雪の塔ノ岳の頂上にワンコが二匹いた!【日帰り登山】
12月のとある週末に神奈川県の山沿いに雪が降りました。
その次の日の天気が快晴であることを確認すると、翌日は塔ノ岳に行くことに決めて、『アイゼンで雪が積もった塔ノ岳に登ることができる』と想像して胸が高鳴ったのでした。
コースタイム(5時間40分)
登り(3時間10分):大倉バス停(8:10)~花立山荘(10:30)~11:20(塔ノ岳山頂)
下り(2時間30分):塔ノ岳山頂(12:20)~大倉バス停(14:50)
大倉駅からバカ尾根を登る
その日は、ヤビツ峠からではなく大倉から登ることにしました。
大倉尾根の序盤は雪がなくいつもの様子でしたが、少し違ったのは登山客の中にスノーシューなど冬の山道具を背負っている人がいたこと。
「スノーシューを持っていくということは、丹沢山や蛭ヶ岳まで縦走するのだろうか。」なんてことを考えながら、道を進んでいきました。
歩き始めて1時間30分ほどで、だんだんと雪が見え始めてきました普段見慣れている塔ノ岳に、こんなにも雪が積もっているのを見てテンションが上がっていきます。
天気も良く、気持ちよくバカ尾根を歩くことができました。
花立山荘に近づいてくると、視界が開けてきて、ふと後ろを振り返ると太陽に輝く相模湾が見えました。
さらに左手には雪の帽子をかぶった富士山がきれいに見えています!
「今日は来てよかったな」と思える瞬間でした。
花立山荘から塔ノ岳山頂へ
花立山荘に到着すると、みんなそこでアイゼンを付けていました。
この辺りからはだいぶ雪も積もって固まっていて、アイゼン無しではつるつると滑りそうでしたので、僕もここでグリベルのアイゼンを付けることに。
ザックの重さが軽くなりましたが、逆に足元の重みが増します。
雪にアイゼンが「サクッ、サクッ」と刺さる音が気持ちいい!
よく登る山だけど雪道になるだけで景色が変わって、足元の感触、聞こえる音が変わります。
花立山荘から金冷シ、そして塔ノ岳山頂へ続く雪道はとても新鮮でした。
頂上へ近づくその途中で樹氷を見ることができました。まさか、塔ノ岳でこんな光景が見られるとは思ってもいなかったので感激しましたね。
樹氷はキラキラとに光輝いてとても感動的な時間でした。
この辺りでは雪が固まっている部分もあって、アイゼンを付けていない人は滑って登るのに一苦労していました。
雪が積もる塔ノ岳山頂に到着
しばらくして塔ノ岳の山頂に到着しました。そこは辺り一面が雪が広がり、みんな感嘆の声を上げていました。
雪もそうですが、この日は空気が澄んで快晴ということもあって眺めが素晴らしかったです。
驚いたことに、二匹のワンちゃんがそこにいました! ワンちゃんもいつもと違う塔ノ岳が楽しかったに違いありません(初登頂かもしれませんが)。
山頂からの富士山の眺めも良く、南アルプスや八ヶ岳の山々も見ることができて、また、富士山とは反対方向の横浜や東京の街並みもはっきりと見えました。
僕の登山の中で最も記憶に残っているものの一つが、この雪の塔ノ岳です。よく登っている塔ノ岳ですが、これを機に今までよりももっと好きになりました。
頂上からバカ尾根を下る
山頂を十分に堪能して、ご飯を食べて、バカ尾根を下っていきます。登っていた時に見えた樹氷はもう溶けて見えなくなっていました。
段差が激しくていつも下りで苦労するバカ尾根ですが、この日は雪のおかげでとても歩きやすかったです。アイゼンは花立山荘から先の道で完全に雪が消えてから外しました。
そして気づくと、いつの間にか雪が見えなくなり、いつもの塔ノ岳に戻っていました。最後は林を抜けて大倉バス停に向かいます。
「今日の登山はとっても良かったな。次に、雪の塔ノ岳に登れる日はいつになるのかな。」
そんなことを考えながらバスに乗って帰宅しました。
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