この記事では、春・夏・秋季(無積雪期)のテント泊の装備を紹介します。
2~3千メートル級の山に登る装備品として参考にしてください。実際の僕が行ったテント泊レポートはこちら
また、冬季・積雪期のテント泊登山の装備・持ち物はこちらの記事で紹介しています。
テント泊用のザックはグレゴリーのバルトロ65リットル。
ザックはフィット感が重要です。ヒップベルトの頑丈さで選びましょう。
重い荷物を背負った長期間の山行は、少しの違和感・擦れが大きな問題となりえます。
初めてのテント泊の場合は、出発の2日前にはチェックリストを見ながらパッキングをし、ザックの背負い方を練習しておきましょう。
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山岳テントはモンベルのステラリッジのダブルウォール型。
軽量で丈夫なものがおすすめです。
登山マットは寝心地を左右する重要アイテム。
サーマレストのZライト ソル(最初に買うのにおすすめ)、もしくはネオエアー Xサーモ(エアーマット)を使っています。
シュラフは山岳テントと同じく安定のモンベル。
シュラフはコンプレッションサック(圧縮袋)に入れるとパッキングが楽になります。
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シートゥーサミットのコンプレッションサックは、防水機能もあってシュラフの大敵の濡れを防御。
3シーズン用シュラフであればMサイズがいいです。
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ビニール袋はテント泊ではかなり使います。
ゴミ袋としてだけでなく、靴をテント内に入れたり、濡れた衣類を入れたり色々使えます。7~8枚持って行きましょう。
トイレットペーパーは食事後にクッカー・食器を拭く時に使用。
細引き綱はテントの張りを保つだけでなく、テント内で衣類を干したり、靴ひもの予備など使い道は工夫次第で色々あります。
タオルはテント泊で使用頻度の高いアイテム。
速乾性のものがいいです。
汗拭き、首回りの日焼け止めだけでなく、テント内で水をこぼした時、テントの結露を拭いたりとかなり使います。
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ザックカバーはザックより一回り大きいものを準備しましょう。
マットをザックの外側に括り付けたりすると、ザックにぴったりのカバーだと被せられない可能性があります。
割り箸はカトラリーとして、怪我をした場合の固定具としてなどとして使えます。
3セットぐらい持っていきましょう。
アタックザックは、涸沢→北穂高、行者小屋→赤岳のように麓にテントを張って山頂を目指す時はあると便利です。
ヘッドライトはテント泊の必須アイテム。
テント場から早朝に出発する場合は、これがないと暗くて歩けないです。
ランタンは夜の明かりにも使いますが、早朝のテントの撤収時に重宝します。
予備の電池を忘れないようにしましょう。
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怪我や病気に備えてテーピング、三角巾、ガーゼ、殺菌消毒薬(マキロン)、痛み止め、風邪薬などを準備しましょう。
痛み止めは捻挫をした場合や、高山病による頭痛に使えるので必ず持っていきましょう。
イブクイックなど、即効性があるものがおすすめです。
絆創膏(バンドエイド)は良く使うアイテム。
重い荷物を背負って長時間歩くと足裏に負担がかかるため、靴擦れやマメの予防・対処に活躍します。
かさばらず、軽いので10枚ぐらい持っておきましょう。
ビクトリノックスの多機能ナイフは、ハサミ、ヤスリが付属しています。
手の平に収まるコンパクトさで、切れ味は抜群。
爪を整えたり、テープを切ったりといざと言うときに役立ちます。
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ビバークなどの緊急時に使用するヒートブランケット。
ヒートブランケットと言えば、SOLのブランケット。
体熱の90%を反射させて体温を維持する特殊な素材でできています。
高山は夏でも10度を下回る気温になる時も。いざと言う時のビバーク時には必須です。
テント泊はお風呂に入れないことがほとんどです。
デオドランドシートがあると汗を拭けますので、すっきりしてシュラフに潜り込めます。
また、下山後に電車に乗るような時も、臭いが気になるので使っています。
歯ブラシ、耳栓、ライター。
歯ブラシもやっぱり、すっきりしたいので持っていきます。
耳栓はまれにテント場で騒ぐ人がいたり、ゴジラのようなイビキの方が近くにいた場合に使っています(笑)
