テント泊に使うザックのベストな選び方 – ポイントはヒップベルト!

僕は初めてのテント泊を準備していた時、テントやシュラフとともにグレゴリーの新しいザックを購入し、10月の北岳で二泊三日の登山に臨みました。

その後、冬山テント泊のために新たにザックを購入。

 

冬山テント泊ではアイゼンや冬季用シュラフなど、夏山の時と比べて容量の大きなザックが必要だったからです。

僕はテント泊で使えるザックを下記の3つ持っています。

 

  • オスプレー:ホーネット 46リットル  重量0.77kg
  • グレゴリー:コントゥア 50リットル  重量1.87 kg
  • グレゴリー:バルトロ 65リットル  重量2.55 kg

 

今は、冬山テント泊用に買ったグレゴリーのバルトロ65を夏も冬も良く使っています。

この3つのザックを使っていて気がついたテント泊のザックに必要な特徴や機能について書いていきます。

グレゴリー バルトロ65 上高地にて
バルトロ65を背負って上高地の明神橋を渡る

目次

 

最も重要なのはフィット感

これが一番大事です。

日帰り登山の場合は荷物が軽く、フィット感が高くなくても問題にならないかもしれません。

でもテント泊の場合は違います。

フィット感がテント泊登山の快適さを左右します

 

フィット感に需要なポイントはヒップベルトとショルダーベルトの作りです。

ここがザックと人間の身体とをつなぐ部分となるからです。
ヒップベルトもヒップベルトも厚みがあって、幅があるものを選んでください。

 

特にヒップベルトは重要です。

ヒップベルトを付けただけでザックが自立するような、そんなザックがテント泊には合っています。

ザックのヒップベルトの比較
上からバルトロ65、コントゥア50、ホーネット45。ザックのショルダーベルトはバルトロ65のように厚みと幅があるものがいいです。

ザックのショルダーベルトの比較
左からバルトロ65、コントゥア50、ホーネット45。ショルダーベルトもテント泊の場合は厚みがありクッション性に優れているものがいいです。

 

もし、今テント泊に持っていこうとしているザックが

「何かフィットしない」

「肩や腰が擦れる、痛くなる」

などと感じている場合は新しいザックを買うことを検討した方がいいです。

 

テント泊では荷物が重くなり、それを背負って連日歩くことになります。

そうした場合、今感じている問題点はより大きく深刻になるかもしれません。山行中にそれが発覚したら辛いです。

グレゴリー バルトロ

 

ザック自体の重量は重くてもいい

これは僕の持論ですが、

ザックそれ自体の軽量化は考えなくてもいいです。重くても問題ありません。

 

ザックで最も重視するべきはフィット感です。

そもそものザックの目的を考えてみると、それは、

荷物を効率良く目標の場所まで運ぶことにあります。

 

食糧やテントなどの荷物の軽量化は大事ですが、ザックの軽量化は逆に効率が落ちま

軽いザック(特にヒップベルトの作りが貧弱な)に重い荷物を入れるとフィット感が悪くなり、ザックの重量がうまく負荷分散されません。

肩への負荷が大きくなり、そこから首回り、しまいには他の体の部分へと違和感が広がっていきます。

 

僕が使っているオスプレーの45リットルのザック(0.77kg)は軽いのですが

テント泊の装備を65リットルのバルトロ(オスプレーの3倍超の重さ2.55 kg)で背負った方が軽く感じます。

もちろん、山行での疲労感もこちらの方が圧倒的に少ないです。

バルトロ65のヒップベルトの作り
バルトロ65のショルダーベルト
ヒップベルト、ショルダーベルトがどれだけ作りこまれているかを見よう。僕がおすすめするのはグレゴリーのバルトロシリーズ。このページを見ればそのテクノロジーとどれだけこだわりを持って作られているかわかります。グレゴリーはフィット感を大事にするブランドです。

 

容量について

夏山であれば下記のサイズで問題ありませんでした。

一泊二日:45~55リットル

二泊三日:65リットル

 

一泊二日の場合でクッカーやストーブ、デジカメを持っていく場合は55リットルの方がいいでしょう。

冬山・雪山は一泊二日しかやったことないのですが、65リットルのザックがちょうどいいです。

 

ちなみに僕の山行スタイルは軽量化をしないタイプです。

ですので前提として、予備の食糧や予備の靴下や手袋、救急キットなどは必ずザックに入っていると思って上記の容量を参考にしてください。

 

