厳冬期、雪の谷川岳を登る 天神平~トマの耳【日帰り登山・動画あり】

2月18日に谷川岳に行ってきました!
谷川岳は新潟と群馬にまたがる日本百名山で、冬季は雪が深くなることで有名です。
今回はロープウェイを使って天神平まで登って、日帰り登山をしてきましたよ。
登山動画も作成しましたので、是非ご覧ください。

コースタイム

登り(3時間40分):天神平(9:40)~トマの耳(13:20)
下り(2時間):トマノ耳(13:20)~天神平(15:20)

天神平から山頂へ向かう

天神平まではロープウェイで登っていきます。
往復で2,060円。このロープウェイはスキー・スノーボードをする人も利用していて2分間隔と頻繁に出ています
約15分で標高1,320メートルの天神平に着きます。
この日は残念ながら天気は曇りで強風。
それでも先週に大雪が降ったので、今回は雪深い登山が楽しめそうです。

天神平。まずはリフト横の道を登っていきます。
まずは、ワカンを付けて登っていきます。
いきなりの急登です(泣)
この坂はかなり雪が深くてアイゼンだと大変そうでした。

いきなりこの急登
この急登が一番辛かったかも。
最初からこの角度はきつかったーー
坂を登りきって、天神尾根を歩いて山頂を目指します。
相変わらずの曇りでしたが、こんなに雪が積もった道は楽しいです!

天神尾根を進んで行く

天神尾根の最初はワカンで歩きました
天神尾根はいくらか雪庇ができていました。
雪庇のこのスーと線を引いたように切れている感じがたまらないですね。
もちろん、雪庇に寄り過ぎないように歩いていきます。

すーと雪庇の線が伸びる
途中でワカン&ストックからアイゼン&ピッケルに切り替えました
何回かトラバースをする場所がありましたし、短いですが急な下りがありましたのでその方が安心でした。
樹林帯はすぐに終わり、強風が吹き始めます。
天気は曇りで辺り一面が真っ白になり、前を行く登山者の姿がその白い中に浮かび上がって見えました。

巻き道をトラバースしていく

ここが少し怖いところ(下山時に撮影)。ストックからピッケルに替えましたがワカンだと足元がすべって不安でした。アイゼンだと安心です。

真っ白な景色に登山者の姿がぽつり

樹氷が綺麗
ロープウェイのある天神平から山頂までは600メートルぐらい登ります
この雪で脚が取られて、かなりの強風!
なかなか前に進みません。結構疲れました。

急登を登っていく
登り始めて3時間20分で谷川岳の肩の小屋に到着しました!
到着前は強風で雪が舞い、ホワイトアウトに近い状態。
小屋を見てホッとしました。
小屋も雪をまとっていて、面白い恰好になっていましたよ。

肩の小屋が見えてきた

肩の小屋の雪のオブジェ
少し休憩して気持ちが落ち着いたら、トマの耳に向かいました。
風がものすごく強かったー
全然周りが見えません。
東に雪庇があるので、気を付けて進んで行きます。
そして、13時20分にトマの耳に到着しました!

トマの耳から天神平に向かって下山する

山頂は強風で展望もないため、すぐに下山します。
もう、この頃には完全にホワイトアウト。
加えて、強風でトレースも消えていました。
腕時計のコンパスで方向を確認しながら、下山していきます。
ホワイトアウトの時は、山頂直下は方向が分かりにくいので要注意です。
下山途中から少し晴れてきました!
もっと早く晴れてほしかった(笑)

風が弱まり太陽が出てきて、とても温かくなりました。
気持ちよく尾根を下っていきます。
いやー、やっぱり晴れるといいですね。



うーん、やっぱり雪庇が好き
山頂から2時間で下りてこれました。
雪も行きより締まり、天気も晴れたからでしょうか。
天気が晴れて、気分も晴れやかでした。

ロープウェイが見えてきた!

ロープウェイに着くと雲の切れ目から青空が
帰りのロープウェイからは雪の白毛門が綺麗に見えましたよ。
ちなみにロープウェイは冬季は16時30分が最終です。
谷川岳ロープウェイの営業時間はこちらから確認できます

ロープウェイから見えた白毛門

登山後記

登りは2時間半ぐらいかなと思っていましたが、雪が深くて強風で3時間半オーバー。
それとも太ったことが、原因なのでしょうか(笑)
晴れていれば、かなり歩きやすい道だと思います。
ただ、吹雪いたりホワイトアウトになると、かなり厳しい状態になります。
森林限界を超えると、目印になるようなものも少なく方向間隔がなくなります。
事前に地図を熟読するのと、コンパスは必須です。
あと、ピッケルがあれば安心です。
ストックでも行けることは行けますが、かなり急登もありますし強風も吹くので、滑った時のためにピッケルは持ってた方がいいです。
◆関連記事
・雪山テント泊の始め方 – 初心者からの本格入門
・冬山・雪山テント泊の失敗談を書いていく
・冬山・雪山登山 初心者からの本格入門 – 服装・道具・食料・歩き方・低体温症・単独行
・冬季・雪山登山の装備リストを紹介する
・テント泊登山「装備・持ち物リスト」(積雪期・無積雪期)エクセル・PDF

Advertisement