ここでのライターは、予備としての紹介です。ライターが使えなくなるとご飯が食べられないので致命的です。
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修理道具としてSOLのダクトテープは本当におすすめ。
絶対に手元に用意していた方がいいです。
僕も実際、テント、ダウンジャケット、ゲーターの破損時にこれで修理しました。
手でちぎることができ、粘着力が強いので何にでも使える優れもの。
これらの小道具はどれも細かいので、収納ポーチにまとめています。
ポーチを使えば小さな道具も整理でき、目的のものを探すのも簡単になります。
軽くてポケットがいっぱいあって整理しやすいものがいいです。
トラベルポーチが使えます。
テント泊は長距離を歩くことになるので、地図はお忘れなく。
マップケースは地図が雨に濡れないように、また風などで飛ばされにくいように持っています。
新聞紙は靴が濡れた場合に使います。
雨が降った時などに靴の中が濡れてしまうと、湿度が高いので靴を乾かすのは難しいですが、新聞紙を入れておくとかなり水分を吸収してくれます。
軽いですし、一束持っておくことをおすすめします。
テント泊のお供の料理道具。
僕はクッカー、バーナーをプリムスを使用しています。
プリムスのバーナーは小さくて、耐久性あるのでおすすめです。
バーナーの燃料が十分にあることを前もって確認しておきましょう。
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ご飯はパスタとご飯などのエネルギーとなるものを中心に。
お米はアルファ米で、ドライフードのカレーやシチューと合わせます。
基本的に手間のかからない、お湯で作れるものがいいです(テント泊では疲れてご飯を作ることが億劫になることも)。
予備を1食分持って行きましょう。
山小屋がご飯を出している場合は、それを試すのもありです。
インターネットで山小屋のホームページを見てみましょう。名物があれば食べてみたいものです。
行動食もご飯と同じくエネルギーとなるカロリーが高そうなものをチョイス。
行動食を朝ごはんとして利用するのもありです。
また、ご飯と同じく予備を持っておきましょう。
定番ですが板チョコはカロリーが高いので予備としておすすめです。
飲み物は粉末状のスポーツドリンクがおすすめ。
僕は水だけだと飽きちゃいます(笑)
末状のインスタントコーヒーやココアがあれば、素敵な時間を過ごせます。
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ご飯を作るための水、飲み物は重要です。
テント泊の荷物の中でも重い類になりますが、万が一のことを考えるとギリギリの量を持ち運ぶのもリスキーです。
水筒はテルモスが2つに、ナルゲンのウォーターボトルが1つ。
水場の状況を地図やインターネットで確認して、適切な量の水・飲み物を持参しましょう。
僕はテルモスの1つに温かいお湯を入れ、粉末タイプのスポーツドリンクをすぐに作れるようにしています。
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テルモスの山専用ボトルは、普通のサーモスより保温性能がめちゃめちゃ高いです。
寒い夜が明ける前の行動時に重宝します。
一本持っていれば春~秋だけでなく、冬の登山でも大活躍します。
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ベースレイヤーは基本的に長袖の化繊、もしくはメリノウールを持って行きます。
汗を大量にかく人は、消臭効果が高いメリノウール(混)がおすすめ。
暑い時期は半袖のTシャツの場合もありますが、早春・晩秋の寒い時期はフード付きのベースレイヤーを選んで防寒性を高めています。
パンツは基本的にロングパンツで、濡れてもすぐに乾く素材のものを。
テント泊では高山に登ることも多いと思いますが、森林限界を超える3千メートル級の山は寒いだけでなく、風が強いこともあるので前もって登る山の情報を集めましょう。
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ミドルレイヤー(中間着)はフリースジャケットを多用しています。
よく使うものはパタゴニアのレギュレーターフリースです。軽くて汗抜けが抜群です。
タイツは肌寒い時に着用します。
テント場の標高が高い、テント場の近くに沢がある場合は気温が下がりますので1枚あると安心です。
パタゴニアのフリースジャケットですが、春・夏・秋であれば生地が薄いR1シリーズがおすすめ。
気温が低い高山、冬の山はR2がいいです。
