雲上の槍ヶ岳に感動!:雲ノ平 テント泊4日目【双六山荘~鏡平山荘~ワサビ平小屋~新穂高温泉】

    前回の記事。
    3日目(2):雲ノ平 3泊4日テント泊縦走【ワリモ北分岐~鷲羽岳~三俣蓮華岳~双六山荘】
     
    今日は、雲ノ平3泊4日テント泊山行の4日目、最終日。
    長いようで短かった旅も今日で終わりです。
    最高の景色を見てのフィナーレとなりました!
     

    コースタイム

    ◆4日目(6時間5分)
    双六山荘(5:00)~花見平(6:00)~弓折乗越(6:15)~鏡平山荘(7:00)~シシウドヶ原(7:45)~秩父沢出合(8:55)~ワサビ平小屋(9:55)~ニューホタカ(10:40)-温泉休憩-(11:00)~新穂高温泉・ロープウェイ(11:05)
    雲ノ平 地図 双六山荘~鏡平山荘~ワサビ平小屋~新穂高温泉
    4日目の山行地図。双六山荘→鏡平山荘→ワサビ平小屋~新穂高温泉。拡大画像はこちら
     

    双六山荘から鏡平山荘へ

    最終日の早朝。
    4時に起床して双六小屋前に水を補給しに行きます。
    燕岳方面の地平線が朝焼けでオレンジ色に。
    何とも綺麗でした。
    双六山荘前から見燕岳方面を見る
    山荘前から見る燕岳
     
    昨夜は雨が降っていましたが、どうやら天気は持ちそうでした。
    ただ、今朝も笠ヶ岳方面は雲がかかり、どんよりした感じ。
    雨で湿ったテントをたたみ、出発の準備をします。
     
    早朝の双六山荘テント場
     
    テント場を発ったのは朝の5時。
    今日は新穂高温泉へ1,500メートル以上下ります。
     
    まずは、弓折岳に向けての登り。
    段々と明るくなって、周囲の山々が赤く照らし出されます。
    振り返ると、遠くに双六山荘。
    それにしても、この小屋はいいところにありますね。
     
    双六山荘を振り返る
     
    弓折岳の尾根に上がると、目の前には槍ヶ岳!とはいかず…
    槍さんは雲の中。
    この時点では、「今日はだめかな」
    と諦めムードだったのですが、この後に素晴らしい景色を見ることができました。
     
    弓折岳の尾根に上がる
     
    尾根を歩いていると、雲が北へ北へと流れていきます。
    「もしやこれは、見れるのか!?」
    と歩いていると、徐々に雲が晴れ、雲上に浮かぶ槍ヶ岳、穂高連峰が目の前に!
    昨日に引き続き、最終日も素敵な山並みを見れました。
     
    雲上の槍ヶ岳と穂高温泉
    雲上に浮かぶ槍ヶ岳(左)と穂高連峰(右)
    雲上に浮かぶ槍ヶ岳
    槍ヶ岳のアップ
     
    振り返ると、遠くには昨日登った鷲羽岳
    いやー、鷲さんもいい山でした。
    しばらく、立ち止まってこの光景を堪能します。
    鷲さんとはここでお別れとなりました。
     
    遠くには鷲羽岳
    中央の奥に見えるのが鷲羽岳。
     
    一息ついて、雲海に浮かぶ登山道を下っていきます。
    今日は11時半のバスに乗って帰る予定なのですが、予定ではギリギリの到着になりそう。
    あまりゆっくりは出来ません。
     
    雲海の道を下っていく
     
    6時15分に弓折乗越に到着。
    もう、この時には辺りは雲に包まれていました。
    昨日はご飯もいっぱい食べてゆっくりできたからか、前日に比べて快調に歩けました。
     
    弓折乗越
     
    弓折乗越から45分で鏡平山荘に着きました!
    時刻は7時。
    足の裏が痛くなってきたので、絆創膏で手当てをします。
     
    鏡平山荘
     
    山荘前のベンチにはテレビクルーがいて、槍ヶ岳を狙っているようでした。
    山荘の方も表に出てきて、雲が切れるのを待ち構えています。
    いい映像は撮れたのでしょうか。
     
    鏡平山荘から槍ヶ岳を見る
     
    山荘近くに鏡池と呼ばれる池があります。
    ここは、池に槍ヶ岳が逆さに映る逆さ槍で有名な場所。
    残念ながら逆さ槍は見れませんでしたが、槍の姿がちらっと見れました!
     
