元奥多摩山岳救助隊の金邦夫さん著の
「すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘」
を読みました。
遭難本と言えば羽根田治さんの著作が有名ですが、
この本は関東の登山者には身近な「奥多摩」に絞って書かれたもの。
「奥多摩で遭難なんて起こるの?」と思っていましたが、
毎年山岳事故が100件、死者・行方不明者が10人前後出るそうです。
道迷い・滑落など多数の事例が事細かに書かれています。
また、事故の多数起こっている場所の記載もあり、とても参考になりました。
遭難本を読んで思うのは、山が低いとか、技術的・体力的に優しい山だとかは、遭難とは全く関係がないということ。
人の多い北アルプスなどの高山よりも、人の少ない山、そのために登山道が不明確で整備が行き届いていない山の方がよっぽど怖いなと思いました。
登山を始めたばかりの人に限らず山慣れし始めた人も、是非こういう本を読むことをおススメします。
すぐそこにある遭難事故 奥多摩山岳救助隊員からの警鐘