憧れの秘境に向けて出発! 雲ノ平 テント泊縦走1日目【折立~太郎平小屋~薬師峠キャンプ場】


 
7月末にずっと行きたかった雲ノ平に行ってきました!
3泊4日のテント泊、最高でした!!
 
雲ノ平は北アルプスの西域にあって、その周りを薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳という名だたる百名山たちに囲まれています。
今まで北アルプスは涸沢から北穂高常念~燕岳縦走などしてきましたが、雲ノ平周辺はスケール感が圧倒的
この山域に惚れました(笑)
 
技術的難易度も低く、穂高のような危ない場所もほとんどないです。体力は必要ですが…
ゆっくりと最高の景色を楽しみながら歩くことができました!

 

コースタイム

◆1日目(5時間45分)
折立(8:30)~太郎平小屋(13:05)-お昼ごはん-(13:50)~薬師峠キャンプ場(14:15)
 
◆2日目(7時間55分)
薬師峠キャンプ場(5:30)~太郎平小屋(5:55)~薬師沢小屋(8:15)~薬師沢小屋(8:15)-休憩-(8:35)~雲ノ平アラスカ庭園(11:15)~雲ノ平山荘(12:20)-お昼休憩-(13:00)~雲ノ平テント場(13:25)
2日目のレポートはこちら>>
 
◆3日目(10時間15分)
雲ノ平テント場(5:00)~祖父岳(6:45)~祖父岳(6:45)-朝ごはん-(7:20)~ワリモ北分岐(8:10)~ワリモ岳頂上(8:40)~鷲羽岳頂上(9:20)-休憩-(9:40)~三俣山荘(10:40)-お昼ごはん-(11:20)~三俣蓮華岳(12:30)~双六岳(14:05)~双六山荘(15:15)
3日目のレポートはこちら>>
 
◆4日目(6時間5分)
双六山荘(5:00)~花見平(6:00)~弓折乗越(6:15)~鏡平山荘(7:00)~シシウドヶ原(7:45)~秩父沢出合(8:55)~ワサビ平小屋(9:55)~ニューホタカ(10:40)-温泉休憩-(11:00)~新穂高温泉・ロープウェイ(11:05)
4日目のレポートはこちら>>
 

今回の山行地図。拡大画像はこちら
 

富山駅から折立へ

前日の夜に新幹線で富山入りして、駅近くの桜橋ビジネスホテルに宿泊。
値段も3千円ちょっとと財布に優しかったです。
折立へは富山駅から出ている「富山駅 – 折立直通バス」を利用。
出発は6時20分、値段は3,500円。
事前に電話で予約して、運賃はバス内で支払いました。
 

折立から太郎平小屋へ

初日は折立から太郎平小屋を経由して、薬師峠キャンプ場を目指します。
標高差が約千メートル。
久々のテント泊で体力的に心配でしたが、なだらかな道だったので大丈夫でした。

1日目の山行地図。折立→太郎平小屋→薬師峠キャンプ場。拡大画像はこちら
 
 
バスに揺られて折立に着いたのは8時20頃。
トイレを済ませて、8時30分に出発しました!
 

折立の登山口。トイレがあります
 

 
序盤は樹林帯の中を歩いていきます。
太郎坂を呼ばれる急登ですが、歩きやすくゆっくり歩けば何の問題もありません。
前日までは雨が降っていたので、やや道がぬかるんでいました。


 
朝食はパン一つしか食べていなかったので、標高差千メートルに備えて行動食をとりながら登ります。
最近のお気に入りは、井村屋スポーツようかん。
甘党の僕としては食べ過ぎちゃうぐらいに気に入っています(笑)
 

井村屋 スポーツようかん。片手で中身を押し出して食べれらるので便利。
 
折立から歩き始めて1時間45分で、展望の開けた場所に出ました!
ここからは、これから登る太郎山方面、左手には百名山の薬師岳が大きく見えます。
ずっと樹林帯を歩いてきたので、皆さんここで笑顔になっていました。
 

