雪の滝子山に登って、雪をかぶった富士山を見た【日帰り登山・動画あり】
2017年の2月4日に南大菩薩の滝子山(たきごやま)に行ってきました!
山梨県大月市にある滝子山は標高が1600mぐらい(山頂には1610mと1620mの標識がなぜか混在)で大月市の選定する美しい富士山見える山、秀麗富嶽十二景として有名です。
以前ブログに書きましたが、三ツ峠縦走時に通った本社ヶ丸と清八山も秀麗富嶽十二景の一つです。
ここも確かに富士山がすごく綺麗に見えました。
今回はそんな雪の滝子山を登り、これまた美しい富士山が見れました。
加えて久しぶりの道迷いをしました…
コースタイム
登り(4時間40分):笹子駅(8:40)~道証地蔵(9:50)~道迷い(30分)~難路・迂回ルート分岐(11:35)~曲り沢峠分岐(12:00)~大谷ヶ丸分岐(13:00)~滝子山山頂(13:20)
下り(3時間15分):滝子山山頂(13:55)~大谷ヶ丸分岐(14:10)~曲り沢峠分岐(14:50)~難路・迂回ルート分岐(15:05)~道証地蔵(16:00)~笹子駅(17:10)
笹子駅へのアクセス
僕は横浜に住んでいるのですが、新横浜からJR横浜線で八王子に向かい、八王子で特急スーパーあずさ1号・松本行に乗り換えて大月駅へ。大月駅からJR中央本線・小淵沢行に乗り換えて笹子駅には8時28分に着きました。
スタート地点の笹子駅
笹子駅から登山口の道証地蔵へ向かう
笹子駅から登山口の道証地蔵(みちあかしじぞう)までは、1時間10分かかりました。
長いこと道路を歩くことになりますが、途中からは山の中の道路になり、静かで気持ちのいい道でした。
笹子駅から国道20号を東に進む
歩きだして20分ぐらいで滝子山の標識があるので左に曲がる(バスのりばの吉久保入口辺り)
標識を左に曲がるとご覧の通り短いトンネルがあるのでくぐっていきます
突き当りを右折
しばらく行くと稲村神社があります。この道を左に行きます
道を行くと左手に滝子山が見えてきます。突き当たった道を滝子山に向かって進みます。
途中橋を渡ります。下は高速道路です
凍った道路を進んで行きます。この辺りから周りが山の景色になります。
登山口の道証地蔵。ここから本格的に登山道となります。
道証地蔵から滝子山山頂へ
いきなり細い木の橋を渡ります。
手すりが片方しかないのでドキドキしました(笑)
ここから長いこと、このすみ沢沿いを歩くことになります。
冬ですが鳥のチュンチュンという声が聞こえてきます。
川の音と相まって心地の良かったです。
それにしても、落ち葉がとても深かったです。
その量が多くて登山道も隠れてしまい、なかなか道筋が分かりにくいルートでした。
さらには落ち葉の下に雪が積もって凍っている箇所があり、切り立っている細い道は注意しながら歩きました。
すみ沢沿いを歩きます。雪解け水なのか、水の量は多かったです
道迷い
冒頭にも書きましたが、道迷いをしてしまいました。
下の画像がその箇所。
途中で細い沢が合流するのですが、正しくはそこを越えていきます。
僕は間違ってその細い沢を行ってしまいました。
この沢は水も流れていて、完全にすみ沢と勘違いしてしまいました。
さらに僕はここをすみ沢の難路(後に登場)と勘違いします。
「かなりの難路だな」
と思って行くのを途中で止めたのでした。
この時も地図を何回も確認はしていたのですが、その地図にこの沢が書かれておらず、すみ沢だと思い込んでいたのでした。
さらに僕はここでルートを引き返さずに沢を左に登って山の斜面をトラバースしていきました。
いわゆるショートカットというやつで、道迷い・遭難によくあるパターンをやっちゃいました。
どうしてトラバースしたかと言うと、正しい難ルートであれば、左に進むと迂回ルートと呼ばれる別のルートがあるはずでした(実際には道を間違っているのでないのだが)。
そうとも知らずに左にトラバースをするのですが、もちろんルートはありません。
あれよあれよと、気が付いたらかなりの急斜面にいたのでした。
この辺りで、「これは間違った道を行ったな」と気づきました。
ルートを戻ろうとしたのですが、この山は斜面の土がもろすぎました。
まるで、砂のようで歩く足元から崩れていきます。
どうしても元の道に戻ることができませんでした。
しかも下はかなりの急斜面で、その先は切り立った沢。
すべって落ちればやばそうでした。
かなり慎重に、そして自分に冷静になるように言い聞かせて、なんとか全身土まみれになって下ることができました。
久ぶりに道に迷い、滑落の危険を感じました。正直怖かったです。
道迷いから再び山頂へ向かう
道迷いの時間は30分ほど。
降り立ったところは、登山道のすぐ側でした。
帰ろうかなとも思ったのですが、気持ちは落ち着いていたので山頂に向かうことにしました。
先ほど間違ったところを再び通ってなぜ迷ったのかを確認し、今度は正しい道を進んで行きました。
しばらく進むと、迂回ルートと難ルートの分岐にでます。
道迷い時に勘違いしていた場所です。
今回は迂回ルートを行くことにしました。
この辺りから景色が良くなってきました。
自分の落ち葉の踏む音しか聞こえない、そんな静かな山の中を進んで行きます。
進んで行くと、堅い雪が張り付いた下り坂に出ました。
足を滑らすとかなり危険な箇所でしたので、アイゼンをここで装着しました。
気が付くと辺りは雪一面の景色に変わっていました。
雪は深くは積もっていませんし、トレースもついているのでとても歩きやすかったです。
落ち葉の道よりもはるかに歩きやすかったー(笑)
防火帯に入ると木が伐採されていて、道幅が広がり楽しい雪道に!
