この記事では僕が実際に読んで、登山が好きな人におすすめしたい本を厳選いたしました。
ノンフィクション、小説、ガイド本など色々な分野を紹介します!
どの本もおすすめなのですが、ノンフィクション本は実際の話だけに引き込まれます。
読むと山に行きたくなること間違いないです(笑)
この本は本当に面白いです!
色々な山小屋の主人が話した印象的な登山客、出来事がまとまったお話です。
大体一つのお話が10ページ前後で、30個以上のお話が収録されています。
僕が好きなお話を少し紹介すると、
面白そうでしょ!
この本のレビュー記事はこちら。
新編 山小屋主人の炉端話
角幡 唯介さんのデビュー作です。新聞記者だった著者が仕事を辞め、地図に載っていないチベットのツアンポー川流域の「空白の五マイル」と呼ばれる場所を踏破する。
何ともそそるタイトルは、内容も一級品!あっという間に読み終えてしましました。
角幡さんは、元早稲田大学探検部で、登山・クライミングの技術はプロ級です。本を読めばその技術、体力がわかります。
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫)
登山家として伝説になっている、五大陸最高峰のすべてに登頂した植村 直己さんの本です。
山との出会いから、無謀に思える海外での生活・登山、各大陸制覇まで、青春、そのダイナミックな様は心を動かされました。その世界放浪ぶりは、この話本当なの?と思えるほど、劇的です。こんな人生の人はそういないでしょう。
新装版 青春を山に賭けて (文春文庫)
いやー、一気読みです(笑)
時代は戦後日本。北アルプスの双六岳の北、鷲羽岳の南にある三俣山荘を購入した伊藤さんは妙な噂を耳にします。
そこには山賊が住みついている…
ちなみにノンフィクションです。
Amazonの評価が高くて気になっていたのですが、内容は間違いなく面白いです。
定本 黒部の山賊 アルプスの怪
宮城公博著の本書。
女性受けしないことを保証します(笑)
お下品でありつつ、時には文学的な言葉がつづられて何とも不思議な本ですが、これが面白過ぎる。爆笑しました。
だけど、ただの面白本ではありません。
沢登りを愛する著者の山行は、とても真似できるものではなくハイレベルで心が動きます。
日本一の滝の冬季登攀。台湾の超絶的な沢登り。
そしてタイの未知のジャングルを川に沿って進み、時には死にかけて約50日歩く冒険。
この本のレビューはこちら。
外道クライマー
これは、本当におススメです。
富山の山に登っていなくても問題ないです。
逆に富山の山に、剣岳に、富山県警さんに会いに行きたくなります。
遭難の事例もたくさん書いてあるので、自分自身の遭難対策にもなります。
僕も登山の意識を変えるきっかけとなった一冊です。詳しいレビューはこちら。
富山県警レスキュー最前線
この山が有名なのは一つに未だに未踏峰ということと、もう一つはかつて登頂に挑んだ日中合同の登山隊17人が行方不明となる大惨事に見舞われたこと。
日本登山隊は京都大学山岳部・山岳部OBが中心となっていたが、著者の小林 尚礼さんは当時の京都大学の山岳部。
梅里雪山への再挑戦、地元の人の交流を通して梅里雪山への重いが変わっていく。
良質のドキュメンタリー本です。詳しいレビューはこちら。
梅里雪山(メイリーシュエシャン)十七人の友を探して (ヤマケイ文庫)
日本最初の山岳クラブ、日本山岳会の設立を提唱し、そのきっかけをつくったウォルター・ウェストン著。
外国人から見た当時の日本の山、日本人が色んな切り口で見られてます。
面白いのは、山を通じて出会った当時の人々に対する想いを書いているところ。
山小屋の主人や、道案内をする人たち(当時は山岳ガイドなどいなくて、猟師などが道案内をしていました)、荷物を運ぶ手伝いをする強力(ごうりき)と呼ばれる人たち、そうした人々との出会って感動したこと・嬉しかったこと、残念だったことが素直に書かれていて面白いです!
