雪山の入門に最適な冬季北八ヶ岳の「縞枯山」は展望がすごかった!


 
2月頭に北八ヶ岳の縞枯山に行ってきました!
今回は雪山初心者の彼女を連れての登山。
 
北横岳と縞枯山のどちらにしようか迷いましたが、尾根歩きが楽しめそうな縞枯山にしました。
天気は快晴で素晴らしい展望、思い出に残る山行になりました!
 

コースタイム

坪庭(11:30)~縞枯山荘(11:50)~縞枯山(12:40)~縞枯山展望台(13:15)~坪庭(15:00)
 

縞枯山へのアクセス

縞枯山へは北横岳ロープウェイまで行って、そこからロープウェイで標高2,337mまで一気に上がって、そこから歩いていくことになります。
前回、北横岳周辺でテント泊をした時は茅野駅からバスを使っていきましたが、今回はレンタカーを利用しました。
 
理由は二人だとバスで行くのと値段があまり変わらないこと、それから帰りの時間に縛られずに行動できるからです。
あと、登山に不要なものは車に置いていけますしね。
 
車は茅野駅から15分ほど歩いた所にあるニコニコレンターカーの茅野本町店で借りました。
料金はカーナビを付けて12時間レンタルで2,500円ほど。
スタッドレスタイヤが標準装備。返却時のガソリン代を入れても合計で約3,000円。
 

 
ここはガソリンスタンドも併設されていて、戻ってきたらガソリンを店員の方が入れてくれたのでとても便利でした。
レンタルするならウェブから予約するのがおススメです。
 
朝ごはんはコンビニで買って車中で食べました。
車で40分ほどで北八ヶ岳ロープウェイ駅に到着。
駐車場は600台停められ、すごく広いので満杯で車が停められないといった心配はなさそうです。
 

坪庭を歩いて縞枯山へ向かう


北八ヶ岳ロープウェイ駅駐車場から。左に見えるのが北横岳
 
ロープウェイは100人乗りで、7分でスタート地点の坪庭に到着。
料金は往復1,900円のチケットを購入。
ここはスキー場が併設されているのですが、9割ぐらいはスノボ・スキー客でした。
 

標高2,337mの坪庭からスタート
 
彼女の雪山装備は前週に横浜のカモシカスポーツや好日山荘で揃えました。
アイゼンやスマートウールの冬期用靴下、レインパンツなどを購入。
彼女も初めての雪山ということで、ワクワク、ドキドキしているようでした(笑)
 

 
坪庭から右手に見えるのが縞枯山!
ロープウェイ駅を出たところでアイゼンを装着して、いざ出発です。
気温はマイナス10度ぐらいで風も若干ありましたが、快晴のため寒さはそこまでという感じでした。
 

 
当初は縞枯山の隣にある茶臼山までの往復を考えていましたが、数日前に雪が降ったために、道が歩きにくくなっているこを考慮して縞枯山の往復に切り替えました。
天気は気持ちの良い青空が広がる快晴!
降雪後のモフモフの雪道を歩いていきます。
 
 

 
縞枯山は山頂直下は急登になっているものの、なだらかな道が続くためにスノーシューで歩く人も大勢いました。
このモフモフ雪道ならスノーシュー歩きは楽しそう。
 
彼女は初めての雪山を楽しんでいる様子。
写真を撮りながら、道を進んでいきます。
 

 
そして、20分ほどで目の前に縞枯山荘が見えてきました。
鋭く青い三角屋根の風情のある山小屋です。
 
「山小屋の看板マニアがいるらしいよ」
と彼女に教えてもらいました。
縞枯山荘の看板もいい味出していました。
 
 


 
小屋の前は平地になっていて、綺麗なシュカブラ(雪面の波のような紋様)ができていました。
「これはシュカブラと言って、これが大好きな人がいるんだよ」
と話しましたが、彼女はあまりそこには興味はないようでした(笑)
 

 
ここは樹林帯から抜けて、風が強くなる場所で、
「風が吹くと寒いねー」
何て言いながら歩いていきました。
 
縞枯山荘からほどなくして、「茶臼山・縞枯山」の標識が見えてきました。
ここは雨池峠の分岐。
右に道を折れて、縞枯山の山頂に向かいます。
 

 
ここから山頂までは樹林帯を抜けていきます。
彼女は6本爪アイゼンを付けていたのですが、より雪がモフモフ度を増して、傾斜が出てきたこの道は少し歩きにくそうでした。
降雪後だと、6本爪アイゼンだと少し滑るみたいです。
 

 
途中、樹林帯が開けたところがあり、写真をパチリ。
振り返ったそこには北横岳が綺麗に見えました。
この天気なので、登山客も絶えることなく行き違います。
 

 
この辺りから傾斜がいよいよ急になってきました。
彼女は慣れない雪道と急登で少しへばってきました(笑)
 
誰でもそうですが、最初は雪道は歩くの大変ですよね。
無積雪期に比べると傾斜が急になりますし、アイゼンにも慣れていませんし。
適度に休みながら、坂を上っていきます。
それにしても美しい樹林帯でした。
 

 
そして、青空が見えてきました!
「そこ尾根だよ!」
と声をかけて、一緒に最後の急登を登っていきます。
 
彼女はモフモフの雪に悪戦苦闘しながら、頑張って山頂に到着!
 