 
景色が良くなり、気持ちの良い尾根を歩いていきます。
高山植物のニッコウキスゲなどのお花が咲いていて、写真を撮りまくります(笑)
この辺りからは木道歩くようになるのですが、この木道が歩きやすい!
今まで歩いた木道の中で一番の歩きやすさでした。
 
一本木を削って作らていて、
「良くもこんなに長い木道を作ったなー」
と感謝せずにはいられませんでした。

 

とっても歩きやすい木道。

黄色い花のニッコウキスゲ。
 
この日の天気は曇りで、時折雲が切れる感じ。
この辺りの標高は2千メートルあり、時折吹く風が涼しくて気持ちよかったです。
汗はかなりかきますが、水を適度に補給すれば、ばてることもありません。
標高を上げていくと、背後に大きなダムである有峰湖が見えてきます。
 

尾根から見える有峰湖
景色が開けた草原の中を歩いていきます
 
12時10分に五光岩ベンチに到着。
太郎平小屋まで2キロの距離です。
 

 
長いこと草原の中の道を歩きます。
午前中は雲がかかっていて、最高の展望ではありませんでしたが、左手にちょくちょく薬師岳の姿が見えました。
天気が良ければ、ここからの景色はすごいんでしょうね!



雲の切れ目から姿を見せる薬師岳。
 
太郎平小屋までもう少しというところで、チングルマの大群を見ました!
白い小さな花が一面に咲いていて、癒されました。
 

 
13時過ぎに太郎平小屋に到着!
出発から4時間半、ようやく着きました。
お腹が空きすぎていたので、小屋前のベンチでお昼を食べます。

 
お昼は持参したシチューに、魚肉ソーセージ。
それから、小屋で買ったビール!
疲れた体にビールは最高ですね(笑)
 

 
小屋前からは雲ノ平方面の景色が見えました!
到着時はやや曇っていましたが、水晶岳や鷲羽岳も奥に見えました。
 

中央手前のなだらかな場所が雲ノ平。左奥に水晶岳。
 

太郎平小屋から薬師峠キャンプ場へ

お昼休憩後、本日の宿泊地である薬師峠キャンプ場に向かいます。
太郎兵衛平と呼ばれる草原の中、木道が尾根沿いに続きます。
ここは本当に気持ちのいい道です!
 

太郎兵衛平の木道。奥に見えるのが太郎平小屋。
 
小屋から25分でキャンプ場に到着しました。
キャンプ場は太郎山と薬師岳の間の薬師峠にあります。

 
キャンプ場で手続きを済ませて、テントを張ります。
奥には黒部五郎岳が見える素敵な場所でした!
キャンプ場では、ビールなどのお酒も売っていました(売っている本数は少なそうでした)。

薬師峠キャンプ場から左奥に黒部五郎岳が見える。右手前は北ノ俣岳。
 
キャンプ場からすぐのところに、水場とトイレがあります。
水場は太いホースから大量の水!
一瞬で水の補給が完了します(笑)

 
テントを張って、少し仮眠。
夕方から雲が少なくなってきたので、下りてきた太郎兵衛平に登り返して散策します。
キャンプ場の背後に大きな薬師岳が見えました!
いつか登りたい!

薬師峠の奥に見える薬師岳。
 
薬師岳と黒部五郎岳は、この山行中に折に触れて見ることになります。
見る場所によってその姿が変わるのでとても面白かったです。
薬師岳は圧倒的に大きい山!
黒部五郎岳は山頂の形が変わっていて、見るのに飽きません!
 

右奥の少し雲がかかっているのが黒部五郎岳。中央の横に平な場所が、明日行く雲ノ平。

紫が鮮やかなヨツバシオガマ。太郎兵衛平では色々はお花を見ることができました。
 
太郎兵衛平で散策を楽しんで、初日は終了。
翌日は夢の雲ノ平へ…
テント場は風も穏やかで寒くなく、疲れてぐっすりと眠ることができました。
 
2日目の記事はこちら。
雲ノ平 3泊4日テント泊縦走【薬師峠キャンプ場~薬師沢小屋~雲ノ平山荘】>>

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