日本アルプス再訪 (平凡社ライブラリー (161))
実際にアパラチアントレイル3500キロを歩いた加藤 則芳さんの日記です。とても分厚いです。
文体は淡々としていますが、このトレイルで出会いや、その土地の雰囲気・文化などがきめ細かくかかれていて、まるで壮大な物語を読んでいるような感覚になります。特に人との出合い、別れ、再開についてはドラマがありとても楽しく読めました。
加藤 則芳さんは、日本のロングトレイルの整備などに大変貢献された方です。
メインの森をめざして-アパラチアン・トレイル3500キロを歩く
遭難のドキュメンタリー本を何冊も書かれている羽根田治さんの作品です。
17日間に及ぶ遭難からの生還、丹沢大山での4日間に及ぶ家族登山の遭難など興味深いものが多かったです。
その中でも僕の中で一番インパクトあったのが、厳冬期の槍ヶ岳で1月3日~11日までの間、天気が荒れて遭難した話です。
ビバークしたものの、大荒れの天気が続き、積雪は2メートル越え。1週間の悪天候を耐え抜いての生還劇は圧巻でした。
羽根田治さんの作品は遭難しないためのヒントが詰まっています。
レビュー記事、「羽根田治の「単独行遭難」、「道迷い遭難」、「生還」を一気に読んだ」はこちら。
ドキュメント生還-山岳遭難からの救出 (ヤマケイ文庫)
雪山好きにはたまらない本です。
30を超える国内の雪山コースガイドが載っています。
どれも雪山初心者には手が届かないルート。でも面白い!
単なるルート集ではないんです。文章がステキなルポも載っていて、さらには著者の素敵な写真がいっぱい!
そう、この本はステキや雪山の写真が豊富なのです。
この本のレビューはこちら。
雪山放浪記
プロ登山家の竹内 洋岳さんの著書になります。日本人初の8000メートル峰全14座の登頂者です。この本では、竹内さんが登山を始めたきっかけ、そこからどのようにプロ登山家になったか事細かに書かれています。竹内さんの自伝に近いです。
その他にも、ポイントとなる登山の記憶や、死の間際をさまよった体験を語ったり、なぜ山に登るのか、リスク回避の考え方など話題も幅広く飽きずに読むことができます。
標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)
初めての登山テント泊をする方に一読することをおすすめします。必要な道具・食料についてその選び方、準備・計画や心構え、テント泊の形態に加え、おすすめのキャンプ場まで書かれていて、これ一冊読めば、テント泊に必要な情報は全部分かります。
絵が豊富でとても分かりやすい本です。
テント山行 (入門&ガイド)
僕がテント泊を始めた時にルートガイドとして購入した最初の本です。
山域ごとに本が分かれていて、写真がいっぱい使われています。
コースも細かく丁寧に、同じ山でもルート別に記載されていて分かりやすい!
