おすすめ登山マットのサーマレスト「Zライトソル」をレビューする


僕が初めて購入したスリーピングマットは、サーマレストの「Zライトソル」です。
テント泊を始めるにあたってどのマットがいいか情報を収集したところ、サーマレストのマットが評判が高いことを知りました。
僕が求めたいたのは、無積雪期(春・夏・秋)のテント泊に使える軽くて寝心地のいいマット。
「Zライトソル」はその要求を満たしてくれました。
 

目次

 

Zライトソルはペットボトルより軽い

スリーピングマットの種類は次の2タイプに分けられます。

  • エアー(空気を入れる)タイプ
  • クローズドセルタイプ

「Zライトソル」は、クローズドセルのタイプ。
暖かさはエアータイプに劣りますが、価格は抑えられています。
 
まず手に取ると、マットの大きさからは想像できない軽さに驚かされます。
重さは410グラム。500ミリリットルのペットボトルより軽いです。

 
加えて、設置に手間がかからずパッと広げて、パッと収納できます。
マットは折り目が付けられたアコーディオン式で、下記の写真のようにコンパクトになります。
 

絶縁性能が優れている

Zライトソルの軽さにも驚きましたが、それ以上に驚いたのでその「絶縁性能」。
絶縁性能とは、地面の温度を遮断する性能のこと。
 
僕がこのマットを初めて使ったのは、北岳のテント泊山行でした
思いがけず雪に見舞われましたが、寝心地は抜群、寒さも全く問題ありませんでした。
その後、夏は北アルプス燕岳、秋の涸沢キャンプ場、秋の八ヶ岳などの高山で使用しましたが、寒さは全く問題なし。
 
マットの表面は銀色と黄色に分かれています。
寝るときは、アルミが塗布されている「銀色部分を表にして」寝ることになります。

銀色の部分を表にして寝る
 
Zライトソルは、サーマキャプチャーというテクノロジーが使われています
表面の薄いアルミニウムが効果的に体温を反射し、暖かさを保ってくれます。
 

初めてのマットを使ったのは北岳。秋の山行で雪に見舞われたが問題ありませんでした

 
初めてこのマットで寒さを感じたのは、12月の雲取山でした。
気温はマイナス10度前後でテント内のものが凍りつき、地面もカチカチの状態。
 
Zライトソルで対応できるのは、無積雪期の晩春から夏、そして早秋までです。
上記のシーズンであれば、気温が氷点下でも問題ありません。
冬季のように地面がカチコチに凍る場合は、Zライトソルよりも絶縁性の高いマットを使用する必要があります。
 

波状の表面が快適な寝心地を与えてくれる

山のテント場は小さな石ころがゴロゴロしていることが多いですが、そのような地面にこのマットを敷いても、背中に凹凸を感じません。
Zライトソルの表面は柔らかく、特徴的な波状になっていてます。
この形状が地表のデコボコを和らげ、快適な寝心地を与えてくれます。

特徴的な波状の表面


 

ショートとレギュラーの違い

Zライトソルは、2つのサイズがあります。

ショート(S) レギュラー(R)
大きさ 51×130cm 51×183cm
重量 290g 410g
材質 軽量EVAフォーム 軽量EVAフォーム
厚さ 2cm 2cm
R値 2.6 2.6

 
違うのは、大きさ(長さ)と重量だけです。
素材もR値(※)も同じです。
ショートは腰ぐらいまでの長さですので、テント泊で使うのなら足先までカバーする「レギュラーサイズ」がいいでしょう。
 
※R値については、こちらの記事をご覧ください。
登山マットのベストな選び方 – 実際に僕が使っているサーマレストのマットを交えて説明する
 

耐久性について

購入してから7年以上経ちますが、耐久性には何の問題もありません。
今までこのマットに熱湯をこぼしたり、岩の上に引いてご飯を食べたりしてきましたが、へこたられる感じはなし。
意図的(笑)に乱暴に扱わない限り、長く使えるマットです。

Zライトソル短所は?

スリーピングマットとしては、かなりの完成度だと思います。
これといった短所はありませんが、強いて挙げれば「携帯性」でしょうか。
 
これはZライトソルの問題と言うよりも、クローズドセルタイプのマット全般に言えることです。
エアータイプのマットと比べると大きく、ザックの中に入れるこはできないので、ザックの外側に装着することになります。
初めてテント泊をする方には、自信を持っておすすめできるスリーピングマットです。
 
THERMAREST(サーマレスト) アウトドア用マットレス クローズドセルマットレス Zライト ソル (51×183×厚さ2cm) 日本正規品】



 
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