三ツ峠縦走 9時間超えの充実登山(本社ヶ丸~清八山~三ツ峠山)【日帰り登山・動画あり】
11月20日に三ツ峠を縦走してきました!
三ツ峠は200名山で富士山の眺めがいいことで有名で、開運山、御巣鷹山、木無山の3つの連山の総称です。
三ツ峠は今回で2度目でしたが、今回は笹子駅から本社ヶ丸(ほんじゃがまる)を縦走して三ツ峠に到るコースで、その歩行時間は9時間を超えました。
体力的に今年一番きつかったですが、景色が最高でとても思い出に残る登山となりました。
目次
コースタイム(9時間5分)
登り(6時間20分):笹子駅(8:05)~本社ヶ丸登山口(8:15)~角研山(10:15)~本社ヶ丸(11:25)~清八峠(12:00)~休憩~清八峠(12:35)~清八山(12:50)~大幡八丁峠(13:00)~大幡山(13:20)~御巣鷹山(14:30)~三ツ峠・開運山(14:45)~四季楽園(15:00)
下り(2時間45分):四季楽園(15:00)~八十八大師(15:45)~馬返し(16:15)~達磨石(17:00)~三ツ峠グリーンセンター(17:30)~三ツ峠駅(17:45)
笹子駅へのアクセス
僕は横浜に住んでいるのですが、新横浜からJR横浜線・八王子行に乗り、八王子でJR中央本線・松本行に乗り換えました。八王子から12駅、笹子駅に着いたのは7時33分でした。
駅中にトイレがあります
笹子駅から登山口へ
このコースを歩く前に色々な登山ブログを見て、情報収集をしていました。ポイントは様々ですが道に迷われている方が多かったです。
「僕は事前にしっかり調べたので…」と言いたいところですが、序盤の登山口への道に迷いまして見事に30分弱の時間をロスしました(笑)
ですので、この記事ではコースをなるべく丁寧に説明したいと思います。
まず最初ですが、笹子駅を背にして、最初にある右手の道に曲がります。
笹子駅を背にした状態での目の前の道。ここを右に曲がります。奥の信号がある方には行きません。
歩くとすぐにT字路になるのですが、そこに「熊出没注意」と書かれた標識があります。そこを右に曲がり線路沿いを進んでいきます。
この看板を右に曲がります(左ではありません!)
右手に線路を見ながら歩いていくのが正解です
道をまっすぐ進んでいくと8~10分ぐらいでウッド調の建物が見えてきます。本社ヶ丸の登山口はの建物のすぐ側にあります。
このウッド調の建物見えてきます。左手に登山口があります。
ここが登山口。後ろには上記のウッド調の建物があります。
道迷いにはご注意を!
登山口から角研山へ
歩いてすぐに下記の写真の標識があります。
ここも迷いやすいポイントですが、NO50の右方向に登っていきます。
いきなり急登が始まります。秋で落ち葉がふかふかで、しかも前日が雨だったので、すべって中々進めません(笑)
この急登はずーーーと、これでもかというぐらい長い間続きます。
しかもこの坂は道が真っ直ぐなんですね。ジグザグの道ではなくほぼ直登です。かなりフクラハギにきます。
写真じゃ伝わりませんが急な上り坂です。
ふと開けたところを見ると綺麗に紅葉している山が見えました! 笹子駅からも紅葉の山が見えていたのですが、この辺りもかなり綺麗でした。
足元では「ざっざっ」という落ち葉を踏む音が聞こえます。鳥の鳴き声も聞こえてきて気持ちのいい道です。
綺麗な紅葉が木の間から見えました。緑色とのグラデーションが美しい!
登山口から歩き始めてちょうど一時間で道路に出ました。
標識の通り左に行き道路を登っていきます。するとすぐに右手に上り坂があり、また山の中に入っていきます。
ここも標識が下に落ちているので見落とさないように気を付けてください。ここからもまたもや急登が続きます(泣)
左に曲がり道路を登っていきます。
先ほどの標識から数十メートル先に登山口が右手あります。先ほどの標識が見える距離です。ここから山に入っていきます。
歩いていくと鉄塔の真下に入る道がありました。ものすごく高い鉄塔です。
このコースは3回ほど鉄塔の側を通ったでしょうか。こんな所にどうやってあんな高い鉄塔を立てたのか… すごいです。
登山口から歩き始めて2時間で角研山(つのとぎやま)に到着しました!
