パタゴニアの化繊インサレーション ナノエア・フーディのレビュー
何とも不思議なジャケットです。今までになかった商品。
ソフトシェルに定評があるパタゴニアですが、今までのソフトシェルとも全く違った商品です。
ちなみにサイズですが、身長170cmでSサイズを購入。ちょうどよいです。
普段、日本のブランドではMサイズを着用しております。
ナノエアの特徴と使いどころ
このジャケットはいわゆるインサレーションウェアとは違います。
ハードシェルやダウンジャケット、今までのソフトシェルのように防風・防水・防寒に特化してものではなく、ミドルレイヤーに近い感じです。
でも、フリースともまた違います。
この商品は保温力があります。これはフリース以上。
それでいて通気性があります。これはフリースほどではありません。
「それじゃあ、R2よりも温かい中間着という感じでしょうか」
これも違います。
レギュレーターフリースとは全く別の種類の中間着と考えた方がいいです。
撥水加工がされています。防水ではないです。
まず、水に濡れても寒くなりません。さすが化繊です。
実際、小雨の中を約3キロ走って試してみました。
DWR(耐久性撥水)加工がされていますが、流石に小雨の中を走っているとしっとりと濡れてきます。
濡れても、ダウンのようにロフト(嵩)が沈むことなく、ある程度その高さを保っているのでがあるので寒くありません。
この特徴はフリースとも違って、すぐれている点ですね。
個人的に思う使いどころは、晩秋、冬季、初春の季節でしょうか。
厳冬期の八ヶ岳で着用しましたが、風が強くなければベースレイヤーとこれ1つでずっと歩けます。
逆に厳冬期の強風の中では、これをアウターにすると通気性がありすぎて寒いので、ハードシェルを重ねる必要があります。
もちろん、夏には暑すぎますね。
ナノエアの商品詳細
デザインシンプル。
ポケットは胸元に2つ、ウエストに2つあります。内側にはありません。
ロフトがあるので少しモコモコ。
シンプルな作りです。
このジャケットはフードがすごくいいですよ。
伸び縮みして頭にフィットします。
風が強くてもバタつくことは全くありません。走っても全くずれません。
フードは頭にピタッとハマります。ずれることはないです。
それに動き安さが抜群で、ストレスフリーなジャケットです。
フードもそうでしたが、手首もゴムで伸び縮みするんですよね。
これが動きを妨げないんだと思います。
特に弱点は見当たりませんが新しいタイプの商品なので、
「どう使っていったらいいのか、フリースとの使い分けはどうするか」
など色々と考えながら使っています。
冬季に登山をするけれど、軽くて動きやすい恰好を求める人にはお勧めです。
ハードシェルのカサカサ感があまり好きじゃない人とかも(笑)
あとデザインが街着としても優秀なので、山だけでなく街着としても着たい人にはおすすめです。
背面もシンプルな構造
サイドの小さ目のキルトパターンはインサレーションの偏りを防ぐらしい
胸のポケットはちょうどスマホが入るぐらいの大きさです
デザインもぴったりとしすぎないので街着として重宝してます
冬の硫黄岳、権現岳では風の強い稜線以外はずっとこれを着て歩いていました。
急登でもこのジャケットを脱ぐことなく快適に歩けました。
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