7月下旬、夏の丹沢大山に登山に行ってきました!
ルポを書きましたので、ぜひご覧ください。
登り(2時間15分):
大山ケーブルバス停(8:45)~大山寺(9:10)~阿夫利神社下社(9:35)~夫婦杉(10:00)~富士見台(10:35)~大山山頂(11:00)
下り(2時間):
大山山頂(11:40)~見晴台(12:35)~阿夫利神社下社下の売店(13:00)~阿夫利神社駅【ケーブルカー】(13:20)~大山ケーブル駅(13:27)~大山ケーブルバス停(13:40)
7月下旬の蒸し暑い夜、ふと山に登りたくなってどこに行こうかなと考えていました。
丹沢か奥多摩のどちらかに行こうと考えていましたが、夏の海を山の上から見たくなって丹沢の大山に行くことに決めました。
朝6時に目覚ましが鳴り、コーヒーを飲みながら登山の準備。
小さ目のザックに着替えのTシャツ、タオル、ストーブ、ハードシェルジャケットを詰め込みます。
「食べ物、飲み物は伊勢原駅のスーパーで買おうかな。」
そんなことを考えてながら、朝の7時頃に家を出て横浜駅に向かいました。
伊勢原駅に着いたのは8時過ぎ。
まずは、『ODAKYU MARCHE』という小さなスーパーで買い出し。
カップラーメン、おにぎり一つに行動食、900mlのポカリスエットと1Lの水を買いました。
それともう一つ、朝ごはん用にランチパックのメンチカツを購入。
これはバスの中で食べました。
伊勢原駅を出て道を右に辿るとスーパーMARCHE
駅の方へ戻り『大山ケーブル行き』のバスを待ちます。
バス停の前には『大山阿夫利神社』と書かれた大きな鳥居があるのだが、『何でこんなところにあるのだろうか』、といつも思うけどその理由は分かりません(笑)
待つこと10分、バスが着ました。
大山ケーブル行きのバスは一時間に三本出ているので長く待つことはありません。
バスに乗り込み終点の『大山ケーブル』に向かいます。
先ほど買ったランチパックを食べながら、バスの窓から見る伊勢原の街並み。
少し寂れていて、いかにも田舎町と行った感じです。
道を進むと大山が見えてきました!
『あそこに今日は登るんだな』と、ワクワクした気持ちになってきます。
バスはグングンと標高を上げて山道を進んでいきます。
バスの中では伊勢原市出身の落語家「金原亭馬玉」さんによる大山の歴史などうんちく話が流れます。
昨年に大山ケーブルカーがリニューアルしたのですが、そのキャンペーンの一環らしい。
そうこうしている内に、約20分で終点の大山ケーブルカーに到着しました。
バスの中から見る大山。今日は快晴で頂上からの景色が期待できそう
時刻は午前8時45分。
山頂に12時前に到着し、いい景色を眺めながらカップラーメンを食べるところを想像します(笑)
バス停の近くにはトイレがありますが、最近リニューアルされたようですごく綺麗でした。
左手に川の音を聴きながら道を進み、『こま参道』に入っていきます。
ここでは、大山特産の豆腐を使ったお土産や、猪料理のお店などが立ち並びます。
こんなにも正月の出店みたく、お店が並んでいる山も珍しいですね。
こま参道の階段には『ケーブルカーまで15分』とかクイズなど書かれていて、初めての登山者や観光客を飽きさせないように工夫がされています。
『ケーブルカーまで、あと半分。もう少しガンバレ!』なんていう、励ましのメッセージもありました。
ふと足元を見ると、可愛らしい『こま』の絵が。
大山のこまは江戸時代から作られている特産品。
それから、ふと脇に目をやるとアジサイが咲いていました。
7月末のこの時期でアジサイは終わっているけれど、この辺りは標高も300mぐらいあってまだ涼しいから咲いているのでしょうか。
こま参道を抜けて雲井橋が見えてきました。
ここに『伊勢原ハイキングコース案内図』があるので、今一度登るルートを確認します。
案内図からすぐのところに『大山ケーブル駅』があります。
ここからは『大山寺駅』、終点の『阿夫利神社駅』に行くことができます。
今日は天気がいいので僕は歩いて登ることにしました。
夏の新緑の森の中を歩きたくなったのでした。
ケーブルカー駅を右手に『男坂・女坂』方面に向かいます。
ここからいよいよ本格的な登山が始まります。
男坂、女坂の分岐点。
右手が急登の男坂で、ここは女坂よりも阿夫利下社までの距離は短かくなりますが体力的にきつくなります。
一方、左手が女坂で、男坂と比べるとゆったりした道が続きます。
今回は女坂を登っていくことにしました。
女坂は大山寺を通過しますが、男坂は直接『阿夫利神社 下社』に向かいます。写真右が男坂の登り口。写真では伝わりづらいですが階段はかなりの急角度!
