星空が最高だった!雲取山テント泊登山(1泊2日)

12月中旬の雲取山の登山レポートです。
雲取山は東京都、埼玉県、山梨県またがり標高は2,017mの百名山です。
また、意外と知られていませんが、この山は東京都の最高峰となっています。
 
歩行距離は片道4時間ぐらいありますが、危険な箇所もなく登りやすい道です。
登山者も多いので、テント泊の初心者にもおすすめの山です。
 
この山行ではありませんが、春の雲取山テント泊の動画を作成しました。
是非、ご覧ください。

 

コースタイム

◆1日目
奥多摩小屋まで(4時間10分):鴨沢バス停(9:30)~ブナ坂(13:05)~奥多摩小屋(13:40)
◆2日目
奥多摩小屋(4:55)~雲取山避難小屋(6:00)【避難小屋から雲取山山頂までは約10分】
奥多摩小屋から鴨沢バス停まで(2時間35分):奥多摩小屋(8:30)~鴨沢バス停(11:05)
 

奥多摩駅から登山口の鴨沢へ

登山口の鴨沢へのアクセスは、奥多摩駅からバスで向かいました。
バスは、2番のりばの『系統番号:奥09 鴨沢西行き』になります。バス会社は西東京バス。
最新の時刻表はこちらのページから確認できます
 
奥多摩駅からは約35分で鴨沢に着きます。バスはあまり走っていないので、事前にバスの出発時刻を調べたほうがよいです。
バスは奥多摩湖の側を走り、丹波川沿いを走っていきます。
 
鴨沢バス停前に無料駐車場がありますが、狭いので車で行く場合は、事前に周辺の駐車場を調べてから行った方がいいです。
僕が行った日も、鴨沢バス停前の駐車場はいっぱいでした。
 

鴨沢から奥多摩小屋に向かう

朝の9時半前に鴨沢に着きました。鴨沢バス停は丹波川の側にあります。
今日はここから奥多摩小屋に向かい、そこで一泊します。序盤は民家の横を抜けていき、登山口に向かいます。

谷にある鴨沢。道の側には丹波川が流れます。

民家の横を抜けて、登山口に向かいます。
 
鴨沢の標高は550mで、奥多摩小屋は約1800mの標高にありますので、今日は1,250m登ることになります。
雲取山はとても登りやす山です。
標高差、歩行時間ともにそれなりありますが、登山道に急登な場所がほとんどありません。
 
ですから、自分のペースでゆったりと登ることができました。杉林が気持ちのいい道。
スタートから3時間程度で、七ッ石小屋の前に出ました。
僕は小屋、神社には寄らず、諸左衛門尾根という道から歩いて登ります。


途中、富士山を見ることができました。雲取山からは富士山が結構大きく見えます。

時刻は13時過ぎ。
スタートから3時間半でブナ坂と呼ばれる尾根に出ます。この尾根は、防火の目的で木が伐採されているので、道が広く眺めがいいです。
富士山が良く見えます。この尾根からからは、いくつもの山が重なるように見えて、とても印象的な光景でした。
富士山の手前にあるのは大菩薩嶺でしょうか。
 


見えてきました!
ブナ坂では有名な1本の木があります。曲線美が際立つ木で、ダンシングツリーなんて呼ばれています。
僕はこの木を見ると、なぜか竹久夢二の美人画を思い出します(笑)
この木は特徴的だったから、防災目的に伐採されることを逃れたようです。

 
スタートから約4時間、13時40分に奥多摩小屋に着きました。
今日はここに泊まり、雲取山には明日の早朝に登ります。
ここのテント場はとても広いです。ブナ坂の稜線沿いにテントを張ることになります。
小屋でビールを買い、宿泊の手続きをしました。幕営料は500円。

17時過ぎの奥多摩小屋テント場からの眺め。夕日が綺麗でした。
 
ここからは、僕の失敗談になります。雲取山ではいくつかの失敗をして学んだことがあります。
 
一つは、夜に一睡もできなかったことです(笑) この日の雲取山は風が強く、気温は氷点下になりとても寒かったです。
寒くて眠れなかった原因はシュラフの下にひくマットです。
サーマレストの『Zライト ソル』を持っていったのですが、背中が寒くてこれではダメでした。
背中側に予備の衣類や、敷けそうなものは何でも敷いたのですが、どうにもなりませんでしいた。
このことで、マットがとても大事だということに気がつきました。
 
二つ目は、飲み水が凍ってしまいました。本来は寝袋に入れて凍らないようにするらしいのですが、この時点では知りませんでした。
 
三つ目は、土が凍ってペグが抜けなかったことです。水が凍っていなければ温水をかけてどうにかできたかもしれません。
 
◆関連記事

・2泊3日テント泊登山の装備・持ち物一覧を紹介 – 春・夏・秋季(無積雪期)
・登山マットのベストな選び方 – 実際に僕が使っているサーマレストのマットを交えて説明する
 

満点の星空!幻想的な夜明けを見る

朝は5時前に雲取山避難小屋に向けて出発しました。
奥多摩小屋から約1時間の距離になります。そこで日の出を見ることにしました。
外は満点の星空でした!月も出ていなかったのでとてもよく星が見えます。
流れ星なんかも、こんなに流れるのかいうぐらい良く見えました。


奥多摩小屋からは、小雲取山を通って避難小屋に向かいます。
標高差もあまりなく、荷物も背負っていないので体が軽くて、どんどん進んでいきます。
 
小雲取山付近からは雪が目立つようになってきます。
途中、東京方面が見える場所がありました。オレンジ色灯りがとても綺麗でした。
大自然も人間のいる街も感じられる、塔ノ岳のような山ですね。

途中雪道になりましたが、アイゼンなしで問題ありませんでした。

眠らない東京の街がオレンジに染まります。
 
テント場から約1時間で雲取山避難小屋に到着しました。
そこは眼前にさえぎるものが何もなく広く見渡せました。
 
時刻は6時過ぎ。空は少し明るくなってきています。
僕は、この夜明け前(トワイライト)の眺めがとても好きです。
右を見ると富士山が見えました。さすがは富士山、遠く離れていても大きく見えます。


 
日の出を30分間待っていましたが、ダウンジャケット、ダウンパンツを着ていてもとても寒かったです。
気温は氷点下をかなり下回っていたと思います。
6時40分頃から日が昇り始めました。地平線がとても赤く、印象的な日の出でした。


 
日の出を見てから、雲取山の山頂に向かいました。
避難小屋からは数分の距離です。写真は雲がかかっていますが、後ろには富士山が見えます。
朝焼けに染まる山が美しいです。

 
写真を撮り終え、奥多摩小屋に戻ります。
避難小屋直下の坂は結構急で、雪が付いていたので結構滑りました。


朝焼けに染まる富士山と大菩薩嶺。みんな写真を撮っていました。

冬の森は葉っぱがないので、地面までオレンジ色に染まってとても綺麗でした。
 
テント場に戻ったのは7時20分。朝ごはんを食べてテントを畳みます。
8時半に奥多摩小屋を出発しました。帰り道は来た道と同じ道です。
急な下り坂もないので、疲れることなく気持ちよく下山できました。

 
かなり早歩きで下山し、11時過ぎに鴨沢に到着しました。
奥多摩小屋から約2時間半かかりました。
12時20分のバスに乗り、奥多摩駅に帰りました。

 
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