前の記事:燕岳テント泊 – 完璧な秋の北アルプス登山① 燕山荘へ >>
燕山荘でお昼ご飯を食べたら、燕岳へ出発です。
「20分ぐらいで頂上に着くと思うよー」
と妻に伝えたのですが、40分かかりました。
昔の記憶は当てにならないですね(笑)
燕山荘から燕岳までは1キロメートル
燕山荘に着いた時からそうだったのですが、
残念ながら曇っていて眺望はあまりなかったです。
時々、雲の切れ目から燕岳が顔をのぞかせる程度でした。
それでも、妻は初めての燕岳の異様な光景に驚いていました。
「こんなところに、こんな岩があるなんて不思議じゃない!?」
と、花崗岩が織りなすアートに興奮気味でした(笑)
イルカ岩
「コマクサいないかなー」
といつも生えている砂の斜面を探していたのですが、この季節はいませんでした。
コマクサは高山植物の女王と呼ばれています。
後で検索してみたのですが、コマクサは夏のお花なんですね。勉強不足でした(泣)
メガネ岩
メガネ岩を通り過ぎると、頂上はすぐそこ。
燕岳の標高は2,763メートル。
数名の方が頂上にいて、雲が切れないか座っていました。
僕たちも10分ほど粘ったのですが、曇りは解消されず、テント場に戻りました。
「ちょっとあそこに行きたいんだけど」と妻に言い、テント場に戻る前に燕山荘を少しだけ通り過ぎて、大天井への道を歩きます。
ここは過去に雷鳥がいたので、気になった場所でした。
雷鳥は雨や曇りの時に会うことが多いので、「今日の天気ならいるかな」と思ったのですが、残念ながらいませんでした。
雷鳥はいなかったのでうが、ちょっとしたサプライズが。
斜面にちょこんとコマクサが一株。
「コマクサだ!」
綺麗な形ではなくちょっと寒そうにしぼんでいたのですが、妻にも見てもらえて良かったです。
その後、燕山荘の周りをぐるりと回って、
燕山荘の売店へ。
妻は雷鳥が描かれた「100周年記念バンダナ」、僕は燕岳周辺の手書き地図が描かれたバンダナを購入しました。
テント場に戻って1時間ほどひと眠り。
起きたら夕ごはんの支度にかかりました。
夕ごはんは燕山荘の前のベンチでいただくことに。
持ってきたのはインスタントのチゲ。
暖かくて程よく辛い鍋物は美味しかったです!
時刻は17時半ごろの夕暮れ時。
ごはんを食べてたそがれていると、少し雲が切れて夕日が見えました。
「おー、綺麗だなー」
と眺めていたら、雲がどんどん流れていき…
槍ヶ岳が目の前に姿を現しました!
この日はずっと曇って展望がなかったのですが、
薄暗い雲間に浮かぶ槍さんは最高にかっこよかったです。
「槍だよー!!」
と燕山荘から出てきたおばちゃんが小屋の中の人に呼びかけると、
僕たちしかいなかった燕山荘前の広場は人でいっぱいになり、興奮の坩堝と化して大変なことに(笑)。
槍ヶ岳が現われて、その姿を消すまでわずか5分ちょっとの出来事でした。
テント場に戻ったら、コーヒータイム。
ドリップコーヒーにチョコレートでまったりしました。
その後、19時半頃に就寝しました。
23時過ぎ、携帯のタイマーで起きました。
星空観察の時間です。
燕岳方面
テントから外を覗くと雲がなく、綺麗に晴れ渡っていました。
妻は眠っていたので、一人燕山荘の前に飛び出しました。
他には誰もいなくて、独り星空観察。
オリオン座、北斗七星が綺麗に見えました。
久しぶりの山から見る星は最高に綺麗でした。
燕岳方面
槍ヶ岳方面
安曇野方面
ダウンジャケット、ダウンパンツを着こんで、これでもかと写真を撮りまくりました(笑)
30分ほど月明かりに照らされた槍ヶ岳、燕岳、雲海を飽きるまで見て、再び眠りにつきました。
続く…