 
そして、登った先が縞枯山の山頂でした。
標高は2,403m。
スタートとしてから1時間ちょっとの距離で、本格的な雪山を楽しめる縞枯山はいいですね。
「北横岳と並んで雪山初心者にはいい山だなー」と、改めて思いました。
 
 

 
縞枯山の山頂の展望はありませんが、ここからの尾根歩きが最高らしい。
そんな情報を得ていましたが、全くその通りでした。
山頂から眺めのよい縞枯山展望台へ向かいます。
 

縞枯山展望台を堪能して下山


 
尾根を歩いていくとすぐに展望が開けて、そこは絶景が広がっていました!
二人とも大興奮(笑)
 
そこからは西側の景色が良いのですが、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、南八ヶ岳がくっきりと見えました!
写真を撮りまくります。
ただしこの辺りは風が出てきて、長居すると寒かったです。
 

奥には雪をかぶった北アルプス

北アルプスのアップ。小さく槍ヶ岳の姿

中央奥には中央アルプス

中央の南八ヶ岳、右手は南アルプス

南アルプスのアップ。左のコブが赤岳、右のコブが阿弥陀岳
 
本当にこの尾根は景色がよくて、歩くのが楽しかったです!
そして、次は縞枯山展望台へ。
ここらはアップダウンもそれほどなく、彼女も楽しそうに歩いていました。
 

 
少し下って樹林帯歩きになります。
縞枯山山頂から20~30分ぐらいで着くので、縞枯山に来たら展望台に行くことをおすすめします。
そこもとても眺めがよかったですよ。
 
 

 
標識に従って歩くと、「展望台」の文字が。
この標識の目と鼻の先に展望台がありました。
 

 

 
展望台は大きな岩が重なった場所で、大展望が広がっていました。
ここは風が強かった!みるみる体が冷えてきます。
それでも眺めがよくて、15分ほど長居しちゃいました。
 
東の方角には奥秩父の山。
そして、南の方角には、先ほどの尾根よりもより一層大きく南八ヶ岳が見えました。
 

奥秩父の山々

南八ヶ岳。手前は茶臼山

左手の切れたった山が硫黄岳。右には赤岳と阿弥陀岳。硫黄岳の手前には12月に登った天狗岳の姿も

東の方角には名前は分からない群馬の山々

そして中央アルプス。右手奥には御嶽山
 
ここでカメラをパチパチやりすぎて、電池切れ。
やっぱり寒いと電池がすぐになくなっちゃいますね(泣)
体も冷えてきたところで、元来た道を戻ります。
ここからはスマホの写真です。
 
縞枯山からの下山道。
結構な傾斜で、踏ん張りが効かないので彼女は最初怖がっていました。
 
途中から転んでも痛くないことを悟って、ストックを上手く使いながらスピードを出して下山していきました(笑)
きつかった急登も下りはあっという間。
雨池峠の分岐まですぐでした。
 

 
そして、再び縞枯山荘へ。
風力発電のプロペラがものすごい勢いで回っていました。
 

 
15時過ぎに坪庭に到着。
アイゼンを外します。
 
彼女が「何あれー」と目を向けた先にはキツツキの姿。
少年が紐を引いてキツツキを動かしていたのを見ていたので、僕らもキツツキを動かしに(笑)
 

 
ロープウェイ駅まで戻り、お腹が減ったので駅中のレストランを見て回りましたがその時に食べたかったものはなく、車でいい感じの所がないかウェブで検索。
「温かいものが食べたいねー」
何て話していましたが、「麺屋蔵人」という評価が高いラーメン店に行くことに。
 

 
僕は味噌とんこつのラーメン、彼女は桜エビが入った味噌ラーメンを注文。ついでに餃子も。
濃厚で美味しかったです。
お店も人気らしく、帰るころには店内は満員になっていました。
その後、ニコニコレンタカー(ラーメン屋からすぐ近くでした)に車を返却して、茅野駅へ。
 
今回は雪山初心者の彼女を連れて行きましたが、楽しんでくれたようで良かったです。
天気にも恵まれて、最高の山行になりました。
 
◆関連記事
・雪山テント泊の始め方 – 初心者からの本格入門
・冬山・雪山テント泊の失敗談を書いていく
・冬山・雪山登山 初心者からの本格入門 – 服装・道具・食料・歩き方・低体温症・単独行
・冬季・雪山登山の装備リストを紹介する
・テント泊登山「装備・持ち物リスト」(積雪期・無積雪期)エクセル・PDF

 

Advertisement