(夏・春・秋)登山・トレッキングの服装・レイヤリングの基本

登山の服装

 

登山をする時は服装にとても気を使いますよね。

「この山だとこれぐらいの気温だから長袖がいいかなー、やっぱ暑そうだから半袖がいいかなー」

こんなことを考えるものも登山の楽しみの一つです。

 

登山を始めた頃はどういう服装をすればいいの分からなかったので、山友達に教えてもらったり、登山雑誌やウェブサイトを見て自分なりに試行錯誤していました。

そして、段々と山に登る回数が増えるにつれて、自分流のスタイルができてきました。

 

登山の服は見た目のデザインの他に、素材・機能性も考えなければならないので、服装を考えて選ぶ楽しみがあります。

その分お金も減っちゃいます(笑)

 

この記事ではまず最初に基本中の基本、登山の服の素材について簡単に説明してます。

その次に夏・春秋の登山・トレッキングの服装についてその基本を画像を交えて説明していきます。

 

目次

  • 登山服の素材について
  • 夏の登山の服装
    • 楽ちんスタイル
    • 王道スタイル
    • 靴下・登山靴について
    • 夏の高山に登る場合
  • 春・秋の登山の服装
    •  春・秋の登山の服装の基本
    • 春・秋の高山に登る場合
  • レインウェアー・便利なアイテム

 

登山服の素材について

春の鍋割山登山

 

登山の服装が難しいのは、「動」と「静」が交互に起こるところです。

山を登っている時(動)は体温が上昇したくさんの汗をかきます。

一方、昼食・休憩など動きを止める時や、ゆるやかな道を歩いている時(静)は体温が下がります。

 

汗で服が濡れている場合、動きを止めると気化熱によって体温が下がっていきます。

体調不良の原因にもなりますし、強風下の場合は低体温症のリスクも高まります。

 

そう、登山で怖いのは体温が下がることです

人間は体温が下がると体の機能に不具合が生じて、最悪の場合は行動不能に陥ります。

 

登山の服に「綿」のものではなく、ポリエステルのような「化学繊維」を選ぶ理由はここにあります

綿は汗を吸収しますが、じめじめとして不快で水分を発散できず、そのことで体温も下げてしまいます。

一方、化学繊維は汗を吸収してすぐに発散するので、肌が濡れて体温を下げるのを防ぎます。

 

「登山専用の化学繊維のウェアを買った方がいいの? 何か価格が高そう…」

そう思うかもしれませんが、登山を初めてしようとする方は、無理に登山専用のウェアを買う必要はありません。

 

ラニングウェアなどのスポーツウェアで十分に代替できますし、それらのウェアはスポーツショップなどで安い値段で買うことができます。

まずは時前のウェアや価格を抑えた服で登山にチャレンジし、より高い山に行くとか、より快適に登山をしたい場合は登山ショップで専門のウェアを買うといいです。

 

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夏の登山の服装

さて、ここからは登山の服装について説明していきます。

まずは夏の登山から。2つのスタイルを紹介します。

 

夏季の登山の服装

 

楽ちんスタイル

夏はとにかく暑い!

そんな時は半袖Tシャツ、ハーフパンツのスタイルが快適です。

もちろん、素材は化学繊維にがおすすめ。

 

まあ、雨が降らないことがほぼ確実であれば、ハーフパンツは綿のものでもいいです。

「半袖Tシャツも綿しかないー、これでしか行けない!」

って方は必ず着替えを持って行き、汗で濡れたら着替えるようにしましょう。

 

さて、話を戻します。

気温に応じて、半袖Tシャツにロングロングパンツ、長袖Tシャツにハーフパンツでもいいです。

 

ただし、丈の短い服装は日焼けしますし、植物や岩によって擦り傷ができる可能性があることを覚えておきましょう。

長時間の登山になる場合、日焼けは体調不良の原因になりますので日焼け止めクリームを塗るなどして対策をして下さい。

 

王道スタイル

登山では、暑い夏でも長袖Tシャツにロングパンツを履くことも多いです。

主な理由は上で書いたように日焼け・怪我の対策です。

また、高山に登る場合は標高が上がるにつれて気温も下がりますので、体温を下げないために長袖・ロングパンツスタイルが無難です。

ロングパンツの場合は素材は綿(コットン)はやめておきましょう。ジーンズなんてはいたら、汗で肌にジーンズがくっついて歩きにくくなります

 

靴下・登山靴について

靴下はやや分厚いものがおすすめです

登山は荷物が重くなりますし、登り下りを繰り返すために足の裏にかなりの負担がかかり疲れます。

靴下に厚みがあるとそのクッション性によって負担が軽減されます。

 

登山靴は日帰りで標高が低い山(例:高尾山、丹沢の大山)、トレッキングレベルの山であれば普通の運動靴でも問題ありません。

ただし、一つ注意点。

 

普通の運動靴は防水性能はないものがほとんどです。

川を渡るような登山や、前日に雨が降って道がぬかるんでいる可能性がある場合は、登山靴で山を歩くことは不向きです。

また、岩場があるような山、標高が高い山の場合は足を守るために登山靴・トレッキングシューズを履いて行きましょう。

 

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夏の高山に登る場合

高山に登るとなると防寒対策が必要になります。

地上(標高0m)の気温が30度の場合、標高が2000mの山の気温は18度、3000mの場合は12度となります!

