テント場について知っておくべき10のルール・マナー

    テント場のルール・マナーについて
    登山のテントを張る場所をテント場とかテン場と言います。山のキャンプ場のことです。
    テントを張る場所は指定されていて、どこに張ってもいいわけではありません
     
    事前にテント泊が可能な山なのかどうかを確認する必要があります。
    また、テント泊をするにあたって、テント場の知っておくべきルールやマナー、注意すべきことがいくつかあります。
    これを知らないと怒られることもあるので覚えておきましょう(笑)
     

    目次

    1. テント場について
    2. テント場の予約について
    3. テント場への到着時間について
    4. テントを張れる数には限りがある
    5. テント場に到着したら受付をしよう
    6. テントを張ったら出かけてもOK
    7. トイレについて
    8. 大きな音、騒ぐのはNG!
    9. ゴミは必ず持ち帰る。食べ物、汁類も捨てるのはNG
    10. テント場の朝は早い

     

    1. テント場について

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    色々な山で登山をしていると気づきますが、テントが張られている山とそうでない山があります。
    すべての山がテントを張って泊まれるというわけではないんです。
     
    例えば、関東で人気の丹沢山塊は幕営が禁止されています。
    テント泊ができるかはインターネットで調べると分かることが多いです。
     
    僕はインターネットと合わせて、登山地図(山と高原地図)で必ず調べます。
    地図には幕営可能ならテントマークが記載されています。
    テントを張る場所は山小屋の近くにあることが多いです。
     
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    2. テント場の予約について

    山小屋での宿泊の場合は、事前に予約する必要があることが多いのですが、テント場はその必要はありません。
    ただし、大人数の場合は場所によっては予約が必要な場合があるので、インターネットで山小屋のホームページを調べたり電話して確認しましょう。
     

    3. テント場への到着時間について

    なるべくならお昼過ぎには到着しましょう
    テント場は場所によって居心地が大きく変わります。
    早く着けば、その分、地面が平らな所や眺めが場所などを確保できます。
     
    スケジュールによってはお昼に到着できないこともあるでしょう。
    それでも暗くなる前の15-16時に到着するようにしたいところです。
    16時を過ぎるようなスケジュールは見直しが必要だと思ってください。
     

    4. テントを張れる数には限りがある

    燕山荘テント場の奥側
    テント場が狭い山や、ものすごく人気の山は注意が必要です。
    テント場の広さは限られているので、到着時間が遅かったり、紅葉や連休などの込み合う時期はとテントが張れない可能性があります。
     
    そんな場合は最悪、山小屋に泊まらなければならなくなるかもしれません。
    テント場の広さ・幕営可能な数、時期的に混雑するのかを事前に確認しましょう
     

    5. テント場に到着したら受付をしよう

    受付でお金を払って手続きをしましょう。
    山小屋で受付を行っていることがほとんどです。
     
    値段は1泊500円~1,500円が相場です。
    2泊以上する場合は、2日分の料金が必要となるので受付の人に伝えましょう。
     
    また、山小屋では釣銭が限られているため、一万円札や五千円札を渡すのではなく、事前に両替をしておくと親切です。
    受付が済むとお金を払ったことを証明するカードがもらえますので、それをテントに括りつけましょう。
    これを見て山小屋の人はテント場の人がお金を払ったかどうかチェックしています。
    カードが紙ではなくプラスチックなど再利用していると思われる場合は、テント場を出発する際に受付で返却しましょう。
     
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    6. テントを張ったら出かけてもOK

    テント泊でサンダルを履くということ
    テントを張ったら、そこに荷物を置いて出かけても問題ありません。
    そこからは自由時間であなたがやりたいことができます。
     
    お昼寝するも良し、周りを散策するも良し、ビールを飲むも良し(笑)
    時間に余裕があるのなら、近くの山に登るのもいいです。
    夕方、暗くなる前にはテントに戻れるようにしましょう。
     

    7. トイレについて

    テント場の近くにあるトイレは使っても問題ありません(山小屋の中にある場合は受付の人に確認しましょう)。
    お金を払って入る場合もありますので、小銭をいくらか持っておきましょう(相場は100円ぐらい)。
     
    山のトイレは最近は水洗も増えてきたが、まだまだポットン便所が多いです。
    そのようなトイレの場合、お尻を拭いた紙はゴミ箱に捨てたりと、最初は「え!」と思っちゃう決まりがあります。
    心しておきましょう(笑)
     
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    8. 大きな音、騒ぐのはNG!

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    テント場の夜はとても早いです
    翌朝の行動が早朝になる人は、それに備えて8時頃から眠り始める人もザラにいます。
     
    そのため、夜になってテント場で大きな音でラジオを聞いたり、大声でしゃべるのはNGです!
    テントは薄っぺらい布一枚。
    隣のテントとの距離は近いことが多いので、テント内の音は周りに筒抜けになります。
     
    大きな音や騒いだりしては、周りの人に迷惑になります。
    僕も何回かそのような場面に遭遇しましたが、そのような人は誰かに怒られています(笑)
    テンションが上がるのは分かりますが、大声でしゃべるのは夕方までにしましょう。
     

    9. ゴミは必ず持ち帰る。食べ物、汁類も捨てるのはNG

    山にはゴミ箱がないので、必ず自分で出したゴミは自分で持ち帰ることがルールです。
    食材の余りや包装などのゴミを持ち帰るために、ビニール袋を多めに用意しておきましょう。
     
    また、食べ物のカスや汁類を外に捨てることはマナー違反です。
    汁類は飲み干し、食器類についた食べ物のカスはトイレットペーパー等でふき取って持ち帰りましょう。
     

    10. テント場の朝は早い

    テント泊をする人は、日の出を見たり次の山に行ったりするために朝が早いです。
    朝の4時ぐらいから外でテントをたたんだりする音が聞こえ始めます。
    赤岳鉱泉の夜のテント場
    特にテント場の出発時刻の期限があるわけではありませんが、午前の11時を過ぎたあたりから、その日泊まる人が到着し始めるのでお昼前には出発するとよいでしょう。
    テント場では色々な人が色々な目的を持って集まります。
    マナーを守り、周りの方への気づかいがとても大切です。
     
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    ニックネーム:TA-DA
    日帰りからテント泊、雪山を愛する山男

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