    鏡池から槍ヶ岳を見る
    鏡池と槍ヶ岳
     

    鏡平山荘から新穂高温泉へ

    さて、ここからは小池新道をひたすら下っていきます。
    途中、熊のおどり場という谷がありました。
    面白い名前です。
    その昔、誰かが熊が踊っているのを見たのでしょうか(笑)
     
    熊のおどり場 熊のおどり場
    熊の踊り場
     
    7時45分、シシウドヶ原に着きました。
    雪渓になっていて、白い冷気が立ち込めて涼しかったです。
     
    シシウドヶ原
     
    さらに高度を下げていきます。
    今日は1,500メートを超える下り。
    足を傷めないように、ストックを使って慎重に歩きます。
     
    途中、秩父沢のほとりで足を休めます。
    水で顔を洗いました。冷たくて気持ちよかった!
     
    秩父沢  秩父沢 秩父沢
     
    休憩後、小池新道をどんどん下ります。
    登ってくる人もたくさんいましたが、この道は大変そう。
    双六山荘まで行くとしたら、8時間ぐらいかかるんでしょうか…
     

    道中で撮影したミヤマシジミ 伊藤新道入口
    小池新道入口を通り過ぎる。
     
    双六山荘を出発して約5時間。
    ようやく、ワサビ平小屋に到着しました!
    この後、温泉に入りたいので休憩せずに通り過ぎます。
     

     
    この辺りからは舗装された道となります。
    道もほぼ平坦なので、スピードを上げて歩いていきます。
    何としても温泉に入りたかったんです(でも温泉について全く調べていなかった笑)。
     

    この時期にアジサイが咲いていました。
     
    間もなく、新穂高ロープウェイというところで、右手の建物に「日帰り入浴」の文字が!
    建物の名前はニューホタカ
    管理人らしき方に話しかけると、施設内の風呂は今壊れていて入れないけれど、露天風呂ならあるとのこと。
    快諾して、料金を支払います。
    確か700円ぐらいだったような。
     

    ニューホタカ
     
    丁寧にも露天風呂まで案内していただきました。
    それは何ともワイルドなところにありました!
    久しぶりの風呂。幸せです。
    15分ぐらいしか滞在できませんでしたが、汗を流してさっぱりしました。
     
    ニューホタカ
    ニューホタカの露天風呂
     
    帰りのバスが停まる、新穂高ロープウェイはここから5分の距離と近かったです。
    11時過ぎ。
    双六山荘から6時間とちょっとでゴールできました!
    バスのチケットを買います。
     
    松本行のバスは11時半。
    売店で飛騨牛串焼き、飛騨牛まんじゅう、ビールを買って至福の食事。
     
    新穂高ロープウェイ 新穂高ロープウェイ
     
    3泊4日はあっという間でした。
    天気は曇ったり、小雨が降ることもありましたが、全体的には晴れの日が多く、素晴らしい山行となりました!
    北アルプスの西側は初めてっだのですが、ここは最高です(笑)
     
    一番のお気に入りは、祖父岳。
    あそこからの眺めは忘れられない思い出となりました。
    雲ノ平に行く際は、是非登ってみてください!
     
    今回の山行で、登りたい山がたくさん見つかりました。
    黒部五郎岳に薬師岳、水晶岳。
    それから、裏銀座縦走もやってみたいです!

     

    Pocket

    ニックネーム:TA-DA
    日帰りからテント泊、雪山を愛する山男

    スポンサーリンク


    本日の人気記事

    2件のフィードバック

    1. 匿名 より:

      ありがとうございます
      私も同じルートを来週頭から行く予定です
      天気が怪しいですが。。。
      日程的に水晶は諦めるしか無いですね
      三俣から新穂高まで戻れても東京に帰る交通に間に合わないです

      • ta-da より:

        このルート行かれるんですね!
        天気が良いことを願っています。水晶岳、登ってみたいですよねー

    コメントはお気軽にどうぞ

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。