを覚えています。

 

テント泊登山は本当におすすめです!

日帰り登山では体験できないことがたくさんあります。

この記事ではテント泊の初心者向けにルート・テント場の決め方や、道具について書いていきます。

また、僕の失敗談にも触れますので参考にしていただけると幸いです(笑)

初めてのテント泊
燕山荘のテント場から見た日の出。日帰り登山では見られない光景がそこにあります。

目次

 

誰と行く?いきなり単独?

最初に経験者と行くか、単独で行くかについて軽くお話したいと思います。

もし、周りにテント泊経験者がいるのなら、初めてのテント泊は一緒に連れて行ってもらうと安心です。

 

テント泊登山は、日帰り登山の経験にプラスアルファの知識・技術が必要となるからです。

ルートはもちろん、道具についても心強いアドバイザーになってくれるでしょう。

 

「周りにそういう人がいない!」

そのような方も安心してください。

 

僕はいきなり単独のテント泊でした。

 

その分、色々と失敗しました(笑)それもいい思い出です。

ただ、単独で行こうと思っている場合は、いつも以上にしっかりと情報収集・事前準備を行うようにしましょう。

 

初めてのテント泊は夏にしよう

理由は日照時間が長く、行動できる時間が長くなるからです。

初めてのテント泊は余裕を持った時間設定にして下さい。コースタイムの1.5~2倍ぐらいを見てもいいです。

 

春や秋の場合は場所によっては雪や寒波に合うこともあります。

冬のテント泊はまた別物ですので、雪山登山・無積雪期のテント泊を重ねた後に挑戦しましょう。

 

行く山を決める

ヤマケイアルペンガイド

まずは、行きたい山を決めましょう!

ここが一番ワクワクするところです。色々な本やネットの情報、登山仲間から情報を集めましょう。

最初の山の選び方は、例えば八ヶ岳など行きたい山域を決めて登山本を一つ買うことをおすすめします。

 

僕のおススメは、ヤマケイアルペンガイドです。

コースの詳細情報(参考コースタイム、標高差、累積標高差、地図)に加えて、必要な技術度・体力度が示されています。

写真や絵が多く記載されていて楽しんで読めるルート本です。

何泊必要かも書かれいるので、山に入れる日数からルートや行く山を決めることもできます。

 

初めてのテント泊は人が多い山、できれば夏の時期をおすすめします。

人が多ければ道に迷いにくく、夏であれば日の入りまでの時間が長く安心して登山を行えます。

 

◆関連記事
テント泊初心者におすすめの本!ヤマケイアルペンガイド

 

初めてのテント場・ルートの決め方

どこでテント泊をしたいか決まっていますか?

僕が初めてのテント泊で失敗したことの一つにテント場・ルート選びがあります。

いきなり北岳に登ったのですが、当初の計画とは違った山行になってしまいました。

 

初心者の方はまず、ベース型のテント泊登山をおススメします

ベース型のテント泊とは、テントを山のふもとに張って山頂へは身を軽くして登る方法です。

一方、縦走型のテント泊は山頂・尾根までテントを担ぎ上げることになります。

ベース型テント場の涸沢と縦走型テント泊の燕山荘テント場
(左)ベース型テント場の涸沢ヒュッテ (右)縦走型テント場の燕山荘

 

初めてのテント泊登山で問題になることの一つに荷物の重さがあります。

 

家でザックに荷物を詰めて背負い、

「重いけど、大丈夫そうだな」

っと思っていても、いざ背負って山を登り始めると重たく感じ始めて息が切れてきます。

苦しみの始まりです(笑)

 

しばらくすると休憩が多くなり、やがて足が動かくなります。

景色を楽しむ余裕なんてありません。これは僕の経験談です(笑)

テント泊のように重い荷物を背負って歩くのは体力も必要ですが、それ以上にコツが必要です。

日帰り登山も回数を重ねると歩くコツがつかめてきますよね。あれと同じです。

 

