3度目の丹沢 表尾根縦走(ヤビツ峠~三ノ塔~塔ノ岳)【動画あり】【日帰り登山・動画あり】

9月10日に丹沢のヤビツ峠から表尾根を縦走して塔ノ岳に行ってきました
僕は今回で3回このコースを縦走したことになります。
 
この道はコースタイムが登り4時間、下りはバカ尾根を2時間半で下るロングコースです。
体力がある程度ないと難しいコースですね
登りごたえがあります(笑)
 
僕はこのコースが好きなのですが、その理由は景色がいいところ。
晴れてれば富士山がよく見えます。
 
でもバカ尾根コースは展望なくあまり好きじゃないんですね。
足腰を鍛えるにはいいんでしょうけど(笑)
 
 
また、近場で日帰りで縦走できるというのいいですね。
加えて、ヤビツ峠まではバスである程度の標高まで登れるので、体力的にも少し余裕が持てることもこのコースが好きな理由の一つです。
 

 

コースタイム(6時間20分)

登り(4時間):ヤビツ峠バス停(9:10)~富士見橋(9:30)~二ノ塔(10:25)~三ノ塔(10:45)~烏尾山(11:20)~新大日(12:25)~木ノ又小屋(12:40)~塔ノ岳山頂(13:10)
下り(2時間20分):塔ノ岳山頂(13:55)~花立山荘(14:20)~観音茶屋(15:50)~大倉バス停(16:15)
 

秦野駅からヤビツ峠へ

小田急の秦野駅で下車後、蓑毛経由ヤビツ峠行のバスに乗ります。
ヤビツ峠までは45分ぐらい。
 
このバスは午前と午後の決められた時間しか走りません。
時刻表は必ず確認しておいた方がいいです(蓑毛経由ヤビツ峠行のはこちら)。
土曜日は行列ができて混みますが、そういう場合は臨時バスが出ますのでご安心を。
 

ヤビツ峠バス停から三ノ塔へ向かう

ヤビツ峠発の8時18分のバスに乗って、終点のヤビツ峠に着いたのが9時過ぎ。
いつ乗ってもこのバスは人がいっぱいです。
 
ちなみにヤビツ峠から大山に行くこともできます。
ヤビツ峠バス停前のトイレで用を済ませて出発します。
まずは、ヤビツ峠売店の沿いの道路を歩いて、登山口のある富士見橋まで。
登山口まで約20分の距離です。
 

バス停近くにあるヤビツ峠売店の方向に道路沿いを歩きます

歩きだして20分ぐらいで富士見橋公衆便所があるので、その脇の道を奥に進みます
 
富士見橋の側にトイレがあります。
そのトイレ横の道を奥に進んでいくと「表尾根1」と書かれた標識があります。
いよいよ縦走の始まりです!
 
このコースは表尾根縦走コースと呼ばれていて、丹沢でも屈指の人気登山コースとなっています。
人が多く道も踏まれているので、道が不明瞭で迷うようなことはないです。
 
最初からいきなり、急な登りが続きますので心が折れないように自分のペースでゆっくり進んでいきます(笑)
序盤は森の中。
展望はないのですが、道が整備されているので気持ちよく歩けます。
 

この標識の道を登っていきます

序盤はこのような森の中の道を進んでいきます
 
最初のピークは二ノ塔になります。
まず視界が開けるのは、この二ノ塔の山頂近くです。
 
ここまではずっと登りが続くのでつらいのですが、ふと後ろを見ると湘南の海、隣の大山と素晴らしい景色が見えるので疲れが吹き飛びます。
二ノ塔まではバス停を出発して1時間15分で着きました。
ここからは天気のいい日は富士山を見ることができます。
 

二ノ塔手前から見る湘南の海。真ん中に江の島が見えます

二ノ塔の頂上はベンチがあって休憩できます
 
次のピークは三ノ塔。
ここからずーっと尾根沿いを歩いていくのですが、ピークを登っては下り、登っては下るということを繰り返します(泣)
 
二ノ塔からは次に登る三ノ塔が見えます。
遠い距離に見えますが20分ぐらいで着きます。近いです。
 
三ノ塔に向かう途中では湘南の海全体が見渡せて、右手には湯河原の真鶴岬を見ることもできます。
しばらく歩いて三ノ塔の頂上に着きました!
時刻は10時45分。
 
ここは木がほとんど生えていないので展望がすごくいいんです。
これから歩く縦走路やそこから伸びる尾根が見えます。
頂上は広くてベンチがたくさんありますので、休憩はもちろんご飯を食べるにもいい場所です。
 

尾根が幾重にも重なって見えます

三ノ塔から見るこれから歩く縦走路。ワクワクします
 

三ノ塔から塔ノ岳山頂へ

少し休憩して、次にピークである烏尾山に向かいます。
ここからやや急な下りに入ります。
 
そんなに危険な場所ではありませんが、石が多く滑りやすい道なので足元に注意しながら下っていきます。
下り終わって登りが始まると木道を歩き。
 
その木道の先に三角形の烏尾山荘が見えてきます。
烏尾山も三ノ塔と同じく展望いいです。
特にここは塔ノ岳が良く見えます。
 

三角形が特徴的な烏尾山荘
 
ここまでバス停から約2時間。
塔ノ岳まではバス停から4時間ですので、表尾根縦走の半分の距離を歩いたことになります。
 
ここからの縦走路はやや道が細くなる部分もあるので、気を引き締めて進んでいきます。
行者ケ岳を過ぎると、このコースで一番渋滞が起きる鎖場&岩場です。
 
長い時は10分ぐらい待つこともあります。
少し高度感があり、また足場が見えにくいのですがゆっくりと落ち着いて下っていけば大丈夫です。
 

表尾根で一番渋滞する鎖場。ゆっくり落ち着いて下れば問題ないです。
次に目指すは新大日。
痩せた尾根などもありますが気を付ければ問題ない道です。
ただ、ややアスレチック度が上がり、また登りが続くこともあって体力が奪われます。
 


