甲武信ヶ岳 1泊2日テント泊登山 – 奥秩父の百名山に登る(毛木平~甲武信ヶ岳~西沢渓谷)
ゴールデンウィーク期間中に甲武信ヶ岳(標高2,475m)で1泊2日のテント泊をしてきました。
甲武信ヶ岳は奥秩父にある百名山で、信濃川の水源があることでも有名です。
今回のルートは甲武信ヶ岳の北にある毛木平から登り、帰りは南の西沢渓谷へ下りました。
麓は小鳥のさえずりが良く聞こえて、山頂は雄大な景色でとても素敵な山でした!
コースタイム
1日目(5時間40分):毛木平(4:50)~ 大山祇神社 (5:25)~ ナメ滝(7:30)~ 千曲川信濃川水源(9:00)~ 甲武信ヶ岳山頂(10:00)~ 甲武信小屋(10:30)
2日目(5時間40分):甲武信小屋(6:45)~ 戸渡尾根分岐(7:10)~ 新道分岐(8:30)~ 西沢山荘(10:05)~ 竜神ノ滝(10:35)~ 七ツ釜五段の滝(11:00)~ ネトリ大橋(12:25)
登山口までのアクセス
今回は毎日アルペン号を利用してバスで登山口の毛木平まで行きました。
出発は京王八王子で夜の24時頃に出発。
毛木平に着いたのは4時半ごろでした。
毛木平から甲武信ヶ岳山頂へ向かう
甲武信ヶ岳の北にある毛木平から出発したの早朝5時前。
朝の毛木平はめちゃめちゃ寒かったです(笑)
準備を整えて、少し明るくなり始めた山の中を歩き始めました。
毛木平の駐車場をスタート
歩いてしばらくすると、十文字峠と千曲川源流の分岐に着きました。
今回は千曲川源流沿いを登っていきます。
千曲川は長野県での名称で、新潟では信濃川(日本で一番長い川)と呼ばれていることを家に帰ってから知りました(笑)
この道は千曲川源流遊歩道と言うそうですが、とても素敵なところでした。
川沿いを長い間歩くのですが、こんなにも鳥のさえずりが絶え間なく聞こえる場所は初めてでした。
鳥の種類もいろいろで、その歌を聴くだけでも楽しかったです。
千曲川のせせらぎを聴きながら道を歩きます
スタートして30分程で大山祇神社に着きました
途中ですごく苔が美しい風景に出会いました。
辺り一面に黄緑色の苔の絨毯が広がって、
思わず、「すごーい」と声が出てしまいました。
鳥の歌声、川のせせらぎ、苔の絨毯と、本当に素敵な森ですっかり気に入りました。
それからここの道はとても歩きやすかったです。
歩行距離はあるのですが、山頂へ向けて緩やかな坂を登っていくので、そんなに体力を消耗した感じはありませんでした。
急登も山頂直下ぐらいです。
例えるなら、雲取山の登り道に近い感じでしょうか。
歩きだして2時間過ぎた辺りで、雪が目立ち始めました。
アイゼンを装着します。
一人可哀そうなおじいさんがいて、
「アイゼン車に置いてきちゃった」と言って、道を戻っていきました。
あのあと山に登ったのでしょうか。
チェーンスパイクで登っている方もたくさんいましたが、凍っているところは刃が刺さらず歩きにくそうでした。
そうは言ってもアイゼンは重いですし… この時期の足元は難しいですね。
歩き始めて、4時間で千曲川信濃川水源に着きました!
ここで川のせせらぎも終わりになります。
ここまで4時間かかりましたが、撮影に時間をかなり使ったので普通に歩けばもっと早く登れると思います。
千曲川信濃川水源の標識
この水源を過ぎると、尾根に向けて急登が始まります。
30分程度と短い時間ですが、それまで急登が全くなかったので結構辛かったです(笑)
登りきると甲武信ヶ岳と金峰山方面の分岐に出ます。
水源を過ぎると樹林帯の急登が始まります
分岐から甲武信ヶ岳山頂へはすぐの距離です。
岩々したところを登ってとうとう山頂に着きました!
