鍋割山で眼鏡を失くしたけど、水運びをして鍋割山荘の鍋焼きうどんが美味しかった

昨日、GWの前半を利用して丹沢の鍋割山に行ってきました!
丹沢は僕にとっては年中登っている身近な山域で、鍋割り山も6~7回ぐらいは登っています。

この記事では私的な出来事(眼鏡紛失)、水運びや鍋割山荘の鍋焼きうどんとか、山頂の楽しさとかを書きますので、鍋割山についてアクセス情報やルートについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください(動画あり)

>> 僕が大好きな日帰り登山のできる「丹沢」の山を紹介

ということで、登山レポートです。
まずは、渋沢駅からバスで大倉へ行き、そこから鍋割山へ向かいます。
この日はGW期間中で晴れの天気とあって、塔ノ岳へ向かう人も含めて大倉バス停は朝から賑わっていました。

鍋割山へは周りに住宅と畑がある道路を進んで行き、登山口まで10分程歩きます。
登山口から先は静かな森の中を歩いていきますが、春の新緑とそよ風が心地良かったです。


登山道に咲いていたシャガの可憐な花

気温は寒すぎず、暑すぎずという登山日和。
出だしから半袖です。

ルートの前半は登りのほとんどない林道を歩いていきます。
途中、道の真ん中でうねうねと動く大きなミミズを発見!
と思いきや蛇でした。

丹沢の山は結構登っていますが、蛇を見るのは初めてかも。
家に帰って調べてみると、おそらく、ヒバカリという蛇で、僕が見たのは小さかったので子ども蛇のようでした。


写真真ん中から上に伸びる茶色い生物が遭遇した蛇

この日は彼女と登山をしたのですが、彼女が登山をするのは去年の立山のテント泊以来
まずはゆっくりとしたペースで歩いていきました。

鍋割り山は初心者でも(頑張れば)登れるので、デート登山としてもおすすめですね。
登山道も川があったり、山頂でも鍋焼きうどんを食べる!というイベントがあったり、あまり山に登らない人でも楽しめる山だと思います。

二俣の幾分か手前に、川を木橋で渡る最初の場所があります。
そこには鍋割山で作られている鍋焼きうどんに使われる水が並べられていて、ボランティアでその水上げを手伝うことができます。
今回はそれに挑戦しました。


並べられた水が入ったボトル

ボトルの大きさは色々とあり、体力に合わせて水量を選択して「水上げのお手伝い」ができます。
「水を運ばないと鍋焼きうどんが食べられない」ということはなく、あくまで任意です。
体力に余裕がある人は挑戦するのもいいでしょう。

時々、水を手で運んでいる人がいますが、かなりきついそうです。
もし水運びをするのなら、ここから山頂までは1時間以上かかるので、ザックに入れていくことをおすすめします(ですのでボトルが入る大きさのザックの準備が必要)。

僕は今回彼女がいる手前、かっこつけて4リットルのボトルを選択しました(笑)
スーパーなどで売っている、でっかい焼酎用のボトルと同じ大きさです。



水の入ったボトルの側には10キロのガソリンが置いてありましたが、僕の体力では無理でした

重くなったザックを背負って、テクテクと道を歩いていきます。
ザックが重くなると、俄然楽しくなるのは僕だけでしょうか(笑)
登山をしているとリュックが軽いと物足りず、日常でも重いリュックを背負うと嬉しくなっちゃいます(笑)

二俣を過ぎ、後沢乗越に着いたところで小休憩。
と、ここで帽子をザックにしまおうとしたところである事実に気がつく。
「眼鏡がなーい!」

眼鏡がないじゃありませんか。
僕は眼鏡をかけたままにしていると目が疲れるので、度々、帽子の上に眼鏡をかけていたのですが落としてしまったようです(泣)
少し下って探してみましたが見つからず…
もしかして、ザックの中に入れていたんじゃないかと思って探すもやはり見つからず…

彼女がスマホで撮っていた写真を見返すと、二俣までは眼鏡をかけていたので、どうやら二俣から後沢乗越の間で紛失したようです。
眼鏡をかけないと人の顔がぼんやりしますが、歩けないということはないので、彼女と話し合って下山時に眼鏡は探すことにしました。


後沢乗越から山頂へ向かう道

この日はGWの快晴とあって、学生の団体、高齢の方の団体、家族連れと多くの人が登っていました。
後沢乗越からは急登が続く箇所があるのですが、彼女曰く一番きつかったのはこの場所だったようです。

道が細く前も後ろも人が連なり、道を譲ろうにも譲れず休むことができない時間帯がありました。
こういう状況になると休めないのに加えて、自分のペースで歩けないので疲れたようです。
僕も久しぶりの登山だったので、その時間帯はきつかったです。

「あれが鍋割山の山頂だよ!」
と疲労が見え始めた彼女に言うものの、偽ピークが3回ほど続きました(笑)

「全然、着かないじゃん!」
嘘をつくつもりはありませんでしたが、一年ぶりの鍋割山とあって詳細な記憶が全くありませんでした。
こういうことを言うと、「もうすぐ山頂!」と期待してしまいますので、あまり知ったぶって言わない方が良かったです。
関心されるどころか、逆に怒られちゃいました(笑)


急登で体温が上がり、僕も彼女も顔を真っ赤にして登山道を登り続けて疲労も濃くなったころ、ようやく鍋割山荘がその姿を見せました!
時間はお昼の12時。大倉を出たのが8時半だったので、3時間半かかりました。

山頂はすでに人がいっぱい!かなり賑わいです。

鍋割山山頂は富士山が見える西面と、相模湾が見渡せる東面に座る場所があるのですが、今回は西面を選択。
先にザックを置いて、鍋焼きうどんを注文すべく鍋割山荘へ向けいます。
ちなみにザックを背負ったまま鍋割山荘に入ると、店内が狭いためにザックを外に置くように言われますので、先に場所取りを兼ねてザックを置いておくのがいいです。

