4月下旬、東京は奥多摩にある御岳山に行ってきました。
今回は彼女と二人でお手軽登山。天狗岩に登り、ロックガーデンと呼ばれる沢沿いの道を歩き、綾広の滝を見てきました。
春の山は気持ちよく、ちょっとしたアクシデントがありましたが、いい登山ができました。
ケーブルカー御嶽山駅(10:30)~武蔵御嶽神社(11:00)~天狗岩(12:00)~ロックガーデンで1時間10分休憩(12:50~14:30)~天狗の腰掛け杉(15:30)~ケーブルカー御嶽山駅(16:00)
JR青梅線、御嶽駅で降ります。
駅の改札を出て横断歩道を渡り、左手に向かって歩いて1分で西東京バス停があります。
御嶽駅の改札を出て横断歩道を渡り、左手に歩いていくとバスのりばがある。
ここから終点の滝本駅ケーブル下で下車。所用時間は10分程度です。
1時間に2本のバスが出ていますが、登山シーズンとなると臨時便が出ることもあります。
滝本駅ケーブル下でバスを降り、5分ほど坂を上ると滝本駅ケーブルカー乗り場があります。大人往復1,110円。
ペットも乗車可能で往復260円となります。
詳しくはこちらから御岳山鉄道のホームページをご覧ください。
この日は御嶽山駅で電車を降りてから、いきなりアクシデント。
「バス停横のコンビニが閉鎖されている!」
御岳山へは去年の3月ぶりに来たのですが、その当時はコンビニがあり、御岳山に来る時は度々お世話になっていました。
水をコンビニに購入しようと思っていたので少し焦りましたが、よく考えれば自販機は沢山あるのでそれで水を購入。
ごはんは事前に購入していたので助かりました(汗)
バス、ケーブルカーを乗り継いで御嶽山駅で下車。
この日は彼女と八ヶ岳の縞枯山に登って以来の二人登山。
御岳登山は何度か計画していたものの、天候が優れずに断念していました。念願叶っての御岳山です。
僕にとっては2月に捻挫してから登山ができず、この日はGWのテント泊に向けた登山予行でもありました。
ケーブルカーを降りたら、右手のベンチ前から眺めを堪能します。
「あ、桜が咲いている!」
4月下旬ですが、山の上ではまだ桜が咲いていました。
それから天気が良かったので、東京の都心方面への眺めも良かったです。
眺めを楽しんだら、まずは武蔵御嶽神社に向かいます。
「歓迎」の看板をくぐって、舗装路をしばらく歩きます。
「この看板かわいいー」
途中、彼女が写真を撮っていたのは小狸山というカフェの看板。
いい感じの趣のある看板でした。
僕の彼女はこういう古めかしいデザインの看板が好きで、そういや縞枯山に行った時も山荘の看板をパチパチ写真を撮っていましたっけ。
商店街を抜けて行くと、武蔵御嶽神社はすぐそこです。
石の階段を上っていきます。
「あ、鬼がいるよ」
と彼女が指さしたところを見ると、階段に鬼の顔が!
御岳山には何回も来ていましたが、これには初めて気が付きました。
「よく気がついたねー」
こんな会話をしながら階段を上っていき、神社手前でトイレ休憩。
そして、御岳山頂でもある武蔵御嶽神社に到着!
神社前には立派な狛犬が二匹。
普通、狛犬といえば獅子ですが、こっちのはリアリティに溢れた見た目の犬です。
御岳山の狛犬はおいぬ様。おいぬ様?
おいぬ様は盗難除け、魔除けの神様だそう。
さらにややこしいことに、おいぬ様は犬ではなく日本狼なのだとか。
詳しく知りたい方は、武蔵御嶽神社公式サイトをご覧ください。
振り返ると、展望は開けていませんが薄い水色の青空が広がります。
ここまで舗装路を歩いてきましたが、この広い空を見て山に来たということを実感しました。
「御岳山の山頂の標識はこの裏にあるんだ」
と、何回も来ている御岳山で去年初めて知ったことを彼女に誇らしげに伝え、神社の裏手に回ります。
「これが標識?」
と言うのも分からなくはない、山頂の標識としては控えめのもの。
標高は929メートルです。
奥には遥拝所があり、名前は分かりませんがそこから見える山を拝む場所となっています。
来た道を少し戻り、神社下の階段からロックガーデンに向かいます。
「う、足首が少し痛い…」
本日初めての下りで捻挫した足首が少し疼きます。
何でもない下りで歩けないことはないのですが、少し痛みを感じるレベル。
今日はテント泊山行前とあって、練習がてらちょっと大きめのザックに重い荷物を入れていました。
「この調子だとテント泊は行けないかもな」と、感じ始めていました(事実断念しました)。
ロックガーデンに向かう途中にある長尾平でベンチに腰を下ろして小休憩します。
今回はロックガーデンでお昼の予定ですが、ここにはテーブルやベンチがたくさんあってお昼を食べるには絶好の場所です。
御岳山はケーブルカーに犬も同行できるとあって、ワンちゃんがたくさんいました。
長尾平でもご機嫌なワンちゃんがいましたよ。
休憩後、ロックガーデンに向けて出発します。
元々の計画では長尾平から下ったところにある「七代の滝」を周回する予定でしたが、10メートルぐらい下ったところで足首が痛くて断念。
ロックガーデンへの直通路は登り下りがほとんどないので、今回はこのルートを選びました。
ロックガーデンへは気持ちのいい林道が続きます。
長らく舗装路を歩いていましたが、いよいよ山の道となってきました。
御岳山は基本的に森の中で、太陽の光が遮られています。
この時期は暑くものなく寒くもなく、とても快適に歩けました。
長尾平から30分ほど歩いたら、天狗岩が見えてきました!
