【前編】丹沢登山(塔ノ岳~丹沢山~ユーシン渓谷) 1泊2日山小屋泊

12月末に丹沢に登山に行ってきました!
ルートは初日はヤビツ峠から塔ノ岳へ行き、山頂の尊仏山荘で一泊。
翌日は塔ノ岳から丹沢山を往復し、ユーシン渓谷を下りました。
 
初日は快晴で最高の景色を堪能。
特に富士山の展望が素晴らしかったです。
翌日は午前中は曇りでしたが、初めてのユーシン渓谷をとても楽しめました!
 

塔ノ岳から見た富士山と夕日
 

 

コースタイム

◆1日目(5時間40分)
ヤビツ峠(9:20)~三ノ塔(11:30)~新大日(14:10)~塔ノ岳(15:00)
◆2日目(7時間45分)
塔ノ岳(7:00)~丹沢山(9:05)~塔ノ岳(10:00)~熊木沢出合(11:35)~玄倉(14:45)
 

ヤビツ峠までのアクセス

まずは、秦野駅まで電車で行き、そこからバスに乗ってヤビツ峠に向かいます。
平日にもかかわらず、相変わらずバス停の前には人の列が連なっていました。
バスの時刻表は、こちらの神奈川中央交通のページから確認できます。
 

ヤビツ峠から塔ノ岳へ表尾根を歩く

時刻は9時過ぎ。
ヤビツ峠バス停でトイレを済まし、出発の準備をします。
この日は快晴で、気分ウキウキの状態で出発です。
 

 
まずは、富士見橋公衆便所まで20分ほど歩き、登山口に向かいます。
この日は天気も良く、あまり寒くありません。
 
公衆便所を脇に道を進むと表尾根の登山口があります。
1年ちょっとぶりの表尾根歩きに、心を弾ませて道を登っていきます。
 

富士見橋公衆便所前

表尾根の登山口
 
表尾根の序盤は上り坂が続くので、ペースを上げずにゆっくりと登っていきます。
この日は小屋泊で時間に余裕があったので、亀のようなノロノロとした進み具合(笑)
森の中は日光もほとんど当たらないため、霜が降りているところもありました。
 

塔ノ岳まで6.1キロ


 
ゆらりと揺れるススキを見ながら、急登を登ります。
そんなに坂は続かないのは分かっていますが、この辺りは眺めが良くない!
三ノ塔で見えるであろう富士山を想像しながら、ワクワクな気持ちで進みます。
 

表尾根の序盤の急登
 
二ノ塔に近づくと、山頂直下に開けた場所があります。
ここからの湘南の眺めが良かった!
小さな江の島もぽつんと見えます。
 
表尾根の魅力の一つが、この海の景色ですね。
朝の時間帯だと海面が太陽に照らされて、それは美しい眺めです。
序盤の急登の疲れも吹き飛びます。
 

二ノ塔の山頂直下の開けた場所

山頂直下からの景色。左にポツンと浮かんでいるのが江の島
 
二ノ塔に到着!
富士山の頭が見えました!!
ちょいとベンチで休憩して、隣の三ノ塔へ。
 

二ノ塔から見る富士山。富士山頂には雪が積もっていました

三ノ塔へ向かう
 
鞍部からは、美しい相模湾と箱根の山が見えました。
前月に箱根の駒ケ岳に登ったのですが、そういや駒ケ岳の山頂からも丹沢が見えましたっけ。
三ノ塔へ向けた木の階段を登っていくと、素晴らしい景色が広がっていました!
 

二ノ塔と三ノ塔の鞍部から見る箱根の山々

 
どーんと、富士山が大きく見えました!
思わずため息がでるほど、雪をかぶった富士山が綺麗でした。
 
三ノ塔から見る富士山は、その麓から頂上までまるっと見えるので塔ノ岳山頂からよりも大きく見えます。
空気も澄んでいて、富士山の右には南アルプスも見えましたよ。
見たかったのはこの景色ですよ。
 

三ノ塔から見る富士山

富士山の右隣りには雪をかぶった南アルプス
 
ここからは、これから向かう塔ノ岳も見えます。
近そうに見えるのですが、歩くと遠いです(笑)
この天気の中、今見えている尾根を歩けると思うと気分も上がります。
 

三ノ塔から見る塔ノ岳

塔ノ岳のアップ。小さく山頂に見える建物が今日泊まる尊仏山荘
 
湘南の海もばっちり見えました。
さらにここからは、丹沢で一番に登山客が多いであろう大山も見えます。
お昼ごはんは、ここから富士山を見ながら食べることに。
 

左に大山。湘南の眺めもいい

お昼ごはんはカップラーメンとおにぎり
 
お昼ごはんを食べて、塔ノ岳に向かいます。
ここからの尾根道は、長いこと富士山を見ながら歩けます。
本当に素敵な場所です。
 

三ノ塔を下る

 
三ノ塔の隣は烏尾山です。
入ったことはありませんが、山荘があります。
やっているのかな?
 
ここからも富士山の眺めはばっちり。
また、少しですが関東方面のビル群も見れます。
 

烏尾山荘



烏尾山を下る
 
この時期は霜が午後になると解けて、登山道がびちょびちょになります(泣)
パンツを汚したくない人はゲーターがあった方がいいです。
 
道は相変わらずアップダウンの連続ですが、難しい箇所はないので体力さえあれば大丈夫です。
背丈の高い草木の間を通ったりと、変化があって楽しい道です。
 

霜が解けて一部の道はドロドロに


背丈を超える草木の中を通る登山道

塔ノ岳まで2.3キロ!
 