とは言っても、人それぞれシュラフもテントも小道具も持っているもの、その大きさが違います。

ですので、ザックはテント泊用具の「一番最後に買う」ことをおすすめします。

そうすることで、どれぐらいの容量のザックを買うべきか決めやすくなります。

 

まず最初にテントやシュラフ、マットなどのテント泊に必要なものをすべて買います。

次に、それらを詰めれるだけ今持っているザックに詰め込みます。

そして、入らなかった分の荷物分プラスした容量のザックを購入するのです。

 

この時、僕がおすすめするのは、さらにプラス5リットルぐらい大きいザックを選ぶということです。

なぜなら、テント泊を始めると「これが欲しい、あれが欲しい」とさらに道具が増える可能性があるからです(笑)

もし、将来的に冬山・春山などの積雪期のテント泊を見据えているなら、さらに10~15リットル大きいものを選ぶといいです。

グレゴリーコンツアー テント泊ザック
グレゴリー:コントゥア50リットル 最初の北岳二泊三日のテント泊ではこれを使ったのですがパンパンでした。


◆関連記事
冬季用テント泊小道具
2泊3日テント泊登山の装備・持ち物一覧を紹介 – 春・夏・秋季(無積雪期)

・初めての登山テント泊「初心者ガイド」- テント場・ルール・道具・パッキング・食料

 

テント泊に使うザックにあるといい機能

いくつかあるので書いていきます。

 

・天蓋がベルトで伸びる

これがあると暑くなったら衣類をそこに積み増ししていくことができます。

また、大きなテントやアイゼンを挟むことも可能になります。

ザックの天蓋が伸びる
ザックの天蓋と本体の間にMSRの二人用のテントは挟んでいる様子。ちょっとゆがんでますね(笑)

 

・紐で縛れる機能がある

これも上記と同じよう衣料品、マット、スコップやスノーシューなどを括り付けることができます。

でも、先に書いたように天蓋のと本体に挟んだ方が安定感があります。

09_20161130_backpack-westbelt1
バルトロ65には天蓋の上と背中部分が紐を通せるような作りになっています。

バルトロ65 雪山登山
冬はザックの背中部分にワカンを付けることもあります

 

・ザックの中部、下部から荷物の出し入れができる

テント泊用のザックであれば、大体この機能はあると思います。

シュラフやテントはザックの下部に入れることが多いのですが、この機能があるとテントを張る時に出し入れが簡単になります。

また、テント泊の場合は荷物が多くなりますが、ザックを大きく開ける口があると目的の物を探しやすくなります。

テント泊におすすめザック テント泊におすすめザック

テント泊ザックの軽量化はダメなのか

これはダメではありません。

ただし、テント泊初心者にはおすすめしません。

 

どうしてかと言うと、軽量ザックを背負って快適に登山をするためには、シュラフやテント、クッカーや小道具などすべての軽量化が前提となるからです。

そのように軽量化を究めていくためには、登山道具を見極められる経験・お金が必要です。

個人的にはある程度テント泊を行った人、日帰り登山で軽量化を究めたベテランに許される行為だと思います。

 

レインカバーの注意点

最後にレインカバーの注意点について。

上の写真のように天蓋がベルトで伸びるようなザックを使う場合、荷物をザック上に重ねることも考慮してレインカバーは一回り大きいサイズのものを用意しましょう。

僕は65リットルのザックに80リットルサイズ相当のレインカバーを使っています。

バルトロ65に80リットルのレインカバーを使用する

 

僕がおすすめするテント泊ザック

この記事でも写真で紹介していますが、グレゴリーのバルトロはおすすめです。

是非、背負う機会があれば試してほしいです。

 

各ベルトの作りだけでなく、縫製など細かいところにいたるまで手抜きがありません。

加えて、レスポンス・サスペンションという機能のおかげで、体の傾きに合わせてヒップベルト、ショルダーベルトが動き歩行のバランスを取ることを助けてくれます

価格が高いのがネックですが、このザックは長いこと使えるので買っても損はしないです。

 

[グレゴリー] GREGORY BALTORO75 バルトロ75 ダスクブルー M

[グレゴリー] GREGORY BALTORO75 バルトロ75 ダスクブルー M 916126398

◆関連記事
・メーカー別テント泊用ザック
・登山のパッキングのコツと工夫について(基本と応用)
・山岳テントの選び方
・登山マットの選び方
・登山用シュラフ(寝袋)の選び方
・僕ががテント泊に使っているグレゴリーバルトロをレビューする