初めて行く山でもこれがあれば安心です。
この本のレビューはこちらから。
ヤマケイ アルペンガイド7 槍・穂高連峰 (ヤマケイアルペンガイド)
タリバン政権崩壊直後の冬、英国の元外交官が、アフガン西部の都市ヘラートから首都カブールまでを歩いた36日間の旅の記録です。
途中、大きな犬と出会い一緒に旅をします。一日に30~45キロを歩き、4000M級の雪深く険しい山岳地帯をカブールめざして進んでいきます。
勇気と感動、信念など人間の色々な部分を感じられるドキュメンタリーの良作です。ニューヨークタイムズの年間最優秀図書にも選ばれています。
戦禍のアフガニスタンを犬と歩く
またまた、角幡 唯介さんの本です。本書は、ヒマラヤ山中に棲むという謎の雪男、その捜索に情熱を燃やす人たちのお話です。角幡さんは、新聞社の退社を機に雪男捜索隊への参加を誘われ、ヒマラヤの現地へ赴きテントを張って雪男を探しました。
文字だけ並べる何か滑稽に聞こえるかもしれませんが、かつての捜索隊、隊員、シェルパの話や、足跡の写真などをもとに角幡さんがその真実に迫っていきます。
角幡さんの本はどれもそうですが、元記者だけあって取材を徹底しています。そこから浮かび上がる過去の出来事・事実を展開しながら、実際に自らその形跡をたどることでその謎に迫っていきます。
雪男は向こうからやって来た (集英社文庫)
ここからは登山好きにおすすめする漫画を紹介していきます。漫画の内容はすべて登山に関するものです。
主人公の山岳遭難防止対策協会のボランティア・島崎三歩を中心とした漫画です。
漫画の内容は登山中の遭難・滑落などの事故がリアル描かれています。とても内容がストレートなので初めて見た場合は、すこしビックリするかもしれません。
この漫画の面白いところは、事故を起こした遭難者それぞれの人生を描写しているところです。人生は人それぞれ色々です。そんな色々な人生の人々が、それぞれの思いを胸に山に登っていきます。
岳(1) (ビッグコミックス)
この本はとても面白い!山好きには必ずおすすめする一冊です。
主人公の日々野鮎美と山飯が中心の漫画ですが、その内容はコミカルで笑ってしまいます。山のあるあるや、登山テクニックなでがふとでてきたりして、「これ、わかるわー」と共感できるところがたくさんあります。こういう登山漫画ってあまりないような気がします。
山と食欲と私 1 (BUNCH COMICS)
映画にもなった有名な本です。部隊はエベレストで、実際の歴史とフィクションが織り交ざった壮大でドラマチックな内容の漫画です。
サスペンス&ミステリーと言えばいいのでしょうか。少しずつ謎が解明していく感じがたまらい漫画です。
神々の山嶺 文庫版 コミック 全5巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
新田次郎の小説「孤高の人」を原案とした漫画です。結構くせがあるので、好き嫌いが分かれると思います。
僕は全巻読みましたが、序盤と中盤で雰囲気が全然違います。話の内容も変わりますね。最後の巻の方になると、絵だけになって言葉がなかったり、個人的には少し残念な感じでした。
孤高の人 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
ここからは、僕が良く読む登山好きにおすすめの雑誌を紹介します。毎月一冊は何かしらの雑誌を買っています。
僕が一番良く買う雑誌ですね。装備品・グッズ、知識など幅広く扱います。別冊も出すのですが、高橋庄太郎の北アルプス縦走記は面白かったですね。
PEAKS特別編集 日帰りで登る 首都圏近郊の百名山 詳細ルートガイド (エイムック 4120)
初めて知りましたが、ランドネもPEAKSと同じエイ出版なんですね。PEAKSが男向けなら、ランドネは女性(山ガール)向け雑誌です。
被写体が女性が多く、構成も女の子がかわいいと思うようなものになっています。内容は面白いので、男性にもおすすめです。色んな山ガールが見れます(笑)
ランドネ 2018年9月号 No.101[雑誌]
山と渓谷社が出版する雑誌です。さすがに歴史ある出版社とあって、中身が濃いものが多いです。エイ出版のPEAKSやランドネがビジュアル重視だとすれば、このワンダーフォーゲルは写真も素晴らしいですが、登山についての文字情報が多いです。
特に冬山・雪山の雑誌としては頭抜けています。とても内容が参考になり、勉強になります。
山と渓谷社と言えば、ヤマケイオンラインも運営していますが、今や登山ではメジャーサイトになっていますね。
ワンダーフォーゲル2018年6月号「槍ヶ岳パーフェクトガイド 槍ヶ岳の全てがわかる保存版大特集」「槍の穂先&大キレット攻略ギアテクニック」「ロープウェーハイキングガイド」「行こ!尾瀬ブック」