標識が道から隠れているので見過ごしちゃいそうでした。少し休憩して先に進みます。
角研山山頂の標識。登山道はちょうどこの裏にあります。
角研山から本社ヶ丸へ向かう
ここからは尾根を歩いていき、若干下ったり登ったりします。この道は左右が木に覆われているので、歩くなら今ぐらいの季節が気持ち良さそうです。
角研山を出て20分ぐらいすると、また大きな鉄塔が現れます。
その坂を登っていくと開放的な場所に出ました!鉄塔からスーと電線が伸びていて、その先にはまたもや綺麗に紅葉した山々が見えます!
このすぐ左手に大きな鉄塔があります。登っていくと景色が開けます。
この辺は赤茶色の紅葉ですね。日光の紅葉とはまた違って綺麗です。
休憩せずにそのまま進んでいきます。そう、今日はかなりのハードコース。しかも季節も秋で日が沈むのが早いので道を急ぎます。
相変わらずフクラハギがかなり張っています。先ほども言いましたが、このコースは坂がほとんど急登&直登なんですよね。
時刻は11時25分。スタートしてから3時間とちょっと経ったところで、ようやく本社ヶ丸に到着しました!
しかも目の前には…
手前に見えるのが三ツ峠。山頂の電波塔が見えます。
このように雪をかぶった富士山が目の前に見えました!
もうこれだけで、「今日は来て良かったなー」と思えましたね。道もきつかっただけに喜びもひとしおです。
さらにここからは、南アルプスとかそっち方面の山も見えて本当に景色が良かったです。
本社ヶ丸から三ツ峠山へ
本社ヶ丸に着いたのは11時半ごろでお昼のタイミングとしてはちょうど良かったのですが、山頂は狭くて人がたくさんいたので、先に進んでいい場所がないか探すことにしました。
ここからは左手に富士山を見ながら歩けて最高でした!20分ぐらい歩いて岩場を降りたところに大きく開けた場所がありました。清八峠(せいはちとうげ)だと思います。
ここでお昼をとることにし、贅沢に富士山を見ながらカップラーメンをいただきました。疲れていただけに、めちゃめちゃ美味しかったです。
写真に写っているワンコがいるところでご飯を食べました。
ここも富士山を目の前に西には南アルプスが良く見える絶景ポイントです。
30分ほど休憩して三ツ峠に向かいます。
少し歩くとそこに標識があって「三ツ峠まで160分」と書かれていました。
「と、遠い… 何て遠いんだ」。あと2時間40分。一歩一歩進んでいきます。
清八山にはすぐに着きました。
ここからは松の間から富士山を眺めることができます。このコースは富士山を色々な角度とか隙間とかから見れるのがいいですね。
こんな感じで松と松の間から富士山が見えます。
さてここからは大幡山、茶臼山を縦走して三ツ峠に向かいます。時間は約2時間かかります。
まずは、清八山を出発して30分ぐらいで大幡山に到着しました。ここまでは比較ゆるやかな道なので、息も上がらずに進んでいくことができます。
本社ヶ丸で折り返す人が多いのか、こっち方面に縦走する人はほとんどいませんでした。
木々の間から三ツ峠が見えます!もうすぐです!
大幡山から御巣鷹山への道がとにかく泣きたくなるぐらいつらかったです(笑)
標高差は地図で見ると二百数十メートルしかありませんが、足はもうクタクタで道は急登なので息が上がり足が前に出ず、休み休み進んでいきます。
14時を過ぎると少し辺りが暗くなってきました。日の入りが早くなって、秋の山だなーと感じます。
14時30分にようやく御巣鷹山に到着しました!歩きながらずっと見ていた大きな電波塔がドーンと立っています。
御巣鷹山の電波塔
ここまで来ればもう登りはほぼありませんので、安心した気持ちになりました。
ただ、下山も3時間ぐらいかかるのでゆっくりはせず、三ツ峠の最高峰の開運山に向かいます。御巣鷹山から15分ぐらいで着きました。
開運山手前の電波塔。ここを過ぎてすぐ左手に開運山があります。
開運山(海抜1,786M)からの景色も期待を裏切らず、素晴らしい景色でした。
ここからは富士山のふもとから頂上までまるごと見えます。左には山中湖、ふもとには富士吉田の街並みが見えます。
「富士山はでかいな!」とその末広がりの山の大きさを実感しました。
開運山の山頂
三ツ峠山からゴールの三ツ峠駅へ
景色を堪能して下山口のある四季楽園という山荘に向かいます。
三ツ峠の一つである木無山には8月に行ったことがあり、今回は時間が押しているのでパスすることにしました。
四季楽園では自販機があったのでコカ・コーラを買っての飲みました。山価格の300円(高い!)。山頂のコーラ最高です。かなりしびれましたね(笑)
飲み物は2リットル持っていったのですが足りなかったですね。ここのベンチで10分休憩しました。
ここでコーラを買いました。ビールも売ってます。
休憩後、ゴールの三ツ峠駅へ向かいます。
四季楽園のベンチ脇に標識があり、その下山口を下っていきます。
四季楽園に三ツ峠駅への下山口がある。
下り直後は富士山がよく見える場所があります。富士山との別れを惜しみつつ道を進んでいきます。
左手に大きな岩がそびえ立っていますが、ここは屏風岩と呼ばれクライミングで有名な場所のようです。高さもかなりありました。
僕が通った時もクライミングをしている人がたくさんいました。
屏風岩。クライミングしている人が見えますか?
