厳冬期にも使える登山マットのサーマレスト「ネオエアー Xサーモ」をレビューする
12月の雲取山テント泊で、サーマレストのZライトソルを持っていきましたが、寒すぎて夜に眠ることができずませんでした(笑)
当時、雪山でのテント泊をしようと考えていて、新たに購入したマットは同じくサーマレストの「ネオエアー Xサーモ」でした。
期待値以上の性能で春の燕岳の雪上テント泊、厳冬期の北横岳縦走、残雪期の権現岳テント泊などで使い、今では冬場に限らず年中使っています。
目次
- 暖かさの秘密は空気の層
- 適度な弾力が寝心地を良くする
- サイズはとてもコンパクト
- ネオエアー Xサーモの3つの短所
- 空気の入れ方
- たたみ方
暖かさの秘密は空気の層
ネオエアー Xサーモは、サーマレストのマットの中でも最も暖かいマットです。
空気を入れて膨らます、いわゆるエアータイプのマット。
このマットが暖かい理由は、体温をマット内部で暖かい空気の層にして、地表からの冷たい空気をさえぎるから。
R値※は5.7でZライトソルの2倍以上あり、空気を入れた厚さは6.3cmにもなります。
※R値についてはこちらの記事を参考にしてください。
空気を入れると暑さが6cmを超えます
適度な弾力が寝心地を良くする
このマットは、エアータイプだけあって寝心地が最高です。
冬季登山用に買ったこのマットを夏場でも良く使うのは、「適度な弾力」がありその寝心地がたまらないから。
一度エアータイプを使うと、クローズドセルタイプは堅く感じてしまいます。
マットは適度な弾力を持っている
表面は光沢があり、波型の凹凸上の形状になっている
サイズはとてもコンパクト
ネオエアー Xサーモはサイズがとてもコンパクトになります。
Zライトソルのようなクローズドセルのマットは、ザックに外付けしなければなりません。
このマットはザックの中に収納できます。
マットをザックに外付けすると木の枝に引っかかったり、細く狭い道、切り立った道では気を遣いますが、ザックの中にマットが入るのでそのような心配がいりません。
空気を入れないとペタンコに
付属の収納袋に入れた状態。右はナルゲンのウォーターボトル。
ネオエアー Xサーモの3つの短所
これはXサーモの短所というよりも、クローズドセルと比較した場合のエアータイプの短所です。
- 設置に時間がかかる
- 穴が開くリスクがある
- 価格が高い
エアータイプは空気を注入する必要があるので、クローズドセルよりも設置・撤収に時間がかかります。
慣れれば2分もあれば設置できますが、クローズドセルの場合は広げれば完成です。
また、穴があくリスクがあります。
エアータイプは空気が入らないと使い物になりません。
そして、価格が高い。Zライトソルと比べると、4倍以上の値段になります(泣)
空気の入れ方
Xサーモはバルブから空気を入れて膨らまします。
口で直接入れてもいいのですが、収納袋をポンプとして使って空気を入れることもできます。
本体の空気を入れるバルブ
マットの収納袋がポンプサックになっている
収納袋の先にバルブに取り付ける口がある
バルブに収納袋の口をセット
収納袋に空気を押し出すようにするとマットに空気が注入される
たたみ方
これは簡単です。直観的にできます。
マットには折り目が付いています。
空気を抜いて三つ折りにし、クルクルと巻いて収納袋にしまうだけです。
一回練習すれば、何の問題もなく実地でできるはず。
収納のコツは、折りたたむ前にしっかりと空気を抜くことです。
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僕はXサーモを使い倒していますが、幸いにも穴があいたことはありません。
もしそのような事態になったら、SOLのダクトテープがあれば何とかなるはずです。
補修パッチも付いていますが、SOLのダクトテープはザックやダウンジャケット、ハードシェルの補修など何でも使えるのでおすすめです。
SOL(ソル) ダクトテープ 12080
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