テント泊登山の歩き方にもコツがあるんです

これは言葉では伝えづらいのですが、何回か経験するとそのコツが分かってきます。

ですので、最初はベース型のテント泊をおススメします。

ベース型テント泊であれば、自ずとルートも標高差が小さくなって登山を楽しむ余裕が出てきます。

徳澤園のテント場
上高地の徳澤園のテント場はスタートからほとんど標高差がありません。まずはこのような場所でテント泊を経験するのもありです。

 

登山口へのアクセス・下山後の交通手段

登山口まで自分の車で行くか、バスや飛行機で行くか決めましょう。

車で行く場合は駐車場の場所、混雑状況を調べておくと安心です。

 

バスを利用する場合、季節によって運行時間が変わる場合があります。

また、奥地の場合は道が崩れてバスが運行していない場合もあるので、事前にチェックしましょう。

僕は毎日あるぺん号という登山バスをよく利用します。

関東限定ですが、夜中に出発して早朝に登山口に着くので便利です。

 

帰りの交通手段も考えておきましょう。

連休やお盆の時期は、高速道路がとても混むのでバスや車はとても時間がかかります。

新幹線や電車であればそのようなことはありません。

 

初心者におすすめのテント場

初心者におすすめのベース型登山のテント場は八ヶ岳の赤岳鉱泉や行者小屋です。

テント場からは赤岳や硫黄岳、阿弥陀岳が狙えます。朝早く出発すれば山頂から日の出を見ることができます。

 

2泊以上をしたい場合は、北アルプスの上高地~横尾~涸沢ヒュッテのルートでしょうか。

涸沢からは北穂高、奥穂高が登れてカールから見る穂高の山並みは圧巻です。

 

これらのテント場へのルートは交通の便が良く、標高差が小さく(それでも700メートルぐらいありますが)、体力の消耗は縦走登山と比べると小さくなります。

加えて、人が多くテント場も広さがあるので安心できます。

 

赤岳鉱泉や涸沢ヒュッテは、山小屋の売店が充実しているのでそこで食糧を調達することも可能です。

相当に体力に自信がない限り、まずはこのようなテント泊を経験して、次に縦走テント泊にステップアップするのがいいのかなと個人的には思います。

赤岳鉱泉
赤岳鉱泉のルートは人も多くテント泊初心者も安心。それでいて3千メートル近い八ヶ岳連峰の本格登山も楽しめます。

 

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テント泊初心者におすすめ!八ヶ岳の「赤岳鉱泉」はまさに山中のオアシス

 

予備日・エスケープルート・撤退

登山地図を準備する

 

行きたい山・テント場が決まったら、登山口へのアクセス方法・帰りの交通手段等を考えます。

場所によってはタクシーでしか行けないところもあったりしますので早めに計画を立てておきましょう。

 

実際に行く時期が決まったら、予備日を含めた詳細スケジュールを組んでいきます。

また、悪天候・体調不良を想定したエスケープルートを設定することも必要です。

そして、辛い決断にはなりますが撤退についても頭に入れておきましょう。

撤退を想定して計画を立てないと、いざと言うときに躊躇してしまい、それが原因で遭難に繋がるおそれがあります。

 

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テント泊登山の計画の立て方・心構え(予備日・エスケープルート・撤退)

 

テント場のルール・マナー

テント泊時に最も時間を過ごすのはテント場になることがほとんどです。

実際にテント場に着いたら、小屋で手続きをしたり、テントを設営したり、ご飯を食べたりと色々することがあります。

 

さらに、「トイレはどうする?」、「何時に寝て、何時に起きればいいの?」

最初は分からないことだらけです。

テント場について最低限のルールを知っておきましょう。

 

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テント場について知っておくべき10のルール・マナー

 

テント泊の道具・服装

登山用具・道具について

テント泊はお金がかかります。

例えば、山岳テント(3万円)+ シュラフ(3万円)+ テント泊用ザック(3万円)+ …

と10万円を超える出費となります。

後悔のないように正しい知識を持って商品を選びましょう。

 

