LEKI(レキ)のトレッキングポールを日帰り、テント泊、雪山登山と一通り使ったのでレビューをします。
購入前からLEKIのトレッキングポールは価格は高いけれど、評価が高いので気になっていました。実際に使ってみると、前評判通りとてもいいアイテムで、自信を持っておすすめできます。
「トレッキングポール選び方」の記事で紹介しましたが、レキのポールの前はマジックマウンテンのMP201WPというものを使っていました。レキはSPD2というモデルです。
前者が8千円、後者が1万6千円ぐらいでしたので2倍の価格差になります。
さて、レキのトレッキングポールのお話を始めます。
レキのポールの大きな特徴はそのグリップの形状です。
グリップが大きいんですよね。そしてとても握りやすい。
人間工学的にどういう理屈なのか分かりませんが、このグリップのおかげであまり握力を使わなくて済み、以前のポールと比べると手が疲れません。
長時間使うと手の平が痛くなってくるということは勿論ありますが、以前に比べると格段にその痛みが減りました。
また、グリップが大きいために下山時の歩行が楽になりました。
山を下る時はグリップを上から押さえて歩くことが多いのですが、グリップが大きいために手の平が痛くなりにくく、安定して歩けるんですよね。
膝を痛めそうな急な下山道や、雪山のような直登が続くような場所だとグリップを握る手に大きな負荷がかかるため、レキのトレッキングポールの効果をより実感します。
レビューをするにあたり、レキのポールと以前使っていたマジックマウテンのポールを比べていてびっくりすることがありました。
それは、どちらのポールも重量がほとんど同じだということ。
わずかに2グラムだけレキのポールが軽いのですが、実際にはレキの方がすごく軽く感じていました。
確かに両方を手に取ってみると、重量の違いは感じません。
それではと、登山で歩くのと同様にポールを握って前後に振ってみると、レキのポールが軽く感じる…
あくまで僕の推測ですが、軽く感じる理由は、
この2つによるものかなと考えています。
改めて物のデザインの奥深さを感じました。
トレッキングポールを使って歩くということは、ポールを前に出すという行為を繰り返すということでもあります。
下の写真のように手首のスナップをきかせて、登山中はこの行為を何百回と(もしかしたら千回以上も)することになります。
レキのトレッキングポールを使っていて感じるのは、このポールを前に出すという行為がスムーズに、そして自然にできるということです。
この特徴は先に触れた、「グリップの形状」と「ポールの重心」の絶妙な具合によるものだと思います。
ポールの重心をうまく調整することで、振り子の原理のように重力を利用し、小さな力でポールを前に出すことができる。
これはあくまで僕の推測によるものですが、レキのポールを使っているとそのように感じます。
繰り返しになりますが、以前使っていたポールとレキのポールがほぼ同じ重さというのは驚きでした。
「レキのポールが使いやすいのは軽いため」という先入観があったからです。
うーん、これだから登山道具は面白いんですよね。
ザックにしたって、軽いものより重いものの方が実際に背負ってみると軽く感じることがありますし。
レキの商品開発の人にお話を聞いてみたいものです。
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