3日目:素晴らしい日の出を見て、燕山荘から中房温泉に下山する【常念岳~大天井岳~燕岳縦走テント泊】
コースタイム
◆3日目(3時間5分)
燕山荘(6:30)~合戦小屋(7:10)~第三ベンチ(8:10)~第一ベンチ(9:00)~中房温泉(9:35)
燕山荘テント場からの素晴らしい日の出
◆前回までの記事
1日目:一ノ沢登山口から常念岳に向かう
2日目:常念小屋から燕山荘に向かう
朝の4時に起ました。
テントに当たる雨の音がしていなかったので、期待して外に出ると空は雲がなく晴れていました!
景色が良く見える小高くなっている場所に移動します。
東の空は日の出前のオレンジ色の綺麗なグラデーションが広がっています。
ちなみに、この状態は薄明(はくめい)、英語ではトワイライトと言うんだとか。僕が好きな景色です。
西の空を見るとまだ月が出ていて、それが満月なものだからとても明るかったです。
槍ヶ岳や笹ヶ岳も良く見えました。
外にしばらくいると寒くなってきたのでフリースを取りにテントに戻ります。
今回はダウンジャケットを持ってこなかったのですが、これは失敗でしたね。
槍ヶ岳方面の眺め。雲の上の月がとても明るかった。
テント場付近から見る燕岳方面
パノラマ写真。拡大画像はこちらをクリック。撮影時間は4時42分。
パノラマ写真。拡大画像はこちらをクリック。撮影時間は4時56分。上のパノラマ写真から15分しか経っていませんが、空の明るさが大きく変わっていきます。
燕岳から日の出を見ようと、山頂に向かう人たちもいました。
僕はテント場のすぐ近くの少し高くなっているところから日の出を待ち構えます。
5時を過ぎると空が明るくなってきました。
この日は雲海が素晴らしく、隙間なく雲が広がっています。
この時間になると、燕山荘の宿泊客も日の出を見ようと外に出てきて、にぎやかになってきました。
日の出の直前は雲の海と空の境目が急に赤色になります。
何とも言えない絶景なのですが、1分と続かない儚い景色です。
あっという間に太陽が顔を出しました。
日の出時刻は5時10分。
太陽が昇るとともに、周りの景色が刻々と変わっていきます。
槍ヶ岳、燕岳が赤く染まっていくのが美しい!
日の出を堪能した後で、僕は燕山荘のサンテラスに向かいました。
目当てはケーキとコーヒーのセット。
ここには4種類のケーキがあるのですが、今回はモンブランを選びました。
絶景で食べるスイーツとコーヒー。何とも贅沢な時間です。
燕山荘から中房温泉登山口へ下山する
ケーキとコーヒーをいただあと、テント場に向かって下山の準備を始めます。
下山開始時間は6時半頃。中房温泉の登山口に向かって下っていきます。
1時間ほど前までは雲海が広がっていましたが、気温も上がり空に雲がかかり始めて太陽も雲の中に隠れてしまいました。
僕が泊まった燕山荘のテント場。左に見えるのがトイレ。
燕山荘から下山直後の写真。雲の位置が上がり太陽が隠れてしまいました。
登山道から見る燕山荘
下るにつれてどんどんガスってきて、周りの景色はすぐに見えなくなりました。
雲と太陽の光の絶妙な加減で幻想的な雰囲気になった合戦尾根を下っていきます。
出発してから約40分で合戦小屋に到着しました!
疲れもないので休憩せずにそのまま歩を進めます。
燕山荘から中房温泉への道は危ない場所もなく気持ちよく下りることができました。
合戦小屋から富士見ベンチ、次に第三ベンチを通過していきます。
第三ベンチは標識を見ると中房温泉から2.7km、燕山荘から2.8kmと書いてありました。
ちょうど距離的には半分来たことになります。
その後、第二ベンチを通り過ぎ、この登山道の唯一の水場のある第一ベンチに着いたのだ9時でした。
第一ベンチから35分で中房温泉に着きました!
時刻は9時35分過ぎ。燕山荘を出てから約3時間が経ってました。
靴を洗ってバス停に向かいます。
長い縦走が終わって安心感もありますが、何だか寂しい気持ちもありました。
中房温泉登山口のトイレ。
ここで靴を洗うことができます。
バス停に向かうと、ちょうど穂高駅行きのバスが出発しようしているところで、運転手さんが親切にも「乗ってきますか?」と声をかけてくれて乗ることができました。
10時40分に穂高駅に到着。
その後電車で松本に向かい、そこから特急あずさで八王子に向かいました。
「次は晴れた表銀座を歩きたいなー」と思いながら帰宅の途に就いたのでした。