「よし、登ろう!」
ということで、彼女は初めて、僕も久しぶりに天狗岩に登ることに。
「こどもが登れるぐらいだから、何てことないだろう」
と思っていましたが、岩の側面はスパッと切れていて、久しぶりの天狗岩はなかなかスリルがありました(笑)
天狗岩という名前通り、岩の上には天狗がいます。
それも岩の先っちょの方に。
岩の先の方は柵があって入れないよういなっています。
「あのー、写真を撮ってもらっていいでしょうか?」
と、男の子3人連れの5人家族のお母さんに声をかけられ、写真をパチリ。
小さい男の子を3人も連れて、この天狗岩登るとはかなりの肝っ玉母ちゃんでした。
僕たちも写真を撮ってもらい、いよいよ今回の主要目的地であるロックガーデンへ向かいます。
天狗岩から歩いてすぐにロックガーデンに着きました。
ロックガーデンは沢沿いの道の総称で、歩行時間にして30分ぐらい道が続きます。
天気はいいし、水が流れる小川沿いを歩くのは何とも気持ち良かったです。
時刻は12時半。
ちらほらと沢沿いでごはんを食べている方たちが目立ち始めます。
「ごはんはどこで食べるー?」と、彼女が聞いてきました。
「うーん、この辺がいいかな、いやあっちがいいかな」
と中々いい場所が見つからず、しばらく歩くことに。
「そういや、もう少し歩いた先にベンチがあったはずだからそこで食べよう」と言うと、
「本当にあるの?」の一言。
以前、鍋割山で山頂はもうすぐを5回ぐらい言った僕に対して、不安を感じているようでした(笑)
中々ベンチは見えず、空腹で彼女が怒りだすのではないかと焦った僕は、
「あの岩の向こうにベンチがなかったら、その辺でごはんにしよう」と提案。
奇跡的にその岩の向こうには、記憶の片隅にあったベンチがありました。
ベンチはいっぱいだったので、沢沿いにシートを引いてごはんの準備をします。
そして、準備の間にケーブルカー滝本駅で買ったビールを川で冷やしておきました。
今回は彼女のリクエストでナポリタン。
加えて、ウインナー、豚肉とレタスの蒸し焼きをいただきました。
沢沿いは少し寒く、暖かいごはんは美味しかったです。
ごはんを食べる頃には人がどんどんと増えて、みなさんあちこちでごはんを食べ始めてかなりにぎわっていました。
1時間10分という長めのお昼休憩を終えて、神社方面へ向かいます。
今回は元来た道を戻らず、ロックガーデンの周回コースを歩いて綾広の滝を通り、ケーブルカー駅へ向かうことにしました。
綾広の滝は、先ほどのベンチのある休憩所から20分ばかり歩いたところにありました。
水量はあまりないので「大迫力!」というものではないですが、木製の鳥居があって巨壁に囲まれているために、ちょっと神秘的な感じのする場所でしたよ。
「鳥居の上に石が並べてあるよ」と彼女の声。
理由は分かりませんが(理由はないかもしれません)、石ころが並べられていました。
「置いてみたら?」と言うと、彼女はそっと小さな石を置きました。
「山で石が積まれているところあるよね。私あれが好き。」と彼女が言ったので、
「あれはケルンと言って、雨天や霧の時に道に迷いやすいガレ場などで登山道の目印として立てられているんだ」と説明したましたが、
「ふーん」と、あまりその内容には興味がなさそうでした。
沢沿いの道が終わると、ケーブルカー駅へ向けた道は平坦で単調のものになりました。
足首が疼く僕にとっては、何ともありがたい道でした。
時刻は15時半。天狗の腰掛け杉に到着。
推定の樹齢が350年というから驚きです。
とても大きい立派な木です。
天狗杉から歩いて30分で、スタート地点のケーブルカー御嶽山駅に着きました。
時刻は16時。
普通に歩けば休憩を除いて3時間~3時間半ぐらいのコースですが、今回は足首をかばってゆっくりと歩いたためにかなり時間がかかりました。
コンビニがなくなっているアクシデントがあったり、足首のことを考えて計画していたコースを変更と、色々ありましたがいい登山ができました。
御岳山はやっぱりいいですねー
次に御岳山に行く時は、鳥居の上に置いた石が残っているか確認しようかな(笑)
◆関連記事
・電車で行ける!日帰り登山できるおすすめの山を紹介する
・僕が大好きな日帰り登山のできる神奈川「丹沢」の山をレベル別に紹介
・登山の歩き方のコツ – 疲れにくい歩き方
・僕の日帰り登山の「持ち物チェックリスト」必需品・便利グッズを書いていく