登山テント泊の家での練習方法を説明する


テント泊を現地で行う前に、家で練習しておくと当日にバタバタしないで済みます。
山では風が強かったり、雨が降ったり、寝坊したり(笑)と色々起きます。
 
「やばい、テントの組み立て方が分からない…」
などとならないように、スムーズに作業を行えるようにテント泊前に次のことを練習しましょう。

  • テント泊の装備をパッキングしてみる
  • パッキングしたザックを背負ってみる
  • テントを組み立ててみる
  • 登山マット、寝袋を設置・収納してみる
  • 実践に近い環境を作って一晩眠ってみる

 

テント泊の装備をパッキングする


テント泊の装備がすべて揃ったら、パッキングの練習をしてみましょう。
パッキングは家からテント場へ行く時、テント場からの撤収時に行うことになります。
 
実際のパッキング作業はチェックリストを使って行うといいです。
作業を行っている途中でチェックリストに載っていないものがあることに気づいたら、追記しておきましょう。
 
パッキングの基本は次の4つを意識して行うといいです。

  1. あまり使わないものは下部に
  2. 重いものは背中側に
  3. 軽いものは背中から離れたところに
  4. よく使うものは上部に

 
水も実際に中身を入れた状態でパッキングを行いましょう。
また、食料もあるとなお良しです。
食料は結構スペースを取るので、実践に近い形でパッキングを練習できます。
 
適当にやっても荷物は詰め込めますが、パッキングの基本を押さえておくことで、重い荷物を効率よく運べるようになります。
パッキングの基本や応用については、「登山のパッキングのコツ – 重いものは背中側・袋を使った工夫」をご覧ください。
 

パッキングしたザックを背負ってみる


テント泊の装備を詰め込んだザックは、かなりの重さになります。
重い荷物をスムーズに背負い上げる方法があります。
 
詳しくは、「テント泊ザックの背負い方 – 重いザックを無理なく背負いあげる方法」をご覧ください。
動画も交えて説明しています。
 
ザックを背負い上げることは、休憩時に頻繁に起こります。
数回練習すればコツがつかめると思いますので、必ず練習しておきましょう。
 

テントを組み立ててみる


テントの組み立て方は説明書に載っています。
最低でも1回は家の中や庭などで試し、説明書なしの状態でテントを立てられるようにしましょう。
最初はコツがつかめず、中々手こずるはずです(笑)
 
また、設営の時間を計ってみましょう。
どれぐらいの時間がかかるか分かっていれば、テント泊の計画の精度が上がります。
それからテントの撤収も練習が必要です。
僕は最初はテントを収納袋にしまうのにとても苦労しました。
 

登山マット、寝袋を設置・収納してみる


テントを組み立てたら、登山マット、シュラフをテントの中に設置してみます。
登山マットがエアータイプなら、空気を入れる練習にもなります。
 
また、テント同様に収納の方法も練習しましょう。
テントほどではないかもしれませんが、こちらも収納のコツがつかめるまでは一発で収納できないかもしれません。
 

実践に近い環境を作って一晩眠ってみる


さて、登山マット・シュラフをテント内に設置した状態で、最後はその他の道具を広げてみましょう。
大きなザック、料理道具などのザック内の荷物をテント内に広げてみると、
「こんなに狭いのか! 寝る場所しかないじゃん」と、なるはずです(笑)
 
そうなんです。一人用のテントの場合、まさに寝る場所しかない状態です。
この場所で夜を過ごさなくてはいけません。
 
一晩、寝袋にくるまって眠ってみましょう。
暑ければ寝袋には入らなくてもいいですし、夜でなくても休日のお昼時に行うのもいいでしょう。
大切なのは、狭い空間でじっとすることに慣れることです。
 
寝返りができない、手足を広げられない状態では、もしかしたら最初はあまり眠れないかもしれません。
僕はどこでも眠れる性格らしく、家の中でテントを張って数日の夜をこの中で過ごしました(笑)
 
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春・夏・秋季(無積雪期)2泊3日テント泊登山の装備・持ち物一覧を紹介
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・登山用シュラフ(寝袋)の選び方
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