山岳テントの設営場所で気を付けたいことを書いていく


以前の記事で、『テント場について知っておくべき10のルール・マナー』 と題して、テント場についのルールや注意すべきことを書きました。
今回は登山のテント生活を快適にするために、テントを設営する時に気を付けたいことを書いていきます。
 

目次

  • テントは平らなところに張る
  • 風に気を付ける
  • ペグが打てるか確認する
  • 川・沢の近く、崖下はテントを張らない
  • 登山道の近くはなるべく避ける

 

テントは平らなところに張る

テントを張る場所はできるだけ平らなところにしましょう。
平坦な所にテントを張らないと、横になった時に体が傾いて頭に血がのぼったり、シュラフがマット状を滑ったりします。
とてもじゃないけど眠れません。

地面のちょっとした傾きでも、テント内で横になるととても気になります。
そのため、テントを張る前に注意深くその設置場所を見極めることが大切です。
登山で疲れた体で一苦労して張ったテント、その後に地面に傾きに気づいても面倒くさくて場所を移動する気にはなれません。
 
ちょっとの傾きだからいいや
と妥協すると、夜に後悔することになります。
 
テント場は場所が狭いことも多く、いい場所はすでに抑えられていることもあります。
そのような場合は、衣類・ザックなどをマット下に引いて水平になるように調節しましょう。
 

風に気を付ける


稜線沿いにあるようなテント場は強風が吹くことがあります。
強風が吹くと、テントがバタバタして中々眠れません。
テントを張る時は風をできるだけ避けられる場所を探すといいです。
 
近くに木があると風を遮ることができるので、そのような場所を探してみましょう。
それから、テントの入口は風下にしましょう
風が強い場合、テント口から強風が入るとテントが飛ばされるおそれがあります。
 
◆関連記事
雨・強風下でのテントの設置・撤収の方法
 

ペグが打てるか確認する


ペグとはテントを地面に固定するためのクギのような道具です。
地面が硬かったり岩石質の場合はペグが打ち込めません。
テントを張る前に、そこでペグが打てるか確認しましょう。
 
場所によっては、テント場一帯が岩板質のためにペグが打てないことがあります。
そのような場合は、石や木に細引を巻いてテントを固定しましょう。
 

川・沢の近く、崖下はテントを張らない


近くに川・沢があるようなテント場もあります。
雨が降って増水すると危険なので、川の側にはテント張らないようにしましょう。
眠りについた時は晴れていても、突発的な雨で川が増水して寝てる間にテントごと流されてしまうことも考えられます。
また、川・沢の近くは気温が下がり寒くなります。
 
崖や急斜面の下もテントを張ってはいけません。
落石や土砂崩れの危険があるからです。
 

トイレの近くにはテントを張らない

テント場によっては、近くにトイレがあることがあります。
山のトイレはぽっとん便所のため、近くにテントを張ると臭いが漂ってきます。
 
テントを張っている時は臭わなくても、風向きが変わると臭う可能性もあるので、トイレの近くにテントを張るのは避けましょう。
ごはんも美味しく食べれません。
 

登山道の近くはなるべく避ける

登山道は夜・早朝でも人が行きかいます。
夜中に星を見ている人、トイレに行く人、朝の4時頃にテント場を出発する人。
 
登山道近くだと、足音で上手く寝付けないかもしれません。
なるべく登山道から離れたところにテントを張るのが無難です。
ただし、テントを張れる場所が登山道の近くしか空いていないこともありますので、耳栓を持参するといいです。

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