角幡唯介の「旅人の表現術」を読んだ
僕は好きな作家さんが好きだったり、おススメする本を読むのが好きです。
例えば、村上春樹が好きならレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」、スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を読んだりしますよね。
この「旅人の表現術」では、角幡さんが色々な本を解説してくれます。
以前角幡さんが書いた本のレビュー本である「探検家の日々本本」で色々と素敵な本に出会ったので、この本も迷わず買いました。
ただ、単なるレビュー本ではなく角幡さんの山や探検の経験や、彼の考えを織り交ぜながら話は進みます。
「百年前の山を旅する」、「冬山の掟」など山関係の本もレビューしているので、山好きの人には自分の知らない素敵な本に出会えるかもしれません。
この本では本のレビューだけでなく、作家さんとの対談も収録されています。
ノンフィクション作家の沢木耕太郎さん、写真家・登山家・作家と幅広い顔を持つ石川直樹さん、小説家の三浦しをんさんなどが対談相手です。
どういう気持ちで書いたのか、どういうことを書いていきたいのか。など、作家さん同士の対談っていうのも面白いですね。
最後に僕が一番面白かった(笑えた)章に触れたいと思います。
それは、「外道クライマー スーパーアルパインクライマー宮城」のところです。
本の中で角幡さんと宮城さんとの出会いについて書かれています。
どうやら、宮城さんが角幡さんのブログを見て「いい登山してますね」とメールを送ってきたのがきっかけらしいです。
メールには、本名ではなく、「セクシー登山部 舐め太郎」というニックネームとともに、全裸で氷壁をボルダリングする彼自信の画像が添付されていたらしい(笑)
さすがの角幡さんもたじろいだのだとか(笑)
その後は一緒に登山などもされているようですね。
この章はすごく笑えました。声が出てしまうぐらいに。
角幡さんの真面目な探検の話も好きですが、こういう面白くて笑える話も好きですね。
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