このように標高が高い山に登る場合は、季節は夏でも気温が低くなるので服装は春・秋と同等レベルのものを用意する必要がでてきます。

 

ここまで夏の登山の服装について説明してきました。

次は春・秋の登山の服装についてです。

レインウェアや、あると便利なアイテムについては春・夏・秋で共通ですので最後に説明します。

 

上高地
長袖・ロングパンツの王道スタイルで上高地を歩く

 

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春・秋の登山の服装

春・秋の登山の服装

 

春・秋の登山の服装の基本

春・秋は気温が下がりますので基本的に重ね着(レイヤリング)をします。

ベースレイヤー(直接肌の上に着るもの)は長袖のものを選びましょう。

また、素材は化繊だけでなく、メリノウール素材のものも温かくていいです。

 

ベースレイヤーの上に着る代表的なものにフリースジャケットがあります。

適度に体温を保ちつつ、汗を放出して肌を快適な状態に保ちます。

登山中は体が熱くなるので、ジッパーを開閉して体温を調節することになります。

 

 

5月、9月の山となると気温が10度台になることはざらです。

事前に山頂がどれぐらいの気温になりそうかを調べましょう。

フード付きで保温性の高いベースレイヤーや、ロングパンツの下に穿くタイツが必要になってくる場合も多いです。

てんきとくらす」というサイトは、日本全国の山の天気予報が一週間前か確認でき、山頂の気温も確認できるので便利ですよ。

 

靴下、登山靴については夏と同じもので問題ありません。

 

春・秋の高山に登る場合

春・秋の高山となると厳しい天気になることもありえます。

それから、同じ春でも4月上旬と5月末では気象条件が全く変わってきます。

4月中は3,000m級の山ではまだ雪が積もっていますし、10月には雪が吹雪くこともあります。

 

これから登ろうとしている山が、積雪期なのか無積雪期なのかを確認して服装を考えましょう。

積雪期の場合は冬季の恰好が必要になってきます。

また、この季節の高山は気象が急激に変わることもありますので、過去の遭難事例等も調べてしっかり準備をし、万全の態勢で臨んでください。

 

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晩秋の木曽駒ケ岳
11月上旬の木曽駒ケ岳は雪が積もっていた

 

レインウェアー・便利なアイテム

登山の服装 あったらいいもの

最後にレインウェアとあると便利なアイテムを紹介します。

 

レインウェア

登山においてレインウェアは防護服と考えてください。

雨や風から身を守るとても重要な道具です。

低山やハイキング程度の山でも、レインウェアは必ず用意しましょう。

 

ただ、登山専用のウェアは高いですので低山の場合は安いカッパでもいいです。

コンビニに売っているようなものは風が吹くと使い物にならないので、上下で分かれているものを選びましょう。

 

(ウィンターチェリー)Winter Cherry ディフェンドレインスーツ
(ウィンターチェリー)Winter Cherry ディフェンドレインスーツ 3293-69169 69169 ネイビー 4L

 

山で風雨にされされた場合、レインウェアやカッパないとどうなるか想像しにくいですよね。

例えるなら、冷水を全身に浴び続けて冬の季節にランニングをするようなものです。

少し大げさかもしれませんが、これぐらいに考えるとレインウェアがないとどうなるか分かりますよね。怖くなりませんか?

 

山の場合、夏でも雨・風の影響で低体温症になり、命を落とすこともありえますので十分に注意してください。

森林限界を超える高山や縦走をする場合は、しっかりとしたレインウェアを買っておきましょう。

 

森林限界を超える登山で雨風にやられると逃げ場がないです。

防水性はもちろん、できれば透湿性があるものがいいでしょう。

 

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パタゴニアのレインウェア
パタゴニアのレインウェア、トレントシェルジャケット

 

あると便利なアイテム

日帰り登山の持物
ゲイター(左)と速乾性タオル

 

登山中は汗を良くかきますのでタオルがあるといいです。

速乾性タオルはすぐに乾くのでおすすめです。

 

グローブは転んだ時に手を保護したり、岩場などを登る時に手が傷付くことを防いでくれます。

また、春・秋の気温が下がる季節や、風雨の状況では防寒グッズとして活躍します。

夏の場合は指先が出たものだと涼しくておすすめです。

 

ゲイターは水や石ころが靴の中に入るのを防ぎます。

川がある山道や水がたまった道ではゲイターを準備するといいでしょう。

 

サングラスは日差しが強い山、高山などであると便利です。

もう一つ、雨に遭遇した時にサングラスがあると目を守ってくれてます。

強い雨だと目が開けてられないこともあったりします。

 

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