登山リュック(ザック)のベストな選び方(1) – 最重要はフィット感!

    登山リュック選びはとても楽しいです。

    登山ショップに行くとリュックコーナーにはたくさんの商品があって、

    「あれもいいなー、これもいいなー」と、目移りしちゃって困っちゃいます。

     

    僕が理想の日帰り登山用のリュックに出会ったのは、登山を本格的に初めて6年が経ってからでした。

    出会うのが遅すぎですが(笑)、値段も安くないですし、一度買ってしまうと次のリュックを買う機会はなかなかありません。

    この記事では初めてリュックを買う方、今のリュックに満足できずに買い替えを検討している方向けに記事を書いていきます。

     

    ◆関連記事
    登山リュック(ザック)のベストな選び方(2) – 軽量リュック・失敗しない購入方法

    登山リュックの選び方

    目次

     

    登山リュックの容量について

    春・夏・秋の雪の降らない季節の登山なら、20~35リットルの容量のリュックでいいです。

    僕のおすすめは、30~35リットルのリュックです。

    この大きさならダウンなどの防寒着やカメラなどの収納もできる大きさです。

     

    春・秋の無積雪期の高山、山小屋を活用したお泊り登山にも対応できます。

    夏限定で、防寒着もいらない低山(1500メートルぐらいの高さ)までなら20リットル台でもいいです。

    登山リュックの容量について
    左がサロモンの20リットルのリュック。荷物を極力減らした日帰り登山で使っています。右はグレゴリーの35リットル。日帰り登山であれば年中使える大きさです。

     

    テント泊の場合は、45リットル以上のリュックが目安になります。

    僕は50リットルのリュックで2泊3日のテント泊を行いました。

    冬季のテント泊を行うのであれば、65リットル以上は欲しいところ。

     

    テント泊の場合はテントやシュラフ(寝袋)など荷物が増えますのでより大きい容量のものが必要です。

    テント泊のリュックの選び方はこちらの記事を参考にしてください。

     

    登山リュックの選び方
    左からオスプレーの45リットル、グレゴリーの50リットル、グレゴリーの65リットル。

     

    ちなみに容量はリュックに数値で書かれています。

    リュック名+容量というパターンが多いです。

    同じリュック名でも、容量が数種類あることがあるので注意が必要です。

    登山リュックの容量の見方
    左は46リットル、右は35リットルとなります。

     

    まとめると、下記のようになります。

    容量説明
    20リットル台夏限定の防寒着が必要ない低山ハイク。
    30~35リットル日帰り登山であれば年中使えるおすすめサイズ。小屋泊も可
    45~60リットルテント泊用。超軽量なら45リットルも可能。通常は50リットル以上は必要。
    65リットル以上長期テント泊用。もしくは冬季のテント泊。

     

    カメラ、ビデオカメラなどの趣味の持物を持って行く場合は、その分プラスして考えましょう。

    続いて、登山リュックを選ぶ際のポイントを説明します。

     

    登山リュックはフィット感が重要

    本格的な登山リュックは、重い荷物を効率的に運べるように工夫されています。

    そして、より効率を高めるために、体へのフィット感を高める作りになっています

    このフィット感が最も重要です

    まずは、一般的なリュックと登山リュックを比べて、登山リュックがどのように体へのフィット感を高めているのか、その主なポイントを4つ紹介します。

     

    (1)ヒップベルト

    一つ目の大きな違いはヒップベルトです。

    登山は荷物が重くなる傾向にあるため、一般的なリュックのように肩紐(ショルダーベルト)だけで荷物を背負う作りにはなっていません。

    がっしりとしたヒップベルトがあり、これを腰に巻きつけることで腰と肩で荷物を背負い、重さが負荷分散されるように工夫されています

     

    登山リュックの選び方
    左の登山用リュックにはヒップベルトが付属。これで重さが負荷分散されます。

     

    ヒップベルトがあるのとないのとでは、全く感じる重さが違います!

    登山リュックの場合は荷物は腰で背負うと思ってください。

    肩じゃなくて、腰です!

    ここの作りがとても重要になります。

     

    厚み・クッション性があって、腰をがっちり掴むようなヒップベルトになっているかが選ぶポイントです。

     

    (2)背面パッド

    二つ目は背面パッドです。

    先ほど登山リュックは腰で背負うと書きましたが、その分、腰への負担が大きくなります。

    そのため、腰から背中にかけてその作りに特徴があります。

     

    登山リュックの選び方 背面パッド
    左の登山リュックは背面にパッドがあり湾曲した形になっています。

     

    人間の体はお尻・腰から背中にかけて湾曲しているため、登山リュックの背面パッドも体の形に合わせて湾曲しているものが多いです。

    このことでよりフィット感が増すようになっているんです。

    また、背面パッドはクッション性があって、体の負担を軽減する作りになっていることが多いです。

     

