まさかの雪の北岳から下山 北岳山頂~北岳山荘~広河原(2泊3日テント泊)

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    1日目:南アルプス北岳登山 広河原~白根御池小屋~北岳山頂(2泊3日テント泊)
     

    コースタイム

    1日目(3時間5分):広河原(12:30)~白根御池小屋(15:35)
    2日目(6時間):白根御池小屋(7:30)~右俣コース分岐(9:40)~小太郎尾根(10:05)~北岳肩ノ小屋(11:10)~北岳山頂(12:10)~休憩~北岳山頂(12:50)~北岳山荘(14:10)
    3日目(6時間25分):北岳山荘(8:55)~北岳山頂(10:30)~北岳肩ノ小屋(11:10)~白根御池小屋(13:10)~休憩~白根御池小屋(13:40)~広河原(15:50)
     

    北岳山頂から北岳山荘へ

    お昼休憩後、200m下にある北岳山荘へ向かいます。
    ここからの下山道は整備はされてはいるものの、転ぶと転がっていきそうなぐらいかなり急です。
    気を引き締めて進んでいきます。
    間もなく北岳山荘が見えてきました!
     
    北岳山頂から北岳山荘へ向かう
    山頂からの下山道
    25_20161221_kitadake
    北岳山荘が見えてきました
     
    北岳山荘に着いたのは14時過ぎ。
    当初の計画では農鳥小屋まで行くつもりでしたが、時間的にも体力的に無理でした。
     
    北岳山荘でテント場の手続きをして、山荘の東側のハイ松の中にテントを張ります。
    この日は疲れて散策する気になれず、昼からテントの中で眠っていました。
    ふと夜の19時ぐらいに目を覚ますと、甲府の夜の街並みとうっすらと黒い富士山を見ることができました。
    北岳山荘のテント場
    山荘の東側でテントを張りました
    北岳山荘テント場から富士山方面を見る
    富士山とその麓に夜の甲府が明りが灯る
     
    夜中にサラサラとテントを何かが当たる音がするので、外を見てみると雪が降っていました!
    その後すぐに眠ったのですが、朝起きてびっくり!
    一面が雪だらけになっていたのでした。
     
    雪の北岳
    雪の北岳テント場
     
    初めてのテント泊で、初めての雪山。
    しかもかなりの高山で…
     
    この時期の僕は晩秋の高山の天気がどうなるかなど全く知らず、まさか雪が降るとは思っていませんでした。
    当時は雪が降ったらアイゼンがないと滑って歩けないと思っていて、アイゼンなんて持っていなかったのでかなり焦りました。
     
    「このまま帰れなくなってしまう」と本気で思っていました(笑)
    この日は間ノ岳を通って農鳥岳を超える予定でしたが、雪が降ったので早く下山したいと思う気持ちもあって、元来た道を戻ることにしました。
    ただ、朝の7時の時点では雪は降っていないものの、ガスっていたのでしばらく天気の様子を見ることにしました。
     
    雪の北岳
     

    北岳山荘から下山

    だんだんとガスが晴れてきたので、9時前に歩き始めました。
    元来た道を戻るので、まずは北岳を登ります。
     
    初めての雪山で緊張しましたが、いざ歩いてみると何とかなりました(笑)
    ただ、一回側が切れている鎖付きの細い道で滑ってしまいヒヤッとしました。
    鎖を掴んでいたので事なきを得ました。
     
    雪の北岳
     
    歩き始めて1時間半で北岳山頂に到着しました!
    この日も快晴ではありませんでしたが、近隣の山々は見ることできました。
     
    雪の北岳山頂
    雪の北岳山頂
     
    山頂をすぐに下り肩の小屋に向かいます。
    肩の小屋付近も雪が積もっていて、昨日とは違う景観になっていました。
     
    雪の北岳肩の小屋
     
    小太郎尾根を通り、草すべりを下山していきました。
    草すべりに入ったころには雪がなくなっていました。どうやら雪が降ったのは、山の上の方だけだったようでした。
     
    草すべりは急なので、登りと同様にきつかったのを覚えています。
    足がプルプルと震えていましたね(笑)
     
    草すべりを下る
    さっきまで登っていた雪の北岳山頂
     
    お昼ご飯は、初日に泊まった白根御池小屋のテーブルで食べました。
    この時、足裏が擦り剝けていたので絆創膏を張ったのを良く覚えています。
    足は疲れてい震えるし、足裏は痛いし。体力、経験ともにまだまだ未熟でした。
     
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    広河原に戻ってきたのは16時前。
    16時発の広河原発甲府行きのバスに乗って帰ったのでした。
     
    広河原に下山
     

    登山後記

    初めてのテント泊の登山は今でも強く記憶に残っています。
    この後にも一度、日帰りで北岳に登ったことがあります。
    その時は二俣、八本歯のコル経由で登頂しました。
    このコースは沢沿いを歩き、大きな岩が特徴的なコースです。
    草すべりコースと比べると変化があって面白いですが、こちらの方が難易度は高いと思います。
     
    初めてのテント泊登山ではいくつかの失敗をしました。
    それは体力の無さ、経験の無さからくるものでした。
    初めてのテント泊を単独でするなら、北岳はおすすめしないですね(笑)
     
    最初は八ヶ岳、涸沢などの山麓にテント場がある山がおすすめですね。
    いきなり高い所にテントを担ぎ上げるよりも、まずは体力的に比較的楽な山麓にテントを張って、テント泊の楽しみを経験した方がいいと思います。
     
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    ニックネーム:TA-DA
    日帰りからテント泊、雪山を愛する山男

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    2件のフィードバック

    1. 匿名 より:

      登山データとして提供するなら、
      何年何月何日というデータも、大事!

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