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登山テント泊の装備・グッズの総費用は10万円なり

 

山岳テント

薬師沢キャンプ場

山岳テントは一般的なテントとは違って、軽くて丈夫で組み立てやすい構造になっています。

おすすめは自立型のテント。ベンチレーターの有無、入口の場所などもチェックして購入しましょう。

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山岳テントの選び方

 

 

シュラフ(寝袋)

登山で使っているモンベルのシュラフ

 

おそらく購入するのは3シーズン用のシュラフになるでしょう。

素材はダウンと化繊のどちらかから選ぶことになります。それぞれの長所短所を学びましょう。

また、シュラフによって対応できる気温に違いがあるので、今後の自分の山行を想像して注意深く検討した方がいいです。

 

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シュラフ(寝袋)の選び方

 

 

登山マット

サーマレストのマット

 

登山マットを侮るなかれ!

寝心地を左右するのはこのマットです。マット選びを間違うと眠れなくなります。

例えるならマットは敷布団でシュラフは掛け布団。いくら掛け布団がいいからって、敷布団を間違ったら眠れないですよね。

シュラフ以上によく考えて選びましょう。

 

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登山マットの選び方 

 

 

テント泊用ザック

テント泊におすすめザック

 

重要なのはザックの容量だけではありません。

重い荷物を背負って歩くと、少しの違和感が時間が経つにつれて大きく問題になります。

ザック自体は重くても構いません。大切なのはフィット感です。

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テント泊に使うザックの選び方

 

 

登山靴・靴下

登山靴下の選び方

テント泊専門の登山靴というのはありませんが、ソールの柔らかい靴を履いている場合は靴の購入も検討しましょう。

荷物が重くなると足の裏への負担が増大します。

ソールの堅い靴。靴下も厚めのものをおすすめします。

 

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・登山靴の選び方
・おススメする登山の靴下​

 

バーナー

P-153ウルトラバーナー

 

テント泊では自分でご飯を作ることが楽しみの一つです。

重い荷物を背負ってテント場に着いた頃にはヘトヘト。そんな状況で食べるご飯は格別です。

登山飯に欠かせないのがバーナーです。軽くて火力が強いものがおススメです。

 

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登山用バーナー(ストーブ)の選び方

 

 

テント泊の服装

登山の服装について

 

夏でも高山の場合は10度台の前半まで気温が下がります。

自分の行く山の最低気温を確かめて、必要な服を準備しましょう。

あと、サンダルがあると便利です。

 

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テント泊登山の服装を説明する

 

 

その他道具

冬季用テント泊小道具

ティッシュペーパー、スタッフバッグ、ランタンなどいくつかあると便利なアイテムがあります。

写真付きで細かく説明している下記の記事を参照してください。

 

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夏季 テント泊登山の装備・グッズ一覧

 

テント泊のパッキング

登山のパッキングの応用 サックに入れる

 

テント泊登山では、日帰り登山と比べると荷物の量が多くなります。

山岳テント、テントマット、シュラフはもちろん、食糧に水、予備の衣類など日帰り登山の倍近くなります。

テント場からスムーズに出発できるように、事前にパッキングの知識を身に着けておきましょう。

 

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登山のパッキングのコツと工夫 – 基本から応用まで説明する

 

食糧について

山ごはんを考える

山での楽しみの一つにご飯がありますね。

テント泊登山は体力の消耗が激しく、山ごはんが一段と美味しく感じます(笑)

 

日帰り登山とは違ったご飯に挑戦するのもいいかもしれません。

消費カロリー、ルートをを頭に入れて、ご飯・行動食・飲み物を準備しましょう。

 

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・テント泊登山の食糧計画の立て方(消費カロリー・軽量化)
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最後に

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

テント泊登山は本当に準備すること、知っておくことがたくさんあります。

 

また、その過程が楽しんですよね。ああでもない、こうでもないと工夫しがいがあります。

是非、テント泊登山に挑戦してより深い登山の楽しみを味わってください。