◆2日目(7時間)
常念乗越・常念小屋(6:00)~大天荘(9:20)~大天井岳(9:30)~大天荘(9:40)~休憩~大天荘(10:05)~燕山荘(13:25)
◆前回の記事
1日目:一ノ沢登山口から常念岳に向かう
朝は4時半に起きてすぐにご飯を食べました。
朝ご飯はお湯を注いで作れるリゾットとコーヒー一杯のみ。お腹が空いたら、行動食でエネルギーを補うことにしました。
今日は常念小屋から燕山荘まで歩き、歩行時間は7時間を超える予定です。
日の出を見ようとテント場から稜線に出ましたが、曇っていて日の出は見ることはできませんでした。
ただ、雲が2層に分かれてその間からオレンジ色の日の光が広がるという、今まで見たことのない景色を見ることができました。
上空には水色の空が少し見えて、何とも幻想的な眺めでした。
朝の6時に常念小屋のテント場を出発。
まずは、大天井岳(おてんしょうだけ)に向かいます。
序盤は横通岳にかけて登りがあり、いきなりのこの登りはなかなかつらかったです。
振り返ると常念岳が大きく見えました。
「次は晴れた日に来たいなー」
横通岳、東天井岳には登らずに巻き道を通ることにしました。
このルートは天気が良ければ槍ヶ岳などが見えるはずですが、この日も昨日と同じく曇っていてその景色は見ることができませんでした。
それでも時折雲が晴れて、広大な緑色の稜線が姿を現します。
歩き始めて3時間で、「大天荘まで500m」という看板が現れました!
さらに歩くと今度は100mの標識が!
大天荘に近づくにつれ石ころが増えてきます。
小屋に着いたのは9時20分でした。常念岳を出発してから3時間20分が経っていました。
大天荘から大天井岳山頂へは約10分ととても近いので、ザックをデポして向かいます。
大天井岳頂上への道は、北アルプスらしくガレガレした足元でした。
残念ながら大天井岳登頂時も曇っていて眺めはよくありませんでした。
山頂に着いたらすぐに大天荘へ戻りました。
お腹が空いていたので、早めの昼ごはん?として、リフィルのシーフードヌードルを食べました。
それにしても、この場所は本当にアブが多かった!
常念小屋も多かったのですが、大天荘はもっと多かったです。
アブは原色に反応するのか、赤色のハードシェルや青色のザックに群がっていました。
赤色のハードシェルを脱いで、黒のインナーTシャツになると幾分か寄ってこなくなりました。
10時頃に大天荘を出発し、燕山荘に向かいます。
まずは切通岩と呼ばれるハシゴ&鎖場な場所を抜けていきます。
今回の縦走路で一番の難所っぽいですが、慎重に行けば初心者でも問題のない道でした。
反対からだと下りになるので、少し難しいのかもしれません。
足場も安定していて穂高の鎖場ように危険を感じることはありませんでした。
その後、為右衛門吊岩付近では両側を巨岩に挟まれた道を歩きます。
この辺りから燕岳山頂付近のように巨岩・奇岩があり、変化があって楽しい道となります。
また、いたるところにコマクサが生えていて、ピンク色の可愛い花に癒されます。
しばらく歩いていると雨が強くなってきてザックカバーをつけました。
その後、完全な曇りになり雨が降りだしました。
大天井岳から約3時間半かかって、燕山荘に到着しました!
テント場の料金は700円払い、受付を済ませます。
燕山荘側のテント場が埋まっていたので、奥側のトイレがある場所の方にテントを張ることにしました。
テントを張っていると、さらに雨足が強くなりビショビショになってしまいました。
雨が降って外に出られず何もできないので、テントの中でひと眠りすることにしました。
気温もかなり下がり寒かったのでシュラフに入って眠りました。
16時半ごろに目が覚めると雨が止んでいました。
お腹が空いていて何か作ろうと思ったのですが、受付を済ませた時に燕山荘のテラスのメニューにおでんと書かれていたのが気になっていました。
寒いのも相まってどうしてもおでんが食べたくりテラスに向かいます。
肌寒い中、熱々のおでんはたまらなく美味しかったです!
おでんを食べてテントに戻ると、また雨が激しくなってきました。
この日はこのまま雨が止まず、そのまま眠ることに。
翌朝に晴れることを祈りながら…
>>3日目:素晴らしい日の出を見て、燕山荘から中房温泉に下山する【常念岳~大天井岳~燕岳 北アルプス縦走テント泊】