ただ、ここの登りはけっこう脚にきました。
防火帯が終わると大谷ヶ丸との分岐に出ます。
ここを右に進んで行きます。
山頂への標識が!
初狩駅との分岐に着きました。
そこからすぐの場所に山頂がありました!
やっと着きましたー
なぜか、2つある標識に記載されている標高が違う(笑)
一体、どちらが正しいんだろう。
1610メートルと1620メートルの標識が。山頂はあまり雪がありませんでした
山頂からの景色は評判通りに素晴らしかったです。
そして、雪の帽子をかぶった富士山がとても綺麗に見えましたよ!
秀麗富嶽十二景の名に違わず素晴らしい富士山
丹沢方面の眺め
遠くに八ヶ岳連峰の姿が!
北の方角には大菩薩嶺。近いですね。
お昼ご飯は富士山を目の前にしてカップラーメンとお握りを食べました
下山 笹子駅へ引き返す
30分ほど休憩して下山することにします。
時刻は14時。道迷いもありましたが、下山時刻にしては遅くなってしまいました。
予定では初狩駅に向かって降りるつもりでしたが、時間が遅くなったので登ってきた道を下ることにしました。
防火帯を登っている時は気が付かなかったのですが、ここからは八ヶ岳が良く見えました。
下りは雪道で歩きやすく、サクサクと進んで行きます。
曲り沢峠と笹子駅の分岐に到着。
少しルートが分かりにくいので気を付けた方がいいです。
川に架かった倒木に大きな氷柱がなっていました
落ち葉が深いところは、すねの高さまで積もっていました
帰りも行きと同じく、川沿いの道をゆきます。
本当にこの道は気持ちがいいですね。川もとても綺麗ですし。
落ち葉の季節ということもあるのでしょうが、この道は土がフカフカです。
下りは長いことアイゼンを付けていました。
フカフカの道にはアイゼンを付けている方が歩きやすかったです。
ただ、かなり汚れましたけど(笑)
アイゼンが泥まみれに。かなり長いこと付けていました
登山口の道証地蔵には16時に到着。
山頂から2時間ぐらいで降りてこられました。
先ほどアイゼンを外したばかりだったのですが、凍結した道路で見事に滑って転びました(笑)
道証地蔵の登山口近くの橋に到着
ここから少し下ったところで滑りました
山の麓で振り返ると、夕日に染まった滝子山が素晴らしかったです。
周りの山が赤くなっていく様子はとても美しくて、しばし見とれていました。
道証地蔵から一時間ちょっと、時刻にして17時過ぎに笹子駅に到着しました!
登山後記
この季節の滝子山はアイゼン必須でしたね。
山頂でおじいさんと話したのですが、初狩方面の道は雪が少ないそうです。
それでもチェーンスパイクはあった方が安心だと思います。
道迷いやっちゃいました。
言い訳ではありませんが、この山は結構迷いやすいと思います。
滝子山から近くの山ですが本社ヶ丸に登った時も道が分かりにくい所がありました。
この辺りの山に共通のことかは分かりませんが、秋や冬の季節は落ち葉がとても多そうです。
登山道が隠れてしまっています。
さらに、木にリボンをされている所もほとんどありません。それに人も少ない。
道に迷う要素は結構あります。
登山後に分かったことですが、滝子山近辺で道迷いをされている方は他にもいました。
ネットで調べると数件出てきます。
初めて行かれる方は、事前に念入りにルートを調べていた方がいいです。
今週末に滝子山に行く予定なので道中の雪の具合がよく分かりました。貴重な情報ありがとうございます。
コメントいただきまして、ありがとうございます。
週末行かれるんですね!お気を付けて。楽しんできてください。
山頂の眺めが素晴らしいですよ。