夏の丹沢の大山に登る2

    前回の記事はこちら → 夏の丹沢の大山に登る1

    阿夫利神社下社から山頂へ

    『頂上登山口⇒』と書かれた看板が、阿夫利神社からの頂上へ向かう出発点です。
    見上げると目を背けたくなるような急な階段が見えます。
    『これを登るのか』と… 何度登ってもこう思っちゃいます(笑)
     
    阿夫利神社下社の急な階段
     
    ここからより登山道らしい登山道になります。
    今までのように整備された石の階段が少なくなり、ごつごつとした粗削りの石・岩が増えてきます。
     
    それにしても大山は色々な人が登山をしています。
    観光客とか、トレラン(山を走る)をしてる人、家族連れ、友達同士。
    犬と一緒の人も見かけることがあるのですが、今回は小さなマルチーズが下山してきたのにはで驚きました!
    あんなにも小さな体で、ひょいひょいひょい、っと石を飛び降りていきました。
     
    大山のトレランランナー
    さらに登っていくと『夫婦杉』という木が見えてきます。
    根元が一本で、上が二本に分かれている大きな杉。
    時刻は10時になっていました。
    いつの頃からかウグイスの声が聞こえていました。
    『ホー ホケキョ』、『ホー ホケキョキョ』。
    その可愛らしい歌声を聴きながら歩を進めました。
     
    大山の夫婦杉
    夫婦杉から20分で、蓑毛(みのげ)との分岐に出ました。
    ここに『十六丁目追分の碑』というものがあります。
    読んでみるとその高さは3メートル60センチで、この巨大な石碑は1716年に強力(ごうりき)たちによって担ぎ上げられたそうです。
    これも大山信仰の表れなのだそう。
    さて、ここまで来ると頂上までは残り40分ほどとなります。
    しばらくすると、『富士見台』という富士山を見れるポイントがあります。
    この日の富士方面は曇っていてその姿を見ることができませんでしたが、夏にここで富士山を見られることは少なくて、もし見ることができれば運がいいです。
     
    さらに登っていくと『大山山頂 200m』と記された標識が。
    山頂はもうすぐ!!
     
    大山 富士見台
    この日は残念ながら富士山を見れず。晴れるとこのように富士山が良く見えます(秋の大山登山時に撮影)。
    大山 ヤビツ峠分岐
    最後の急な坂を上っていくと木の間から灰色の石の鳥居が見えてきます。
    『あそこがゴールだ!』
    最後の力を振り絞って、登っていきます。
     
    大山山頂の鳥居
    頂上は少しだけモヤってました。
    大山山頂にあるお店に立ち寄ってビールを買います。
     
    丹沢大山国定公園 大山山頂』と書かれた標識を抜けて、『大山山頂公衆トイレ』の標識のそばを降りていきます。
    時刻はちょうど11時。
    バス停から2時間20分で登ってきたことになります。
    大山山頂
    ここが僕のお気に入りのスポット!
    一気に視界が開け、目の前に水色の空と白い雲、小さな街が広がります。
    右手には湘南の海にポツンと浮かぶ江の島。
     
    さらさらと吹く風が冷たく気持ちいい。
    何か虫がいるなと思ったら、もうトンボが飛んでいました。
    お昼ご飯はカップラーメンをいただきました。
    食べてる時も『ここすごーい!』とか、『ここ最高じゃん』と感動の声が周りから聞こえてきます。
    そう、ここは最高なのです(笑)
     
    大山山頂から最高の景色
    ご飯を食べ終えて、下山の準備。
    時間は11時40分。
    「今日は時間に余裕があるし、ゆっくり下山をしようかな。」
    最高の景色を目に焼き付けて下山を始めます。
     

    山頂から見晴台を経由してケーブルカー駅へ

    ここからは雷ノ峰尾根見晴台を経由してケーブルカー駅のある阿夫利神社下社に向かいます。
    このルートは最初はやや急な下り坂ですが、その後はゆるやかな道が続きます。
     
    大山見晴台
    雷ノ峰尾根は原生林の中を歩く気持ちのいいコースです。
    ときおり視界がすっと開け、木の間から江の島を見ることができました。
     
    大山の下山時に見る江の島
    それにしてもこのコースは気持ちがいいです。
    ふと視界が開けたかと思うと、江の島や相模灘に浮かぶ初島が見えたりします。
    ずっと歩いていたい、そんな山道です。
     
    大山を下山して下社に向かう
    見晴台に着きました。
    テーブルやイスがある休憩ポイントです。景色もなかなか良いです。
    ここまでは山頂から1時間かかりました。
     
    見晴台に到着する
    ここから下社を目指して歩いていきます。
    ここで稜線歩きは終わり、下社に向かって深い森の中を歩いていきます。
     
    数年前までは危なっかしい道でしたが、最近になって鉄製のロープを渡した柵ができて安心して歩けるようになりました。
    今の道であれば、小さな子供連れの方でも安心して歩けます。
     
    ちょっとした豆知識。
    大山の原生林というのは神奈川県の『天然記念物』に指定されているのですが、特にモミの原生林は貴重らしく、神奈川では大山付近でしか見られないとのことです。
    大山を含む丹沢山地は『丹沢大山国定公園』に指定されています。
     
    大山の整備された登山道
    前まではこの柵がなかったので、ヒヤヒヤするような場所も多い道でした。
    しばらくして、二重滝に着きました。
    大山で見られる数少ない滝です。とても暑かったので、頭から滝をかぶりたい気分(笑)
    ここまで来たら下社まではもう少しです。
     
    大山二重滝
     
    大山下社の近くの鳥居
    この鳥居が見えたら、すぐそこが下社です
    鳥居を抜け階段を登っていくと、阿夫利神社下社の下に並ぶお店の脇に出ます。
    すかさず、お店のおばちゃんが『お疲れ様』と声をかけ、
    『お兄ちゃん休憩しなさい』と冷たいお茶を勧めてきます。
    普段はお店入ることはないのですが、『アイスクリーム』という文字に目がくらんでお店に入ることにしました。
     
    食べたのは大山名物の豆腐にちなんだ、とうふアイスクリーム。
    ほんのり肌色がかった色。
    食べてみると、『ん?豆腐の味はしないな』というのが正直な感想。
    まあ、アイスクリームはとても美味しかったので満足しました。
     
    大山の豆腐アイスクリーム
     
    お店のおばちゃんに分かれを告げて、阿夫利神社駅に向かいます。
    最後はケーブルカーで下ります。
    下りも上り同様に20分おきにケーブルカーが出てます。
     
    ケーブルカー 阿夫利神社駅
     
    大山ケーブルカーはついこの間に新車両に変わりました。
    旧車両に比べると側面の窓がとても大きくなりました。周りの景色が良く見えました。
     
    大山ケーブルカー
    大山ケーブルーカーの中から窓が大きい
    阿夫利神社駅から大山ケーブル駅には6分で着きました。
    朝には閉まっていたこま参道のお店も活気が出ていました。
    バス停に着いたのは、13時半過ぎ。
    朝は8時45分にこの駅を出たので、約5時間の大山登山でした。
     
    大山ケーブルカー駅からバス停へ向かう
     
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    ニックネーム:TA-DA
    日帰りからテント泊、雪山を愛する山男

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