燕岳テント泊 – 完璧な秋の北アルプス登山② 燕岳と槍ヶ岳

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燕岳へ向かう

 

燕山荘でお昼ご飯を食べたら、燕岳へ出発です。

「20分ぐらいで頂上に着くと思うよー」

と妻に伝えたのですが、40分かかりました。

昔の記憶は当てにならないですね(笑)

 


燕山荘から燕岳までは1キロメートル

 

燕山荘に着いた時からそうだったのですが、

残念ながら曇っていて眺望はあまりなかったです。

時々、雲の切れ目から燕岳が顔をのぞかせる程度でした。

 

 

それでも、妻は初めての燕岳の異様な光景に驚いていました。

「こんなところに、こんな岩があるなんて不思議じゃない!?」

と、花崗岩が織りなすアートに興奮気味でした(笑)

 


イルカ岩

 

「コマクサいないかなー」

といつも生えている砂の斜面を探していたのですが、この季節はいませんでした。

コマクサは高山植物の女王と呼ばれています。

後で検索してみたのですが、コマクサは夏のお花なんですね。勉強不足でした(泣)

 


メガネ岩

 

メガネ岩を通り過ぎると、頂上はすぐそこ。

燕岳の標高は2,763メートル。

数名の方が頂上にいて、雲が切れないか座っていました。

僕たちも10分ほど粘ったのですが、曇りは解消されず、テント場に戻りました。

 

 

「ちょっとあそこに行きたいんだけど」と妻に言い、テント場に戻る前に燕山荘を少しだけ通り過ぎて、大天井への道を歩きます。

ここは過去に雷鳥がいたので、気になった場所でした。

雷鳥は雨や曇りの時に会うことが多いので、「今日の天気ならいるかな」と思ったのですが、残念ながらいませんでした。

 

雷鳥はいなかったのでうが、ちょっとしたサプライズが。

斜面にちょこんとコマクサが一株。

 

「コマクサだ!」

綺麗な形ではなくちょっと寒そうにしぼんでいたのですが、妻にも見てもらえて良かったです。

 

 

その後、燕山荘の周りをぐるりと回って、

燕山荘の売店へ。

妻は雷鳥が描かれた「100周年記念バンダナ」、僕は燕岳周辺の手書き地図が描かれたバンダナを購入しました。

 

テント場に戻って1時間ほどひと眠り。

起きたら夕ごはんの支度にかかりました。

 

夕ごはんは燕山荘の前のベンチでいただくことに。

持ってきたのはインスタントのチゲ。

暖かくて程よく辛い鍋物は美味しかったです!

 

 

満を持しての槍ヶ岳の登場

時刻は17時半ごろの夕暮れ時。

ごはんを食べてたそがれていると、少し雲が切れて夕日が見えました。

 

「おー、綺麗だなー」

と眺めていたら、雲がどんどん流れていき…

 

 

槍ヶ岳が目の前に姿を現しました!

この日はずっと曇って展望がなかったのですが、

薄暗い雲間に浮かぶ槍さんは最高にかっこよかったです。

 

 

「槍だよー!!」

と燕山荘から出てきたおばちゃんが小屋の中の人に呼びかけると、

僕たちしかいなかった燕山荘前の広場は人でいっぱいになり、興奮の坩堝と化して大変なことに(笑)。

槍ヶ岳が現われて、その姿を消すまでわずか5分ちょっとの出来事でした。

 

燕山荘からの星空

 

テント場に戻ったら、コーヒータイム。

ドリップコーヒーにチョコレートでまったりしました。

その後、19時半頃に就寝しました。

 

23時過ぎ、携帯のタイマーで起きました。

星空観察の時間です。


燕岳方面

 

テントから外を覗くと雲がなく、綺麗に晴れ渡っていました。

妻は眠っていたので、一人燕山荘の前に飛び出しました。

他には誰もいなくて、独り星空観察。

 

オリオン座、北斗七星が綺麗に見えました。

久しぶりの山から見る星は最高に綺麗でした。

 


燕岳方面


槍ヶ岳方面


安曇野方面

ダウンジャケット、ダウンパンツを着こんで、これでもかと写真を撮りまくりました(笑)

30分ほど月明かりに照らされた槍ヶ岳、燕岳、雲海を飽きるまで見て、再び眠りにつきました。

 

続く…

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