ここから阿夫利神社下社までは約40分。
まずは、小さな苔むした橋を渡り、川沿いの道を歩いていきます。
小鳥のさえずりが聞こえ、森の隙間からは白い雲と青い空がきれいでした。
登山道は四角に切り出された不揃いの石が並んでいて、遠い昔に作られてことを感じます。
女坂では色々な地蔵が見ることができるます。
大山七不思議はこれらの地蔵にも由来することも多いです。
看板に七不思議について書かれていたりするので、興味があればそれを見ながら進んでいくのも面白いです。
大山はその昔、大師により数々の霊所が開かれて『大山七不思議』と称される霊地信仰が確立したのだそう。
それが大山が霊山と呼ばれる理由です。
男坂・女坂の分岐から15分ほどで小さな寺が見えてきます。
そこを少し過ぎると、『大山寺』への階段が見えます。
大山寺へは両脇に童子が並ぶ階段を登っていきます。
大山寺のサイトによると明治初年の廃仏毀釈(仏教寺院・仏像を破壊して、僧尼など出家者や寺院が受けていた特権を廃すること)により、現在、阿夫利神社下社のある場所から今の場所に移ったそうです。千数百年の歴史を持つ古いお寺です。
ここから阿夫利神社へ道は、お寺を右手に周って行きます。
朱色に塗られた『むみょうばし』を渡り阿夫利神社を目指します。
むみょうばしは大山七不思議のひとつで、『話をしながらわたると悪いことが起こる』という曰く付きの橋らしいですよ。
大山寺を過ぎると急登が始ります。ここを抜ければ阿夫利神社下社に到着。
大山寺から15分程度で賑やかなお店が並ぶ広場に出ます。
ここでは飲み物、食べ物が売っていますし、中で食事を取ることもできます。
また、大山ケーブルカーの終着点もここです。
背後に大山がそびえる階段を登っていくと、大きな鳥居が見えてきます。
そこを抜けると阿夫利神社下社。
ちなみに本社は頂上にあります。
階段を登り切り、振り返るとそこには綺麗な景色が広がっていました。
湘南の海、小さな江の島。
『今日は来てよかったな』と思える瞬間です。
ケーブルカー・リフトを利用して登れる山は、都内近郊なら奥多摩の御岳山や高尾山などがありますが、どちらの山も大山の景色には敵わないんじゃないかな。
家族での観光やデートスポットとして人気なのもうなづけます。
遠くに見える白い雲、水色の空は疲れた体を癒してくれます
秋には紅葉汁と呼ばれる豚汁が販売される阿夫利神社。秋のちょっと寒い季節に食べるその豚汁はとても美味しいです。
休憩もそこそこに頂上に向けて出発します。
ここから先は神社の左手に周ります。
緑色のもみじが太陽の光に輝く中、山頂へ道を進んでいきました。
続き>>夏の丹沢の大山に登る2
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