ここの階段がきつい(笑) 
 
新大日(しんだいにち)に到着したのは12時25分。
烏尾山から約1時間歩いたことになります。
ちなみに新大日の茶屋は営業していません。
ベンチに5分ほど座って休憩して出発します。
 


新大日から塔ノ岳までは1.4km。ここは札掛との分岐にもなっています。
 
ここまで来れば、塔ノ岳山頂まではもうすぐ!
道を進んでいくと左手に木ノ又小屋があります。
ここは素泊まりも可能らしいです。
 
木道を進んでいくと開けた場所に出ます。
ここから頂上までは目と鼻の先。
力を振り絞って最後の坂を登っていきます。
 

木ノ又小屋。素泊まり可能で、飲み物も売っています
13時10分。
スタートしてちょうど4時間で塔ノ岳山頂に到着しました!
標高は1,491m。山頂は人がいっぱいでした。
 
この日は朝は晴れていたのですが、山頂到着時は曇っていて残念ながら富士山は見ることができませんでした(塔ノ岳から見える富士山の写真はこちら)。
お腹が空いていたのですぐにご飯にします。
だいたい僕はお昼はカップラーメンです。
めちゃめちゃ疲れて、お腹が空いた時に食べる山のご飯は最高にうまいですよね。
 
山頂でご飯食べて幸せな時が、「あー今日も来て良かったなー」って思いますね(笑)
塔ノ岳山頂はめちゃめちゃ広いので、ご飯を食べる場所に困ることはありません。
 

山頂にある尊仏山荘。猫ちゃんが住んでることで有名です。たまに外をうろついるのを見かけます。

塔ノ岳山頂の標識
 

山頂から大倉バス停へ下山

ご飯を食べて幸せになったので下山を開始します。
時刻は14時少し前です。
 
下山は通称バカ尾根と呼ばれる大倉尾根を下っていきます。
標識を見ると大倉まで7kmと書かれています。遠い…
 


写真右の道を下っていきます。塔ノ岳は色々道が繋がっていますので、間違った方向に行かないように標識をしっかり確認します。
 
もうここからはバカ尾根という名前の通り、急な下りがずっと続きます(悲)
段差があり、膝を壊しかねないのでポールを持っていると安心です。
 
下山を始めて25分で花立山荘に到着。
バカ尾根で景色がいいのはここまでになります。
ここからはひたすら展望のない下山道を歩くことになります。
 


花立山荘直下のこの道を過ぎると展望がなくなります
 
バカ尾根は下りもきついですが、登りはもっときついです。
僕は3回登ったことがありますが、もう登りたくないです(笑)
 
どれぐらいつらいかは、登ってくる人の顔の表情を見ればわかります。
10人中9人は、挨拶をするのもはばかれるぐらいにつらそうな顔をしています。
 
中には泣きそうな顔をしている人もいます(笑)
まさに体を痛めつける修行の道です。
 
つらさを倍増させている要因は景色が良くないのもそうですが、間違いなくその階段ですね。
登りは、ずーーーっと傾斜のきつい地獄階段のなんですね。
心が折れちゃいます。
 

バカ尾根もたまにこのような気持ちのいい道もありますよ(笑)

観音茶屋前
 
僕はひたすら心を空っぽにして下山していきます。
バカ尾根批判をしましたが、それでも時折素晴らしい山道があります。
そんな時は「バカ尾根もいいとこあるじゃん」と褒めるといいかもしれません(笑)
 
すでに名前でバカ呼ばわりされているので。
良く考えると何か可愛そうですね。
 
歩き始めて約2時間で観音茶屋に着きました。
大倉まではもうすぐです。
 
観音茶屋を過ぎた道は石が敷き詰められているのですが、これが本当に歩きにくい。
足裏マッサージ期の上を歩いているような感覚。
雨が降るととてもすべるので注意が必要です。
 

石が敷かれた道。めちゃめちゃ歩きにくいこの道は、もうすぐゴールだという合図です。
 
石が敷かれた道を過ぎると舗装路に出ます。
「下山が終わったんだなあ」と感じる瞬間です。
ここから大倉へは住宅の隙間を塗って道路を進んでいきます。
 

この舗装路に出ると下山した実感がこみ上げてきます

住宅街を抜けて大倉駅に向かいます
 
大倉バス停には16時15分につきました。
山頂から2時間20分。
ここは鍋割山の出発点でもあります。
 
トイレの前に靴を洗える場所があるのでそこで靴を綺麗にします。
大倉からは頻繁にバスが出ていて、休日であれば15時から17時の間は1時間に3~4本出ています(大倉駅発の時刻表はこちら)。
 
バスの行先は朝にバスに乗った秦野ではなく、その隣の渋沢という駅です
20分ぐらいで渋沢に着きます。
 
小田急沿線には、鶴巻温泉駅近くの弘法の里湯などいくつか温泉がありますので、時間があれば是非入ってみてください。
 
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