羽根田治さんの下記の3つの本をkindleで一気に読んだ。
先日、「富山県警レスキュー最前線」を読んで、遭難ものをもっと読んでみたいと思っていたところ、羽根田さんの作品があることを知った。
タイトルにドキュメントとついていることからも分かる通り、すべて実話です。
それぞれの本は一冊に7~8個の遭難の話が書かれています。
遭難した山は日本アルプスなど人気の山もありますが、地方のなじみのない山も紹介されていました。
また、遭難者の登山経験も初心者から上級者まで様々です。
自分と同じぐらいの登山経験者の話になると自分に置き換えて読むことができ、遭難者の体験がより身近に感じました。
こういうことは僕にもあり得るなと…
また、僕が今まで登ったことのある常念岳や北岳の遭難例もあり、
「一つ判断を間違ったらこうなっちょうのか」と、感慨深かったです。
話の中でびっくりしたのは、過去に神奈川県の丹沢にある大山で四日間にわたる遭難があったということ。
僕は年に1回以上は大山に行くのですが、「あんなに人が多い山でも遭難することがあるんだな」と、びっくりしました。
人気があって、人がいっぱいいる低山でも遭難はあり得るのだなと。
本の内容は遭難者のプロフィールの紹介から始まり、登山ルートやビバークの場所、遭難にいたった経緯、そして助かった要因の考察などが書かれています。
また、遭難者自信がその時感じていたこと、どのような精神状態であったか、何を考えていたかなどが書かれて入り、遭難時にどう考えて対応すべきか参考になりました。
遭難のパターンは夏場、冬季・雪山での道迷い、滑落が原因のケガによるものなど多岐に渡ります。
「どのように行動したら助かったか」
「どのような装備・グッズがあったおかげで生還できたか」
ということはとてもためになりました。
「今後こういう場合はこのように行動すべきだな」
「このグッズは買っていた方がいいな、持っていった方がいいな」
と考させられることが多かったです。
僕は持っていませんが、ツェルトの必要性も感じましたし、冬の槍ヶ岳で凍傷にかかりながらも生還した方の話にあったロウソクや新聞紙の必要性も感じました。
また、遭難のリスクを最小限にするための事前の山行計画・準備の大切さに気づきました。
一気に3冊読んだこともありますが、とにかく遭難に対する知識が増え、大切な心構を知ることができました。
ま山や登山、グッズに関する知識はまだまだ足りないなと反省しました。