金峰山に登った時にも感じたことですが、奥秩父の山から見る景色は雄大です!
甲武信ヶ岳の山頂からは八ヶ岳、南北アルプス、富士山などありとあらゆる山を見ることができました。
それから、山頂から見る稜線がすごく綺麗に感じました。
山から伸びるいくつもの尾根が、まるで海が波打つように見えます。
この日はモヤもかかっていて、より幻想的な感じでした。
正面奥に雪を被った八ヶ岳。右奥には北アルプスが見えました。
モヤがかかった山並みに浮かぶ富士山が幻想的でした
山頂で景色を十分に楽しんだ後、甲武信小屋に向けて出発します。
山頂から15分ぐらいの距離で、すぐに着きました。時刻は10時半。
早速、まだ雪が残るテント場にを幕営しました。
ちなみに受付は14時からになります。
よく覚えているのは、小屋の管理人さんがとても気さくで素敵な人だったこと。
テント場への雪道を整えたり、夕方遅くに到着した方にも丁寧にテントを張る場所の相談に乗っていました。
こういう小屋にはもう一度来たくなりますね。
この日はビールを飲みながらゆっくりご飯を食べてお昼寝し、何をするわけでもなく、ただダラダラと過ごしました(笑)
ゴールデンウィークとあってテント場は満杯になり、遅く着た人はテントを張る場所を整えるのに苦労していました。
日の出を見に甲武信ヶ岳山頂へ
朝は4時に起きました!
早く起きたのは日の出を見るためです。日の出時刻は4:50頃。
支度をして、4時半に甲武信ヶ岳山頂へ向けてテントを出ました。
朝の4時半。早くもテント場を出ている人が結構いました。金峰山方面へ向かったのでしょうか。
15分ぐらいで山頂に到着しました!
しかし、残念なことに東の空は雲がかかっていて日の出は見れず(泣)
それでも、日の光で薄ピンク色に染まる八ヶ岳、両神山系の山、富士山が見えましたよ。
両神山系の山の幻想的な風景
朝日に染まる八ヶ岳
そして富士山!
山頂からの景色に見とれて、一時間近く滞在しちゃいました(笑)
十分に楽しんでから甲武信小屋に戻りました。
甲武信小屋から西沢渓谷へ下山する
甲武信小屋のテント場に戻って朝食を取ります。
今回は簡単に行動食とコーヒーにしました。
7時前に準備を整えて、西沢渓谷に向けて出発!
甲武信小屋とお別れ。山小屋の主人が魅力的な人でした。
まずは、小屋前にある破風山方面の巻き道を進みます。小屋から東です。
15分ほど歩くと、戸渡尾根・徳ちゃん新道への標識が見えてきます。
道なりに進むと、「←戸渡尾根」という標識があります。
戸渡尾根は急な坂があったりと、登るのは大変そうです。
一部斜面の展望が開けたところがあって、富士山が大きく見えるところがありました!
ここは山頂とは違う景色が見れました。
大菩薩嶺、三ツ峠、僕が大好きな丹沢など山並みが素晴らしかったです!
甲武信小屋を出て1時間40分で徳ちゃん新道の分岐に出ました。
そのまま徳ちゃん新道を下っていきます。
山と高原地図を見ると、この道は甲武信小屋十文字小屋の山中氏親子により作られたとのことです。
いや、すごい!
麓に近くなると、数日前に行った乾徳山でも見たミツバツツジがちらほら見れました。
緑と茶色の風景にふと現れる紅紫色のミツバツツジに癒されました。
下の写真の倒木の階段を過ぎるとゴールはすぐそこです!
10時過ぎに登山道入口・西沢山荘前に着きました。
時間も午前でしたし、せっかくなので西沢渓谷を歩くことにしました。
家族連れやハイキングの恰好をした人が多く、体力的にも大丈夫だろうと思ったのですが、これがなかなかきつかったです(笑)
>>甲武信ヶ岳 1泊2日テント泊登山 – 西沢渓谷を歩く