上の写真を拡大。こんな険しいところを登っている人がいます。すごすぎです。
四季楽園から45分で八十八大師という、赤い服をまとったお地蔵さんっぽい集団に出会います。
そこからさらに30分歩くと馬返しに着きます。
八十八大師
馬返しの標識
馬返しには16時15分ごろ着いたのですが、辺りはかなり暗くなってきました。
この道は一度通ったことがあるので道迷いの心配はしていませんでしたが、夕刻を過ぎるとそれこそ真っ暗になるのでヘッドライトや懐中電灯は必須です。
真っ暗でシーンと静まり返った山道を進んでいき、17時に「三ツ峠駅から三ツ峠山への登山コース」で、登山口となっている達磨石に到着しました!
三ツ峠山への登山口
達磨石の側にある橋を歩いて渡ります。明るくして写真を撮っているので映っていますが、実際は暗闇です。
さて、ここから三ツ峠駅へ向かっていきます。約1時間の距離です。
辺りは暗闇に包まれ、かなり寒くなってきました。僕は滅多に夕方以降の山を歩くことはないのですが、山は日が落ちると一気に気温が下がりますね。
ヘッドランプをつけて歩いていると、少し遠くに子供らしき小さな影が動き回っていてビクッとします。
目が光っていて「何だあれは」と不気味に思っていると、犬が散歩しているだけでした(笑)
左手に休憩所があるこの場所付近で犬が散歩をしていてビックリしました。
さらに歩を進めると明るい場所が見えてきてホッとします。三ツ峠グリーンセンターに着いたのでした。
そこはスポーツセンターでテニスコートがあり、その光が辺りを照らしています。
ここからは駅へは住宅街を歩いていくのですが、そのまま道沿いにまっすぐ進んでいきます。ここから駅までは20分ぐらいでした。
三ツ峠グリーンセンターに到着!
歩いているとY字路にあたります。ここを右に進んでいきます。
真っ直ぐ進んでいくと線路の下をくぐる道に出ます。これをくぐります。
道をくぐると「三ツ峠駅 100m」の標識がありますので、右に曲がります。さらに進んで突き当りを右に曲がると駅があります。
三ツ峠駅に着いたのは、17時45分。歩行時間が9時間を超える超充実の登山となりました。
駅からは、「富士急行線」に乗って大月駅で下り、大月駅から「JR高尾行」の電車に乗り、高尾駅から八王子乗り継いで横浜に帰りました。
富士急行線に乗って帰宅しました。
登山後記
このコースはかなりのロングコースになるので体力が必要ですね。完全な健脚コースです。夏の表銀座縦走、丹沢の表尾根縦走よりもきつく感じました。
また、秋や冬は特に日が沈むのが早いのでヘッドライトは必ず持っていかなくちゃいけないですね。後半は完全な暗闇でしたから。
この日は温かいこともあってダウンは必要ありませんでした。
ただ、日が落ちてからは急激に気温が下がりました。タイツは履いていきましたがこれは良かったです。
ロングコースなので水分は重要ですね。僕は2リットル持っていたのですが、足りずに四季楽園でコーラを買いました。
夏などもっと温かい季節は3リットルぐらいは必要かもしれません。
このコースは結構深い森を歩くのですが、夏場はどうなんでしょうか(楽しめるのでしょうか)。行くなら下調べを十分にした方が良さそうですね。
僕は夏に富士山周辺の山を登ったことがありますが、草がボウボウで虫が多くて強烈に記憶に残っている山があります(笑)
塔ノ岳とか富士山が綺麗に見える山はいくつか登ってきましたが、今のところ富士山を堪能するならこのコースが一番ですね。
体力に不安な場合は三ツ峠駅から三ツ峠山への往復(7時間ぐらい)か、笹子駅から本社ヶ丸~清八山~笹子駅のコース(6時間半ぐらい)がおすすめですね。
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