「ふー、やっとテント場に着いたー」、「テント張ったぜ!」
山を登ってきて、テントを設営し終えたら時間は正午過ぎ。眠るまでに時間がたっぷりあります。
たっぷりあり過ぎて、やることがなさ過ぎて、終始眠って終わるなんてもったいないです(そういう時もありますが…)。
この記事では僕のテント場での時間の過ごし方、暇つぶしについて書いていきます。
上の写真は雲ノ平山荘でいただいたカレーです。
テント場の近くの山小屋で、名物料理を食べるのは食欲を満たしつつ素敵な時間を過ごせます。
山行前に山小屋のホームページを見て、どんなごはんがあるのかチェックしてみましょう。
大きな山小屋であれば、小屋の宿泊者でなくてもお昼ごはん食べることができることが多いです。
カレーやラーメンなんかは山小屋の定番メニューですね。
テント場にお昼頃に着くように予定を組んでおけば、そこの山小屋でごはんを食べることでき、背負う荷物も減って一石二鳥。
小屋によっては外のテラスで食べられるので、天気のいい日は山を眺めながらごはんをいただけます。
八ヶ岳の赤岳鉱泉で食べたラーメン
雨上がり、北アルプスの燕山荘で食べたおでん
ケーキやコーヒーのセットなど、スイーツを出している山小屋もあります!
僕の中で印象的だったのは北アルプスの燕山荘。
テラス席があり、そこから日の出を見ながらスイーツを食べました。
何とも贅沢で至福の時間を過ごせました(笑)
燕山荘のテラスでモンブランとコーヒーをいただいた
北八ヶ岳の白駒荘でいただいたほおずきのチーズケーキ
素晴らしい景色を見ながら、酒を片手にボーっとする。
最高です(笑)
ビールであれば多くの山小屋で入手できます。
つまみも売っていることがありますが、僕はスーパーやコンビニなどで買って持っていくことが多いです。
こちらの記事で紹介している「缶つまシリーズ」は酒の肴にぴったりです。
バーナーがあれば缶詰を温めて、プチ居酒屋メニューが簡単に作れます。
飲みすぎは翌日の山行に影響するので、ほとほどにしましょう(笑)
グループ行の方には話しかけづらいので、単独行の方に挨拶がてら話しかけてみましょう。
最初はちょっと勇気がいりますが、相手も山好き、大抵は話がはずみます。
「どこから登ってきたんですかー」
「今日は最高の天気ですねー」
「明日からはどこに行くんですかー」
と僕は声をかけます。
僕は年配の方に声をかけることが多いです。
仕事柄、年配の方と話す機会が少ないので、そのような経験のある登山者の方とお話しするだけでもすごく楽しい!
「あそこの山は若い時しか行けないから、今のうちに登った方がいいよー」
「明日で北アルプスの主要な山を制覇するだ」
など、為になるお話や、面白い経験をされている方々と出会うことができます。
僕はテント泊に行く際は「山の本」を持っていきます。
おすすめは深田久弥著の日本百名山。
日本百名山 (新潮文庫)
もしテント泊で百名山に登ったり、百名山が見える山に登っているのであれば、この本を読むことで深田久弥と同じ気持ちに浸ることができます。
雲ノ平山行を行った時はこの百名山を読んで目の前にそびえる黒部五郎岳に感動し、翌年に黒部五郎岳山行を決行したのでした。
本があれば、テント場が雨に打たれても時間がつぶせるのでおすすめです。
また、電子本が読めるAmazon Kindleがあれば、荷物がかさ張らず何冊もの本を持っていけるので、その時の気分で本を選ぶことができます。
僕も最近はKindleを持っていくことが多くなりました。
Kindle Paperwhite 電子書籍リーダー 防水機能搭載 Wi-Fi 32GB
本を持っていかなくても、山好きなら地図を眺めて夢見ることができます(笑)
登っている山のルートを見ながら
「こんなルートがあるのか、次来る時はここから登ってみよう」とか、
「隣の山のこのテント場も良さそうだなー」など、
今後の山行を思い描くのも楽しいひと時です。
もし、テント場の近くに展望が開けている場所があれば外に出てみて、
「あの山がこの山で、こっちの山がこの山かー」と、
地図と実際の山の位置を見比べるだけでも素敵な時間を過ごせるでしょう。
もし、高山でのテント泊をするなら、高山植物本を片手に散策に出かけましょう。
山の上では地上では見ることのできない、素敵なお花が咲いています。
特に北アルプスなんかは高山植物の宝庫。
チングルマ、コマクサ、モミジカラマツ、チシマギキョウなど素敵なお花に出会えるでしょう。
ひと目で見分ける250種 高山植物ポケット図鑑 (新潮文庫)
僕が持っているのは上記の植物図鑑。
コンパクトな大きさでおすすめです。
上の写真は北アルプスの燕山荘テント場から見た日の出です。
スマホやデジカメを持って、素敵な写真を撮れば家に帰ってからも思い出に浸れます。
日の出、夕焼け、絶景、高山植物、山小屋。
写真を撮るポイントはいっぱいあります。
僕は心にピン!ときた場面をひたすら写真におさめています。
夕焼け時の黒部五郎岳と3泊をともにしたテント
天狗岳に登った時に泊った黒百合ヒュッテのかわいらしい看板
北アルプス燕山荘付近で撮影した高山植物の女王のコマクサ
立山の雷鳥沢キャンプ場で撮影した草紅葉と色とりどりのテント
やっぱり一番ググっとくるのは夕暮れ時と、日の出の時間です。
事前に日の入り・日の出の時間を調べて、ベストショットが撮れるポイントを見つけておくと良いです。
高山の場合は上記時間帯は寒くなるので、防寒対策をしっかりしておきましょう。
また、スマホで写真を撮る場合は万が一の遭難時にスマホを使用することを考え、充電池は必ず準備しておきましょう。
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もし、時間に余裕があるのならば、足を伸ばして眺めのいい場所に行きましょう。
地図には眺めのいいポイントが書かれているので、テント場からどれぐらいの時間でいけそうか確認しておきます。
体力にも余裕があるのあら、アタックザックを背負って近くの山を往復するのもいいです。
北アルプスの涸沢なら奥穂高まで往復できますし、燕岳山頂もテント場からすぐの距離です。
八ヶ岳の赤岳鉱泉なら硫黄岳を往復できるかもしれません。
数時間の距離を歩くなら、水筒、行動食はお忘れなく。
一部のテント場は複数の登山道の分岐点となっていることがあります。
事前に翌日のルートを確かめておけば、安心して眠ることができます。
テントを撤収して、前を歩く人についていったら違うルートだった…
何てことにならないようにしておきましょう。
分かりづらい道の場合は、山小屋の方にどの道を行けばよいか尋ねておきましょう。
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