パタゴニアのトレントシェル・ジャケットと言えば、登山用としてだけでなく、タウンユースとしても人気のレイン・ウィンドウジャケットです。
私も長らく旧バージョンのジャケットを主に登山で使用してきましたが、改良されたトレントシェル3L・ジャケットを購入、使ってみましたのでレビューします。
ハードシェルとしての質感は格段に向上しましたよ。
まずは、旧トレントシェルと3L(3層)になった新ジャケットの比較から。
防水性・透湿性のあるH2Noパフォーマンス・スタンダード素材を使っているところに変わりはないです。
改良されたポイントは「2層」から「3層」構造になったことです。
ジャケットを裏返してみると、今まで使われていた楕円形のマークが並んだ素材から、光沢のあるきめの細かい素材に変わっていることが分かります。
3層となったことで、触ってみると張りがあり、耐久性があることを想像させるものになっています。
明らかに質感が変わり、上質なジャケットになりました。まさにアルパイン仕様といった感じです。
サイズ感について
サイズはSサイズを購入しました。
僕は身長170cm、体重約60キロ。いつもパタゴニアではSサイズを購入しています。
3L・ジャケットのサイズはやや大きめです。
Sサイズを購入しましたが、旧トレントシェルのMサイズ相当の大きさ。
冬場も登山をする方で、このジャケットの下にダウンジャケットなどのかさばるものを着る想定があるのなら、いつものサイズ感でこの商品を選んでいいです。
ジャケットの中にフリースなどの中間着を着ることがメインなら、ワンサイズ下のサイズを選んだ方がいいでしょう。
Sサイズですが身幅、腕周り、袖の長さにも余裕があります
サイドポケット
ポケットはジッパー付きサイドポケットが付いています。
手の平がすっぽり入る大きさです。
胸部分やジャケットの内側にポケットは付いていません。
フードのデザイン
フードは大きめサイズ。
頭の大きい僕でもすっぽり入ります。
ヘルメットをかぶっても、この大きさであれば問題ないでしょう。
フロントジッパーは顎まで引き上げることができ、雨の侵入をできるだけ抑えるようなデザインになっています。
フードの後ろにはドロワーが付いていて、横方向のフードの締め付けを調節できます。
これは風が強い日に意外と役に立ちます。
フード用のドロワーは前面にもあります。
こちらではフードの顔が出る部分の絞りを調節できます。
脇開閉ジッパーによる通気性の向上
脇部分に開閉可能なジッパーが付いています。
この機能は本当に優秀です。これがあるから、トレントシェルを買い続けているようなものです。
ハードシェルを着ると、体温が上がってジャケットの中が蒸れてきます。
これは透湿性素材だけではカバーできません。最高級のゴアテックスでも同様です。
フロントジッパーを開け、この脇のジッパーを全開にすると、通気性がとても良くなります。
雨の多い季節だけでなく、ハードシェルを着る機会の多い冬場にもこの機能は重宝します。
フロントジッパー
止水ジッパーではありませんが、雨がフロントジッパー部分から浸入しないように工夫されています。
生地でジッパーを互い違いに覆っているだけですが、これで雨は全く侵入しないです。
その他
首の後ろ部分で、生地が素肌に直接触れる箇所にはフェルト地のようなものが当てられていて、優しい肌触りとなっています。
袖口部分はテープがあり、また裾部分にドロワーが付いていて、雨や風の侵入を最小限に食い止めます。
3層構造となったことで、旧バージョンと比べて質の高いジャケットになったなぁ、というのが感想です。
その分、旧トレントシェルジャケットより5千円ぐらい値段が上がりました。が、その仕上がりを見れば納得できます。
パタゴニアは自社開発素材を使った優秀な製品が多いのですが、レインジャケットは長らく良いものがない印象でした。
この3Lトレントシェルの登場で、値段も割と手頃で、どの山でも、どのようなコンディションで使えるジャケットがでてきたなと思います。
既にヒット作となっていますが、しばらくこの人気は続きそうですね。
パタゴニア公式サイト メンズ・トレントシェル 3L・ジャケット
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