歩きやすい大山ですが、それでも毎年のように遭難が起きています。
特に多いのが転倒・滑落、その次が道迷いとなっています。
大山の遭難の詳細は、神奈川県警察のホームページで公開されています。
大山の遭難のポイントは次のようになっています。
大山での転倒・滑落は9割以上が下山中に起きています。
特に多いのが、下山の中盤~後半です。
阿夫利神社下社から大山寺への道、男坂の下山中の転倒・滑落が目立ちます。
どちらも傾斜のきつい石段です。
この辺りでは、登山を普段しない方は脚の疲労もピークなっていて、バランスを崩して転倒していると思われます。
阿夫利神社下社まで下りてきて、疲労を感じる場合はケーブルカーを利用しましょう。
特に男坂の石段は数十段の高さがある場所もあり、転倒した場合は大怪我になる可能性があるので避けましょう。
大山寺から下社への石段。登りでは何ともなかった道も、脚に疲労がたまると転倒・滑落につながります
疲労が濃い場合は男坂ではなく女坂を、もしくはケーブルカーを利用しましょう
「大山コースマップ」の登り道を見てみると、「阿夫利神社下社」→「夫婦杉」→「蓑毛分岐」と記載しています。
道迷いのポイントはこの「蓑毛分岐」です。
蓑毛分岐には「十六丁目追分の碑」という大きな石柱が立っています。
阿夫利神社下社へ下山中、この分岐を間違えて右に行くと、全く違う南の方角へ下りていくことになります。
阿夫利神社下社へは、この分岐を左に行くのが正解です。
「十六丁目追分の碑」のある蓑毛分岐
登山道が分かれているが、阿夫利神社下社へは左に行くのが正解
ここから蓑毛への道は人も少なく分岐も多いため、地図を持っていない人は自分がどこに向かっているか分からなくなるかもしれません。
「道に迷ったな、思っていたのと違う道を歩いているな」
と思ったら、すぐに引き返しましょう。
迷ったと思ったら、すぐに引き返すのが道迷いから脱出する鉄則です。
「前の人がそこに歩いていったから付いて行った」
「何となく、ここを登ってきたような気がする」
というような甘い判断が道迷いにつながります。
この場所にも道標があるので、必ず確認しましょう。
また、道が合ってるか自信が持てない場合は、周りの人に尋ねましょう。