    (3)ロードリフターストラップ

    フィット感を高める3つ目の特徴はロードリフター(ストラップ)です。

    この機能は、街で使うリュックにはほとんど付いていないです。

    ショルダーベルトの上部から伸びて、ショルダーベルトにつながっています。

    登山リュックの選び方 ロードリフターストラップ
    左の赤丸で囲んだ部分がロードリフター

     

    ロードリフターを引っ張ることで、背中とリュック背面部との隙間を埋めてフィット感を高めています。

    この効果は一見しただけでは想像しづらいと思います。

     

    そこで、子どもをおんぶしているところを想像してみてください。

    子どもの脚はあなたの腰に巻き付いています。

    子どもが手を離した状態、子どもの体が揺れて不安定な状態になりますよね。

    あなたは子どもが落ちないように、「首に手を回して!」と注意することでしょう。

     

    その原理と同じです。

    子どもの脚はヒップベルトと考えてください。がっちりと腰にホールドされています。

    子どもの手がロードリフターです。

     

    子どもが手を首に回すことによって、安定して歩くことができます。

    ロードストラップがあれば背中にリュックをフィットさせることができ、安定した歩行が可能になるというわけです。

     

    (4)チェストベルト

    四つ目の特徴はチェストベルトです。

    これがあると、ショルダーベルト(肩紐)が左右に動くことを抑えます。

    チェストベルトは街で使うアウトドア志向のリュックでも付いていることがありますが、登山リュックはある工夫がされています。

    登山リュックの選び方 チェストベルト

    それは、チェストベルトの位置を自由に決められること。

    胸筋・胸の厚みは人によって違います。

    自分の体にフィットするようにチェストベルトの位置を調節することができるようになっています。

     

    ここまで、登山リュックがよりフィット感を高めるような作りになっていることを、一般的なリュックと比較して見てきました。

    復習になりますが、リュックを選ぶ時は下記の4つのポイントを必ずチェックしましょう。

    1. ヒップベルト
    2. 背面パッド
    3. ロードリフターストラップ
    4. チェストベルト

     

    それでは、続いてその他の登山リュックの特徴を見ていきます。

     

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    登山リュックの特徴・機能について

    登山リュックには、山行時に快適になるように色々な位置にポケットがあったり、レインカバーやハイドレーション機能がついていたりします。

    ポケットの形状や素材、レインカバーの有無などはリュックによってあったりなかったりします。

    ポイントをおさせて、リュック購入時の判断材料としましょう。

     

    サイドポケット・水筒用ポケット

    登山時は大量に汗をかくので、こまめに水分を取る必要があります。

    そのため、登山リュックではすぐに水筒やペットボトルを取り出せるように、サイドに水筒用のポケットが付いています。

    その取り出しやすさも、リュックによって多少の違いがあります。

     

    登山リュックの特徴 水筒用のポケット
    左のリュックは歩きながらでも水筒が取り出しやすいように、横からも出し入れできるポケットになっている。

     

    歩きながらでも取り出しやすいように、横向きにポケットが付いているリュックもあります。

    ただし、横から出し入れするタイプだとリュックから水筒が落ちやすくなるデメリットもあります。

     

    また、サイドポケットはトレッキングポール(ストック)をしまうことにも使えます。

    ポケットの形状のメリット・デメリットをおさえて

     

    登山リュックの選び方 サイドポケット

     

    ヒップベルトポケット・トップポケット

    使用頻度の高いポケットとして、ヒップベルトポケットとトップポケットがあります。

     

    ヒップベルトポケットは行動食を入れ、歩きながらでもすぐにエネルギー補給ができるようになっています。

    このポケットの大きさはリュックによって違います。

    ゼリー飲料などの割とかさばる行動食を入れる場合は、大き目のポケットがあると便利です。

     

    また、スマホで写真撮影をする人はこのポケットにスマホを収納できると便利です。

    ポケットにスマホが入るかどうか、また入れた時に動きが妨げられないかチェックしましょう。

     

    ヒップベルトと同じくリュック上部にあるトップポケットも使用頻度が高いです。

    ここにはコンパス・手袋・財布・予備の行動食など、使用頻度が高くないけれど休憩時などにすぐに取り出したいものを入れることが多いです。

    登山リュックの選び方
    左がヒップベルトポケット。右がリュック上部にあるトップポケット

     

    背面ポケット

    背面ポケットには、「登山中に使うこともあるかなー」ぐらいのものを入れるといいです。

    トップポケットと同じようにすぐに取り出したいもの、でも大きいのでトップベルトに入らないものを入れるといいでしょう。

    例えば、タオルや地図など。

     