ザックを置いて鍋割山荘に向かおうとしたところ、
「水は!?」と彼女の声。
そういや、水を運んできたのでした(笑)

水を山荘内に置くと、「ありがとう!」と山荘の方の声。
こちらからすると、こんなにも美味しいうどんを毎日欠かさず作っていることに頭が上がりませんし、「いつもありがとう!」とこちらが言うべきところです。
「持って上がって良かったなー」と思うと同時に、山荘の方のそんな姿勢に感激した瞬間でした。

そういや、麓にあったボトルの水も山荘の方が毎日入れているんですかね?
水をボトルに入れるだけでも大変そうです。

この日は混んでいたので、紙に名前を記入して店内で順番待ち。
厨房だけでなく、カウンターの外でも卓上コンロをうどん使って作っていました。

待っている間に山荘の壁をふと見ていると、山小屋の主人である草野延孝さんの歩荷の写真や絵が飾られていました。
写真からも分かる通り、とんでもない量の荷物を上げています。
鍋割り山荘のホームページによると、昔は40キロのプロパンガスを同時に2本上げたりと驚異的な記録を残していて、最高で「114kg」を背負って登ったそうです!凄すぎる。

さて、少し待ったら鍋焼きうどんができ上がりました。
うどんに七味を振りかけて、お箸とれんげ、それから追加注文したビールを持ってザックを置いた場所までもどりました。
ちなみにうどんは一杯千円、ビールは350ミリリットル缶が500円です。

鍋焼きうどんは、どんな感じかと言うと、じゃーん!


真上から見た鍋焼きうどん

斜め上から見た鍋焼きうどん

ビールと鍋焼きうどん

どうですか!美味しそうでしょう!
実際に美味しいですよ。

キノコに野菜、油揚げ、衣に包まれたカボチャと具沢山。
麺の量も多いので、お腹いっぱいになります。
薄味の醤油ベースで、素朴な味わいです。

疲れた山頂で食べるこのうどんは、まさに至高の存在(笑)
塩分と水分を本能的に体が欲している中、開放的な空間で芝生に座りながら食べるこのうどん。最高です。

彼女も「おいしー」を連発していて満足気でした。

この登山も元はと言うと、彼女が「鍋割山で鍋焼きうどんが食べたい!」ということで計画したもの。
当初の予定は4月上旬でしたが雨で断念。今回は快晴の中うどんを食べれて嬉しそうでした。
良かった。良かった。


東面の相模湾を見渡せるところ

山頂への到着がお昼過ぎで雲が上昇していたため(夏~夏近くなると昼過ぎには気温が上昇して雲が上がってきやすい)、富士山の頭には雲がかかっていました。
最高の富士山は見れませんでしたが、それでも山頂の非現実的な空間は楽しいものでした。



山頂は芝生が広がっているため、お昼寝する人も多いです。
彼女と僕もうどんを食べ終え、登山靴と靴下を脱いだ裸足の状態でリラックスし、芝生にごろんと寝転がってお昼寝タイム。

少し風があったのでフリースを着ましたが、心地よい日の光で体が温まり一瞬にして眠気に襲われました。
肩をトントンとされて、はっと我に。

「起こすから眠っていいよ」
と自分から言ったものの、ほんの数秒で寝息を立てて眠ってしまっていたようで、逆に起こされてしまいました(笑)


山頂のトイレ

さて、いつまでも横になっていたいのですが、午後も1時が過ぎたので下山をすることに。
下山前にトイレに寄りました。
「新編 山小屋主人の炉端話」には、このトイレ建造の話(おそらくこのトイレ)も出ていますので、興味があったら読んでみてください。

帰りはストック(トレッキングポール)を準備し、彼女が1本、僕が1本それぞれ手に取って下山をしました。
登りは辛いが、下山は早いもの。ぐんぐんと標高を下げていきます。

この時間からも登ってくる人は少なからずいました。
途中ものすごく辛そうな女性がいて、その少し先にいた子どもと父親と一緒に登ったいたようですが、膝を痛めたのか苦しそうな顔をしていました。
無事に登頂できたのでしょうか。

また、ある時は下山中の少年が「お母さん頑張って!」と励ましていました。
GWの鍋割山は、多くのお父さん・お母さんが子どもと一緒に山登りをしている様子を見かけましたが、やはり多くは子どもの方が元気で親の方が疲れていました(笑)
どの山でもそうですが、だいたい子どもの方が元気です。

さて、記事の冒頭でお話した眼鏡を落としたであろうポイントに戻ってきました。
落としたと思われるのは、後沢乗越から二俣の間。

ゆっくりと足元を見ながら歩き、また、誰かが眼鏡を拾って木などにかけてくれているかもしれないので、そのようなところも見ながら下山しました。
彼女も必死になって探してくれましたが、残念ながら眼鏡は見つかりませんでした(泣)

実は依然にも登山中に眼鏡を落として破壊したことがあり(その時はザックの下敷きだったか、靴で踏んだりしてしまったが記憶が曖昧)、登山中の眼鏡事件を起こしたのは今回が2回目。
「今度からは眼鏡に落下防止の紐を付けようかな」
みたいな会話などをしながら、反省して下山。

眼鏡を探しながらゆっくりと歩いたので、大倉についたのは16時を過ぎ。
体をデオドラントシートで拭いて、Tシャツと靴下を替えてバスで帰りました。

ちなみに、翌日にJINSで眼鏡を買いましたよ。
これからは登山用の眼鏡と、仕事用の眼鏡を分けて使いたいと思います。

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