表尾根にも鎖場がいくつかあるのですが、塔ノ岳まで2.2キロの標識があるのが混雑する鎖場です。
この日は空いていましたが、週末などは少し待ち時間が発生します。
 
足場が見えにくいのでちょっと怖いのですが、慌てずゆっくりと下りていけば大丈夫です。
冬は鎖が冷たいので我慢しましょう(笑)
 

この標識が見えたら鎖場です 

上から見るとこんな感じ。鎖が見えなくなっているところからが本番です

下から見た鎖場。こう見ると何てことないんですがね
 
鎖場を抜けると、お次は急登です。
距離は短いですが、徐々に疲れがたまってきたこの時間帯です。
登り階段はふくらはぎにきます(笑)
 


 
この急登を登り切って、新大日に到着です!
ここまで来れば、塔ノ岳までもうちょっとです。
ここの山荘は廃屋となっていて、現在は閉まっています。
 

新大日はベンチがあって休憩にも最適な場所

現在は閉まっている新大日の小屋
 
新大日を通り過ぎてしばらく歩くと、左手に木ノ又小屋があります。
ここでは飲み物が売っています。
炭酸飲料も売っていて、山頂まで待ちきれない場合はここで飲み物を買うことも(笑)
 

木ノ又小屋
 
とうとう、尊仏山荘が目の前に!
ここまで何回の登り下りを繰り返したことか(笑)
最後の力を振り絞って登っていきます。
 

尊仏山荘が見えてきた!
 
時刻は15時前。
やっとのこと、塔ノ岳の山頂に着きました!
 
ゆっくり歩いたので、5時間40分かかりました。
普段はヤビツ峠から4時間ぐらいです(笑)
ゆっくり登山もいいですね。
眺めは最高でしたよ!
 

この日泊まった尊仏山荘

山頂の標高は1,491メートル
 
富士山もばっちりこの通り。
神奈川最高峰の蛭ヶ岳も綺麗に見えました。
 
塔ノ岳から見る富士山を含めた景色は、手前の山々があるからか、その山容が立体的でとても綺麗です。
富士山とは逆方向に東京や横浜などの都心の景色も良く見えました!
 

富士山と右に見えるのが蛭ヶ岳


富士山のアップ画像。この遠近感のある富士山が見れるのが塔ノ岳の魅力

奥に大山。歩いてきた尾根を見る

都心の景色
 
ちなみに塔ノ岳山頂からは、4つの道があります。

  • 大倉尾根(通称バカ尾根):大倉・秦野方面へ
  • 表尾根:新大日・三ノ塔・ヤビツ峠へ
  • 丹沢主脈:丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸へ
  • 塔ノ岳西尾根:ユーシン・玄倉へ

 
初めての方は、下り口を間違わないようにですね。
それぞれの道が南北東西に伸びているので、間違った道を選択すると引き返すしかないです。
 

 
塔ノ岳での山頂で至福の時を過ごし、本日泊まる尊仏山荘で手続きをします。
受付でごはんは5時半であること、部屋を教えてもらい2階へ。
 
「すごくいい部屋じゃん!」と思っていたら、
下から山荘の方が上がってきて、
「そこ違いますよ」
と、正しいところを教えてもらいました(笑)
 
この日は宿泊客も少なく、快適に過ごせました。
ただ、夜は寒かった!
ダウンを着て寝ました。
 

ここが間違った部屋(笑) 富士山の眺めが良さそうな部屋でした

こちらが眠った場所。人が少なく快適でした
 

塔ノ岳から夕日を眺める

夕暮れ時の景色を見ようと思っていましたが、日の入りまで時間があったので水場に水を汲みに行きました。
ユーシン方面へ下ると水場があります。
300メートルの距離ですが、お昼時にここを下って水を持ってくるには少し遠いですね。
 


チョロチョロですが、貴重な水場
 
水場から山頂へ戻ってくると、山々が夕日で色づき始めました。
先ほど見た景色が、オレンジ色に。
何とも綺麗な光景でした。
 

水場から塔ノ岳山頂へ戻る

オレンジ色に染まる大山

西丹沢の山ももオレンジ色に


 
時刻は16時半少し前。
富士山の横に太陽が沈んでいきました。
日が沈む瞬間にオレンジ色が強くなって、何とも幻想的でした。



 
日が沈むと、街の灯りがポツポツと付いていきます。
 
「太陽が沈むと、明かりが灯る」
当たり前のことなんですが、山頂からその一連の様子を見ると、太陽の偉大さと人間の科学のすごさを実感できました。
 
 

 
山荘に戻り、5時半になったらごはん(カレー)をいただきました。
肉は入っていなかった(はず)のですが、これがすごく美味しかった!
 
お代わりもあるということでいただきました。
ものすごくお腹が減った状態での、温かいカレーは格別。
ビール片手に幸せでした(笑)
 
同じく泊まりの方と、登山についてアレコレお話しました。
僕はテント泊が多くて、小屋泊は八ヶ岳の赤岳鉱泉に続いて2回目です。
 
小屋泊は登山好きの方とお喋りできるのがいいですね。
赤岳鉱泉の時もそうでしたが、小屋に泊まる方はもちろん登山好きが多いです。
山についてもいっぱい色んなことを知っています。
 
今回もお話したベテランの方に西丹沢の山のこと、北アルプスのことなど色々教えてもらいました!
楽しかったなー
混雑が苦手なので小屋泊は敬遠していましたが、割と客が少ない冬季の山小屋泊はもっと経験したいなと思いました。
 
そんなこんなで1日目は終了。
夜景をもう一度見に行って、眠りにつきました。
 
【後編】塔ノ岳~丹沢山~ユーシン渓谷へ >>
 

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