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レインジャケット・レインパンツは水を弾くか、性能が落ちていなか事前にチェックしましょう。
テント泊では1泊、2泊と山に入るために急な雨に見舞われることがあります。
僕はレインウェアのチェックを怠ったために、雨天でかなり寒い思いをしたことがあります。
テント泊時に衣類を濡らしてしまうと乾かすのも苦労しますし、不快な気持ちで歩かなければいけなくなります。
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3千メートル級の高山の場合、真夏でも山頂は10度近くになります。
ダウンジャケット・パンツなどのインサレーションウェアがあると、暖かくして夜ぐっすり眠れます。
また、星空や日の出をゆっくり見たい場合にダウンウェアがあると、寒いテントの外でも快適です。
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下着はできれば乾きやすい化繊素材のものを。
帽子は日焼け止め、防寒対策として。
手袋は鎖場・岩場など手を使うルートの場合はあるといいですし、雨が降った時は防寒の役割を果たします。
靴下は超重要アイテム。
生地が厚めのクッション性があるものを選んで下さい。
今持っている靴下がちょっときつい、ちょっと大きいと感じているなら新しいものを買いましょう。
長時間歩くので、こういうちょっとしたことが靴擦れの原因になります。
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ゲーターも必ず持って行きましょう。
テント泊は天気予報が外れることが多いです。
雨が降って靴が濡れると、ずっと不快な状態で歩く羽目になります。
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予備の衣類はベースレイヤー、下着、靴下、下山後に着るTシャツ。
汗をかいたらテント場などで着替えて、汗で濡れた衣類は乾かしましょう。
汗をかいた衣類のまま寝ると、風邪になっちゃうかもしれません。
靴下も汗で濡れたまま履き続けると、足が冷えるだけでなく、靴擦れの原因になるので履き替えましょう。
テント泊は荷物が重くなるので、足の裏への負担が大きくなります。
特に高山などガレ場を多い場所は、足裏がかなり疲れます。
ソールが堅い登山シューズを選びましょう。
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4月~5月頭のゴールデンウィークの場合、山によっては残雪期と言って雪が積もっています。
その場合はアイゼンが必要です。事前にこれから行く山の状況を調べておきましょう。
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トレッキングポール(登山用ストック)は、テント泊では活躍します。
健脚の方で普段の日帰り登山ではポールを使っていなくても、必ず準備しましょう。
テント泊では荷物が重くてバランスを取りづらいため、ポールを使うことで疲れがたまりにくくなります。
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道具は類似商品ごとにまとめ、サックに入れて整理しましょう。
パッキングが楽になり、テント内も整理されてスペースを大きく使えます。
テント内で過ごす時間は長いため、荷物を整理することは重要です。
オクトス・スタッフバッグ3L/6L/10L 3枚セット (バリエーション5)
なくてもいいけど、あると便利な登山用ウォッチ。
僕が持っているカシオのプロトレックは、方角・標高・気圧がボタンをポチで分かります。
特に標高がすぐ分かると、目的地までの距離を推測しやすいので重宝しています。
ちなみに気圧は、直近の天気が崩れるかどうかを推測するものです。
携帯電話(スマホ)は遭難時にないと助かる確率が大きく下がります。
山では電池を食わないように極力使わないようにし、予備の電池も必ず持参しましょう。
お金(現金)は激しい雷雨などでテント場入れなくなった時を考え、山小屋が泊れるぐらいは持って行きましょう。
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春・夏・秋季(無積雪期)の装備品を説明してきました。
テント泊は必要なものが大量にあるので、チェックリストを使って漏れがないように準備をしましょう。
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この記事は「初めてのテント泊」の1パートです。
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