    この部分もリュックによって作りは様々ですし、省略されてないリュックも結構あります。

    あなたが山を歩いてどのような行動をしているか想像して、どのようなポケットを選ぶといいか考えてみましょう。

    登山リュックの選び方 背面ポケット
    左は透けているので何がどこにあるのか確認しやすい。右は中身は見えないが防水性が高く強固な作りになっています。

     

    レインカバー

    登山時の必需品の一つとして、レインカバーがあります。

    雨が降った時にこれがないと中が濡れてしまい、予備の衣類も使えなくなってしまいます。

    リュックによってはレインカバーが付属しているので、追加でカバーを買う必要がなくなります。

    登山リュックの選び方 レインカバー

     

    ハイドレーション機能

    最近の登山リュックには標準装備されていることが多いハイドレーション機能。

    ハイドレーション機能は、別途ハイドレーションパックを買う必要があります。

     

    これは水が入ったパックをリュックに入れ、そこから外にチューブを伸ばして水分を補給することができる機能です。

    ただ、ハイドレーションパックはこまめに手入れをする必要があり、僕のようなものぐさな人間にはおすすめしないです(笑)

    僕は2つのハイドレーションパックをダメにしてしまいました。

    登山リュックの選び方 ハイドレーション
    リュックの内側にハイドレーションパックを入れるポケットがあります(黄色の矢印)。ここから赤の矢印の穴を通してチューブを外に出します。

     

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    登山リュックの背負い方・調節の仕方

    せっかく登山リュックを買っても、正しい背負い方・調節の仕方を知らなければ意味がありません。

    僕の登山仲間は登山を始めて1年以上、ロードリフターの使い方を知らず、教えてあげると、

    「全然、違う!」

    と、とても感動していました(笑)

    そんなことがないように、基本を押させておきましょう。

     

    (1)ヒップベルト

    まず最初に、すべてのベルト・ストラップを緩めます。ヒップベルト、ショルダーベルト、ロードリフター、チェストベルトを緩めましょう。

    各ベルト・ストラップについては、こちらの記事を参考にしてください。

     

    (2)ヒップベルト

    まず最初にヒップベルトを締め上げます。ヒップベルトの位置はお尻より上で、ヒップベルトの下部がちょうどお尻の上に引っかかるようにしましょう。

     

    (3)ショルダーベルト

    次にショルダーベルトを引きます。少し肩に負担がかかる程度にグイっと引っ張ります。するとリュックが体に寄るはずです。

     

    (4)ロードリフター

    次にロードリフターを引っ張ります。すると、リュックと背中がくっつき、よりリュックが体にフィットするのが分かります。

    ロードリフターは肩の負担をやわらげ、また、フィット感を高めることによってリュックが揺れるのを防いで安定して歩くことを助けてくれます。

     

    (5)チェストストラップ

    チェストストラップはショルダーストラップを内側引き寄せ、フィット感をさらに高めます。

    チェストストラップの位置を上下に動かして、自分にベストな位置を見つけましょう。

     

    (6)きついベルト・ストラップを緩める

    最後にきついと感じるベルト・ストラップを緩めましょう。

    特にショルダーベルトはきつく締めすぎると肩に負担がかかって疲れますので、肩に少し載っている感じでいいです。

     

    登山中に衣服を脱いだり、着たりするとまたフィット感が変わりますので、その都度ベルト・ストラップで調節しましょう。

     

     

    さて、ここまでは登山リュックの容量の決め方、選ぶ際の見るべきポイントや特徴について書いていきました。

    次の記事では、軽量リュック、登山リュックの失敗しない購入方法について書いていきます。

     

    >>登山リュックのベストな選び方(2) – 軽量リュック・失敗しない購入方法

     

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    2件の会話

    1. 匿名 より:

      私もスタウト35とバルトロ持ってます(笑・・・バルトロは85ですが!
      スタウトに関しては現行モデルよりこれの方が断然使い易いと思います

      あと雪山日帰り用にミレーアイガー30とホグロフスサミット45を使う予定で買いました(サミットは使いましたが、ミレーは雪山行ってないのでw)

      サミットは先日天狗へ行った時使ったのですが、私の体にはベストマッチでした!
      雪山とロック専用みたいなところがあるので、外にポケットとか無いですが全く気になりませんでした。
      機会があったら試してみてください。

      あと、ポールもREKIのまったく同じやつ使ってます(緑の)

      • ta-da より:

        こんにちは! スタウトとバルトロ持っているとは(笑)
        冬季用はもう10キロぐらい大きいものを買うことを考えていますが、やっぱり最初はバルトロに目が行っちゃいますね。

        ホグロフスサミット45は、写真で見たけどカッコいいですね!好きなデザインです!
        が、結構お高いですね。
        今度、ザック買う時に候補にしようかなーと思います。

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